試料ステージ 85 x 75  ラップフィルム貼り付け作業

2021-11-08 11:54:50 | 雪の結晶撮影
 この秋になって初めた雪の結晶撮影に使用する試料ステージの改良作業、 一つの撮影有効領域が 85 x 75 と大きめサイズを試作した。 今回はその試料ステージにラップフィルムピーンと貼り付ける作業方法を紹介します。 

 10月28日の記事「治具製作 試料ステージ ラップフィルム 張り付け」で書いた方法との相違は ”治具を使用しない” で貼り付け作業を実行出来るところにあります。 それはひとえに試料ステージの外形サイズが小さい事によりますが、 チョットした一工夫も効果を発揮したのです。

ステージにラップフィルムを貼り付ける作業に使用した材料 :

1. 両面 接着テープ

2. 剥離紙 25 x 25 mm 四角 4枚

  幅広サイズの両面テープに組み込まれている物を切り出して使用

3. ラップフィルム

貼り付け作業手順

1. ステージの4隅に 四角く切った両面テープを貼り付け



2. 両面接着テープの上面に 準備した「剥離紙」を乗せ、
  接着面をカバーする。



3. ラップフィルムをステージ表面全体に広げる。

4. 左上の ① 部分のラップフィルムを持ち上げ、
  その場所にある "剥離紙を" を取り除く。



① ~ ④ の位置


5. ラップフィルムを ① 部分に押し付けて接着。

6. 右上の ② 部分のラップフィルムを持ち上げ、
  その場所にある "剥離紙を" を取り除く。

7. 持ち上げてあるラップフィルムを右側に引っ張りながら
  ラップフィルム面を両面テープに押し付けて接着。

8. 左下 ③ 部分のラップフィルムを左手で持ち上げ、
  その場所にある "剥離紙を" を取り除く。

9. 右下 ④ 部分のラップフィルムを左手で持ち上げ、
  ラップフィルム全体がピーンと張る様に両手の
  力を加減する。

10. 左下 ③ 部分のラップフィルムをその下の
  両面テープに押し付け接着する。

11. ここまでで 3ヶ所の固定を行った。
   両手を自由にして下さい。

12. 右下 ④ 部分のラップフィルムを持ち上げ、
   その場所にある "剥離紙を" を取り除く。

13. 持ち上げたラップフィルムを右斜め下方向の
   力を加えつつラップフィルム全体がピーンと張る。

   ④ 部分の接着面にフィルムを押し付け接着。

以上でラップフィルムの接着作業は完了です。

作業の所要時間はおよそ 8分 を要しました。 とりあえず満足しています。 このくらいの時間なら、 撮影現場に到着後、 撮影装置の冷却待ち時間にラップフィルム貼り付け作業することだって考えられますし、 撮影中にラップフィルムにダメージ受けて張り直しだって、 現地で出来そうです。 何より、 ハサミやカッターナイフ、 余計な治具なんか使わずに出来るのが自慢です。


 もしかすると、シワが出来ているかも知れません。 安心して下さい、 普通のセロテープをステージ中央付近の上下・左右のどこかに貼り付けて、 それをステージの外側方向に引張る力を加えると、 シワが無くなる補正が可能です。 もしかしたら少々のシワは撮影に悪影響を与えずに済んでしまう事も考えられます。 気楽に撮影に使って見て下さい。
 
コメント

吊るし柿の重さ変化 吊るし始めて9 日目

2021-11-07 19:21:32 | タナカ君的日常

 青空の広がる好天が続いた。 ベランダに吊るした柿は指で押して見ると柔らかさが増し、 色も一人前の吊るし柿の風貌を備えて来つつある。 そこで今日は二度目の柿の健康診断(重量測定)してみた。

 測定したのは前回と同じ柿、 結果は 165 g, 137 g, 110 g  それぞれの重さはおよそ50g程度軽くなっていました。
コメント

試料ステージの変遷 5・6  2日前の質問解答

2021-11-06 09:47:25 | 雪の結晶撮影

 雪の結晶撮影に使用する試料ステージ、 昨日は過去の試料ステージの様子をご覧頂いた。 今日の話題は現行の強化ガラス板を用いた試料ステージと、 今年10月に入ってから熱中している新たな試料ステージについて書いてみる。

