意外と蒸し暑い朝だった。
大阪城公園駅前で響く鳴き声♪ 瞬間、声のする方を必死に探す。どこだろう? あっちか?こっちか? あの梢の先か? 鳴きながら飛び回る鳥に気付く。
頭の中にあった候補のひとつイ、ソヒヨドリだ! 目で追い続けると東へ飛び続けてJRの線路を超えた辺りの鉄塔にとまる。
遠くて双眼鏡では♂♀は判断できない。でもイソヒヨドリのさえずりで始まる鳥見は贅沢。
太陽の広場東の森からみどりのリズム、そして市民の森へ。シジュウカラ、メジロくらいしか見られない。
今朝、スタートはよかったのに・・・そんな気持ち。
市民の森の中ほどで、尼崎から来たという方に出会う。シジュウカラとカワラヒワを見たと。
ちょっと立ち話して別れるが、話し方など雰囲気のいい方だった。
その後、もみじ園に向かう途中。やや大きい鳥が枝にとまる。アカゲラだ! 下腹の赤色が鮮明に見える。
アカゲラは、そのまま幹を登って裏に回る。
撮影しようとと気持ちを切り替えてカメラを向ける。きっと見える方に出てくるはず。
でも、出てこなかった。実は、さっき右の方に飛んだ鳥影には気づいていたが、アカゲラはまだ木の裏にいると信じていた。
それから飛んだ方を探し回った。同時に、先ほどの方に教えてあげようと思ったが、それほど時間は過ぎていないのに残念。その方もアカゲラも見当たらない。
帰宅後、アカゲラがこの時期には早いかと調べてみる (大阪城公園の野鳥 26年間の全記録 121頁) 9月の中旬に飛来したのは過去3回だった。
特に2014年は、9月10日から10月16日まで、飛騨の森や天守閣東側配水池などで見られている。
音楽堂西側上に着くと、斜面の下に動く鳥。
地面から飛び上がったり、下枝にとまったりしている。
ん! これは! スズメよりやや大きい印象。 柵に腕を掛けて(普通はしない。鳥のフンや虫の死骸や・・・いっぱい付いていて触る気がしない)
これは何??
枝にとまったのを双眼鏡で見るまではできた。ただし、朝日の逆光で色合いが全く分からない。印象はスズメよりやや大きいシルエット。
その後2回ほど下の枝にとまったが分からないまま。気になる。
梅林南側上桜広場で出会ったさかなやさんが、その鳥を見つけてくると向かわれたが、ぜひ撮影成功して教えてほしい。
今日は、コサメビタキが多かった。
豊国神社裏、飛騨の森、梅林南側上桜広場、元ヘリポートなどで計7羽。
エゾビタキは、梅林南側で1羽。
キビタキは、♂若が沖縄復帰の森で1羽、修道館裏では♀型が1羽。
コルリは、♂若が飛騨の森で。
今日の鳥たち
イソヒヨドリ、シジュウカラ、カワラヒワ、アカゲラ、キビタキ、カワウ、コサメビタキ、コルリ、エゾビタキ、エナガ、アオサギ、コサギ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。
■ 変なキビタキ!
