大阪城公園の野鳥 元山裕康のこんなん出てます!

●●情報も含めた速報です●●( 詳しくはそれぞれご確認を)

7/7。七夕の鳥見。

2009年07月07日 | Weblog
 今日は七夕。織姫と彦星。年に1回の逢瀬。ロマンチックだが、もし私がそんな関係だったら待ちきれない。というより心が折れてしまう。
 天の川にカササギが羽を広げて橋をかけ彦星が渡る。この橋がカササギ橋。以前にも紹介したように思うが、カササギは朝鮮半島では瑞鳥。我が国で言えばタンチョウみたいなもの。
 いろいろな故事、伝説を調べると鳥が出てくることが多い。昔から人にとって鳥は、身近な存在であり崇める対象だった。

 大阪城公園の南東、森の宮交差点すぐに、鵲森宮(かささぎもりのみや)神社がある。
 詳しい由緒は社務所にあるが、1400年もの歴史のある神社である。聖徳太子の命で新羅へ渡った吉士磐金がカササギを持ち帰り、この神社の森で飼った事からこう呼ばれたそうだ。
 本殿玄関にはカササギの彫り物がある。帝国海軍水雷艇「鵲」から献上されたカササギの剥製もある。
 かつてはこの神社の東に天野川が流れ、「鵲橋」という橋も、明治のころまではあったそうだ。

 7/3遠出の朝に大阪城公園に寄った。城南地区人工川でハクセキレイ、コチドリにも出合えた。ところが・・・。
 南外堀の石垣から伸びた枝にツバメの幼鳥4羽が休んでいた。そこに石垣からヌーと近づくものがいる。アオダイショウではないか?。体長2メートルほどで、よく見かけるシマヘビより太く逞しい印象。

 瞬間に1羽のツバメが捕らえられる。もがき暴れるツバメ。かわいそう・・・・助けてやりたい気持ち・・・・。でも、手が届く場所であっても、こんな場合は「ほっておく」のが自然保護の基本。大好きな鳥がヘビに飲まれようとしている。見ているのがのがつらい。
 顔を隠して指の間からのぞいている気分。見たくないけど見たい。双眼鏡を強く目に押し当てている自分。

 そこに突然現れた黒い影!。ハシブトガラスだ。ヘビに襲いかかる。ヘビはツバメをくわえたまま、ハシブトの攻撃に対抗する。ハシブトは素早く後ろに回って尻尾を突く。ヘビは枝に巻きつきツバメをくわえてなおハシブトに反撃。
 
 大阪城公園に長く通っているがこんな激しい戦いは初めて目にした。単純に善悪分かれていれば応援しやすいが、どちらを応援すればいいのか。
 戦況では、ヘビが諦めてツバメを放して逃げると予想した。しかし結果は、ヘビはツバメを放さず戦いながら徐々に石垣に後退。
 やがてツバメをくわえたまま石垣の草の中に逃げる。ハシブトのオヤジはあきらめて飛び去る。
 
 いよいよクマゼミが鳴き出した。「りかちん」さんからササゴイの撒き餌採餌で大きな魚ゲットの情報いただいた。次はコアジサシとの事。
 この時期でもテーマを持って行動している人は充実している。素晴らしい。

●今日の観察種。
 アオサギ、シジュウカラ、ササゴイ、カルガモ、メジロ、ホシハジロ、キンクロハジロ、キジバト、ヒヨドリ、スズメ、ムクドリ、ハシボソガラス、ハシブトガラス。
 
コメント
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