木彫で有名な南砺市井波、 そこを訪れた際に記念の土産に買った彫刻刀、 それと強力な磁力を持つネオジューム磁石を使い、非破壊検査もどきの事をして遊んで見た。 「彫刻刀の刃物の根本が柄のどの辺りの深さまで挿入されているのだろう?」 そんな疑問を持ったからです。
調査対象は従来から持って居た文具店でも売っている彫刻刀と井波で購入した少し大ぶりのそれの2銘柄。
手にした磁石を彫刻刀の柄に沿わせてなぞって動かし「吸引力を感じる間は、 その内部に金属片が挿入されている」。 言ってみれば「磁石と指先を組み合わせた非破壊検査装置」を用いた検査です。
Top写真では磁石から指を離した状態でも木製の彫刻刀の柄に磁石が吸い付いたまま落下しない様子を示しています。 もっと下の方にまで吸引力は感じるのですが、 磁石を持つ指先を離すと、 柄に加工されたテーパーの影響を受け、 金属との距離が近付き、吸引力が強くなる先端方向に移動してしまいます。 当然の事ですかね。
そんな簡易な方法で刃物の根本がどの位置まで喰い込んでいるか調べ、 黄色い輪ゴムをその位置に巻きつけて写真を撮影しました。 5本の刃先の形状は異なりますが、 柄に挿入された深さはほぼ同じだと判りました。
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刃物の根本が挿入されている位置
(輪ゴムを巻き付けた箇所)