 試料ステージの大まかな変遷について言うと・・・

 従前のステージ は舞い落ちた雪の中から拡大ルーペで撮影したい雪の結晶を見つけ出し、 その  雪の一片を 細筆 で掬い上げ、 試料ステージに載せたうえでカメラで撮影するものでした。 この方法では雪を試料ステージに乗せる迄の作業が大変だったのです。



 それに対し現行ステージ は 290 x 110 mm サイズのガラス板で作ったあります。 その現行ステージの特徴は、 大きなガラス板の試料ステージで降雪を受け、

  試料ステージ上に着地した雪を
  撮影カメラでモニターし
  興味ある雪の結晶を決定
 して撮影することにあります。

 ですから、 細筆で小さな雪の結晶の一片を掬い取る作業は不要になったのです。 その便利さに馴れた今、 不満は周囲温度がマイナス2℃程度ではガラス板上に舞い降りた雪の型崩れが短時間で生じて、 美しい雪の結晶の撮影が困難なことだけなのです。



試料ステージの材質 現行品と試作品


 その不満を解消する方法として、 雪の結晶に触れるステージの材料を昔のラップフィルムに戻すことを試すべく、 「ガラス板と同じサイズの板に長方形の穴を開け、 板全体にラップフィルムを貼り付ける」そんな形の試料ステージ (⑤・⑥)を試作し、その製作はすでに完了したのです。
 しかしラップフィルムをピーンと貼る作業の面倒臭さ、 完成品を実際の現場で使用した際に「撮影が済んだ雪の排除作業でラップフィルムの損傷発生」が懸念され、実用にならないかもしれない不安。 あれこれの問題が頭の中を駆け回り、 別の方式の試料採取方法等に頭を巡らせ始めているところです。

 そして、 「バインダー 薄茶のシート T字型の板切れ なーんだ?」のタイトルで投稿した記事への解答に話は移って行くのですが、 そのアイデアは以下の様な物です。

 降雪をテフロン加工したシートで受けます。 その中から興味ある撮影対象の結晶をルーペを用いて見つけます。 その際にシートの下にT字型した棒を差し込み、 シートの端から端まで動かしながら探索するのです。


試作中 85 x70 mm ステージ


 そして興味ある雪の一片を見つけたら 85 x70 mm ほどのサイズのラップフィルムを張った試料ステージの上に振動を与えて落下させるのです。 つまり細筆で掬い取る作業を別の方法に変更するのです。

 実際の雪が降っている寒い現場、 手袋をはめた手で振動を加えて、テフロンシート上に在る雪の結晶を試料ステージ上に移動させることが出来るか?

 やってみなくちゃ判りません

 そんな事も、これからの雪のシーズンの楽しみでもあります。
 
コメント

試料ステージの変遷 撮影装置 2-7号機

2021-11-05 19:43:32 | 雪の結晶撮影

 僕が現在雪の結晶撮影に使っている撮影装置は「8号機」と呼んでいます。 当然そこまで至る間には1~7号機と呼ぶものが存在した。 その変遷の過程では何が変化したか? カメラ本体の機種が変わった事もあるが、 それよりも僕にとっては試料ステージの変化の方に意味を感じているのです。

 試料ステージの大きな変化は雪の結晶が乗る部分の素材が台所で使用するラップフィルムであったり、 光学顕微鏡で使用するプレパラート用の厚みが 0.2mm のカバーガラスであったりしたが、 現行の8号機では厚みが 5 mm で290 x 110 mm の強化ガラスへと変遷して来ています。 そして今また、 ラップフィルムを使用した試料ステージ作りに熱中しているのです。 なぜそうなったかはまた後日に書くつもりでいます。

 今日は試料ステージの変遷について過去に書いたブログ記事にアクセスしやすい様にリンク集的な記事としました。

2号機時代 52Φ フィルターリング枠 + ラップフィルム

      雪を利用したステージの冷却

5号機時代 ペルチェ素子で試料ステージを冷却

5号機時代 試料ステージベースを雪で冷却

      内径16Φ 銅ワッシャー + ラップフィルム


      内径16Φ 銅ワッシャー + カバーガラス 



 試料ステージは温度が高いとそこに載せた雪の結晶が融けてしまうし、 だからと言って冷却し過ぎると、 試料ステージに霜が一杯付着して雪の結晶が見えなくなる、 実に扱い憎い物なのだと実感しています。
コメント

バインダー 薄茶のシート T字型の板切れ なーんだ?