昨秋から始まった、変なキビタキ。困ったことに一つのパターンではない。観察されたものを大まかに整理すると、今のところ次の4つに分けられる。1~3型は比較的似ているが4型は違う。
1型。 ♀タイプで、雨覆に白斑がある。
2型。 ♀タイプで、雨覆に白斑で腰に黄色。
3型。 ♀タイプで、雨覆に白斑無く、上胸と腰に黄色。
4型。 ♂タイプだが、頭部や上面に黒は無くキビタキ♂のようではない。背や腰はオリーブ色合い、白斑あり。下面は下腹部まで全面オリーブ色から黄色。
これらからすると、1~3型は、第1回夏羽への換羽が越冬地でなく繁殖地で始まった♂個体とだろうと考えている。
それぞれ違うのは換羽の進行状況によるものではないだろうか。いずれもそのまま換羽が進めばキビタキ♂に合致するだろう。
たまたまの変異個体ではないと考えている。
26年間観察を続け1度も見られなかったものが、昨秋突然に9羽も観察されたことを見逃す訳にはいかない。(大阪城公園の野鳥 26年間の全記録 192ページ)
そして今年も観察され始めた。偶発的な変異個体ではあり得ない。
なぜ注目されないのだろう。私の中では大きな出来事なのに。例えばオジロビタキ、ニシオジロビタキの時と同じように。
その中で、4型が一番悩む。1~3型とは全く違う。
先日、しちのさんから写真を送っていただいたのが4型だった。
今春4月25日に枚方のKさんから、豊国神社東で撮影したと送っていただいたものが最初だった。
なかやまさんから頂いたコメントで、Green‐backed Flycatcher、チャイニーズヒタキで検索してみるが、それぞれ多くのタイプがあり、そのまま合致するものがない。
その中でチャイニーズヒタキの分布図を見ると、中国で繁殖し中国南部からより南へ越冬となっている。
中国ではごく普通の鳥のようだ。
中国の野鳥図鑑を3冊持っている。(〇は日本の漢字に無い)
・中国鳥類野外手帳 571頁 湖南教育出版社
・中国鳥類 〇〇 592頁 河南科学技〇出版社
・中国野鳥〇鑑 521頁 翠鳥文化事業有限公司出版
それならと、この3冊の図鑑で調べるが、チャイニーズヒタキが掲載されていない。キビタキ、ムギマキ、マミジロキビタキなどはあるのに。
何故だろう。キビタキの1亜種とのことで省略されているのか。
4型は、下面は喉から下腹まで全面が同様に黄色。喉に橙色が見えない。この点だけでもキビタキとは思えないのだが。
現時点では、
1~3型は、キビタキ♂で、第1回夏羽への換羽が早く始まった個体。温暖化の影響かは不明だが、今後増加するのではないか。
4型は、判断できず不明。キビタキ♂の可能性も排除できないが、キムネビタキ (Green‐backed Flycatcher・チャイニーズヒタキ) の可能性もある。今後に期待したい。
日本鳥類目録改訂第7版には、2006年5月の島根県松江市でのキムネビタキが検討種として記載されている。
バーダー誌2014年11月号には 「石川県舳倉島で観察されたキムネビタキ」 とのニュースが掲載されている。
同じくバーダー誌2017年7月号にキビタキの亜種についてもふれられている。
この4型タイプの鳥は、最近各地での観察例が増えている。気になって仕方がない。(亜種の表記は複雑になるのであえて使っていない)
大阪城公園駅前で響く鳴き声♪ 瞬間、声のする方を必死に探す。どこだろう? あっちか?こっちか? あの梢の先か? 鳴きながら飛び回る鳥に気付く。
頭の中にあった候補のひとつイ、ソヒヨドリだ! 目で追い続けると東へ飛び続けてJRの線路を超えた辺りの鉄塔にとまる。
遠くて双眼鏡では♂♀は判断できない。でもイソヒヨドリのさえずりで始まる鳥見は贅沢。
太陽の広場東の森からみどりのリズム、そして市民の森へ。シジュウカラ、メジロくらいしか見られない。
今朝、スタートはよかったのに・・・そんな気持ち。
市民の森の中ほどで、尼崎から来たという方に出会う。シジュウカラとカワラヒワを見たと。
ちょっと立ち話して別れるが、話し方など雰囲気のいい方だった。
その後、もみじ園に向かう途中。やや大きい鳥が枝にとまる。アカゲラだ! 下腹の赤色が鮮明に見える。
アカゲラは、そのまま幹を登って裏に回る。
撮影しようとと気持ちを切り替えてカメラを向ける。きっと見える方に出てくるはず。
でも、出てこなかった。実は、さっき右の方に飛んだ鳥影には気づいていたが、アカゲラはまだ木の裏にいると信じていた。
それから飛んだ方を探し回った。同時に、先ほどの方に教えてあげようと思ったが、それほど時間は過ぎていないのに残念。その方もアカゲラも見当たらない。
帰宅後、アカゲラがこの時期には早いかと調べてみる (大阪城公園の野鳥 26年間の全記録 121頁) 9月の中旬に飛来したのは過去3回だった。
特に2014年は、9月10日から10月16日まで、飛騨の森や天守閣東側配水池などで見られている。
音楽堂西側上に着くと、斜面の下に動く鳥。
地面から飛び上がったり、下枝にとまったりしている。
ん! これは! スズメよりやや大きい印象。 柵に腕を掛けて(普通はしない。鳥のフンや虫の死骸や・・・いっぱい付いていて触る気がしない)
これは何??