2021-11-04 11:13:23 | タナカ君的日常
 晴れの特異日11月3日、 引き続く今日も青空と強い陽射しが降り注いでいます。 そんな中、 僕は厚み 2mm 幅10 mm の薄板をT字型になるように木工用ボンドで貼り合わせる、 そんなDIYで遊んでいます。 それは一体なにに使う物なのか? それはクイズとして答えは明日まで伏せておきます。




 ヒント、 タイトルに並べたバインダーなどと一緒に写真の様な状態に組み合わせて、ある目的に使う予定です。
コメント

吊るし柿の重さ変化 吊るし始めて4日目

2021-11-02 12:37:13 | タナカ君的日常
 先月30日に皮を剥いて吊るし始めた渋柿、 あれから曇りや雨がしょぼ降る日もあって乾燥状態が気になっていた。 それで、 今朝は吊るしてあった三個・一連の柿を取り外し、 個別に重さを計ってみた。 それぞれの重さは225 g, 185 g, 165g, だった。  乾燥状態は最初の重さが分かっている訳じゃないから正確な事は言えないのだが、  多分一個あたり50g 程度の水分は抜けたと考えられる。 柿の表面の色は色気の少ない白っぽさだった物が幾分色の濃さも増した感じです。 表面にカビは出ていません。  まあ天気が余り良くなかった割にはそこそこ順調に乾燥は進んで居るみたいで一安心です。

 そして今日からはお日様の陽射しが見込める日が5日ほど続く予報になっている。 美味しい干し柿が出来るといいな。
コメント

人間の考える安全対策なんて、 こんな程度ですね。

2021-11-01 12:29:41 | タナカ君的偏見

 昨夜8時からテレビ各局は衆議院選挙の結果予測に熱をいれて報道し始めた。 まだ投票が締め切られた時間だから、 確定結果なんか出ている訳もなく、 特別番組のコメンテーターに出口調査などに基づく推測を語らせている訳だ。

 その夜の8時過ぎ、京王線国領駅近くを走行していた電車の中ではハロウィーン衣装に身を包んだ20代の男性が大振りの刃物で乗客に襲いかかり17人もの怪我人が出る異常事態が発生していた様だ。 「様だ」と書いたのは・・・大して興味のない選挙結果報道の視聴を9時には打ち切って、 寝床に入ってしまい、 事件の事をしったのは今朝になってからだったためです。



放火された炎が見える車室内部


 刃物での襲撃の他に、 車内に可燃物を撒き散らし放火するとんでも無い事までしでかしたそうだ。 そして、 走行中だった電車は国領駅のホームに入って停車したのだが、 乗客が押した非常停止ボタンでの停車のためだとかで、 ホーム側のドアと電車のドアの位置が一致せず、 どちらのドアも開かない状態が発生。 車内からホームへと逃げ出ようとする乗客は電車のガラス窓を持ち上げて、 その手で開けた窓から脱出する事態が生じたと知った。

 電車を利用する客の安全を確保する目的で設置されたホームドア、 それが、 非常時には逆に客の安全を脅かす結果につながる皮肉。 まあ良くある事とも言えますかね。

 先日来沖縄の漁港で騒ぎになっている小笠原諸島の西側海域で生じた海底火山の噴火で生じた多量の軽石が海面に浮かび、 一千 km 近く西に進む海流の流れに乗って沖縄に到着、 海岸や漁港の港内を埋め尽くす事態が発生している。 漁港内の漁船はエンジン動かすと、 それを冷却するパイプを詰まらせるから漁船が出港出来ない騒ぎとなっている。

 その多量の軽石、 沖縄近海からは、 黒潮の海流に乗って、 本州沿岸に近づく恐れがあるのだそうだ。

 そして、 場合によっては原発の冷却に関連する施設に悪影響を及ぼすことも懸念されるとか。 原発の様な人間が万全の安全対策を施したつもりの施設でも、 それは常に、 ある条件が満たされている場合に限定されている事を謙虚に受け入れないと、いけませんよね。


 使用した写真はWeb上のニュースページから借用
コメント