枝にとまったのを双眼鏡で見るまではできた。ただし、朝日の逆光で色合いが全く分からない。印象はスズメよりやや大きいシルエット。
その後2回ほど下の枝にとまったが分からないまま。気になる。
梅林南側上桜広場で出会ったさかなやさんが、その鳥を見つけてくると向かわれたが、ぜひ撮影成功して教えてほしい。
今日は、コサメビタキが多かった。
豊国神社裏、飛騨の森、梅林南側上桜広場、元ヘリポートなどで計7羽。
エゾビタキは、梅林南側で1羽。
キビタキは、♂若が沖縄復帰の森で1羽、修道館裏では♀型が1羽。
コルリは、♂若が飛騨の森で。
今日の鳥たち
イソヒヨドリ、シジュウカラ、カワラヒワ、アカゲラ、キビタキ、カワウ、コサメビタキ、コルリ、エゾビタキ、エナガ、アオサギ、コサギ、キジバト、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヒヨドリ、ムクドリ、スズメ。
■ 変なキビタキ!
昨秋から始まった、変なキビタキ。困ったことに一つのパターンではない。観察されたものを大まかに整理すると、今のところ次の4つに分けられる。1~3型は比較的似ているが4型は違う。
1型。 ♀タイプで、雨覆に白斑がある。
2型。 ♀タイプで、雨覆に白斑で腰に黄色。
3型。 ♀タイプで、雨覆に白斑無く、上胸と腰に黄色。
4型。 ♂タイプだが、頭部や上面に黒は無くキビタキ♂のようではない。背や腰はオリーブ色合い、白斑あり。下面は下腹部まで全面オリーブ色から黄色。
これらからすると、1~3型は、第1回夏羽への換羽が越冬地でなく繁殖地で始まった♂個体とだろうと考えている。
それぞれ違うのは換羽の進行状況によるものではないだろうか。いずれもそのまま換羽が進めばキビタキ♂に合致するだろう。
たまたまの変異個体ではないと考えている。
26年間観察を続け1度も見られなかったものが、昨秋突然に9羽も観察されたことを見逃す訳にはいかない。(大阪城公園の野鳥 26年間の全記録 192ページ)
そして今年も観察され始めた。偶発的な変異個体ではあり得ない。
なぜ注目されないのだろう。私の中では大きな出来事なのに。例えばオジロビタキ、ニシオジロビタキの時と同じように。
その中で、4型が一番悩む。1~3型とは全く違う。
先日、しちのさんから写真を送っていただいたのが4型だった。
今春4月25日に枚方のKさんから、豊国神社東で撮影したと送っていただいたものが最初だった。
なかやまさんから頂いたコメントで、Green‐backed Flycatcher、チャイニーズヒタキで検索してみるが、それぞれ多くのタイプがあり、そのまま合致するものがない。
その中でチャイニーズヒタキの分布図を見ると、中国で繁殖し中国南部からより南へ越冬となっている。
中国ではごく普通の鳥のようだ。
中国の野鳥図鑑を3冊持っている。(〇は日本の漢字に無い)
・中国鳥類野外手帳 571頁 湖南教育出版社
・中国鳥類 〇〇 592頁 河南科学技〇出版社
・中国野鳥〇鑑 521頁 翠鳥文化事業有限公司出版
それならと、この3冊の図鑑で調べるが、チャイニーズヒタキが掲載されていない。キビタキ、ムギマキ、マミジロキビタキなどはあるのに。
何故だろう。キビタキの1亜種とのことで省略されているのか。
4型は、下面は喉から下腹まで全面が同様に黄色。喉に橙色が見えない。この点だけでもキビタキとは思えないのだが。
現時点では、
1~3型は、キビタキ♂で、第1回夏羽への換羽が早く始まった個体。温暖化の影響かは不明だが、今後増加するのではないか。
4型は、判断できず不明。キビタキ♂の可能性も排除できないが、キムネビタキ (Green‐backed Flycatcher・チャイニーズヒタキ) の可能性もある。今後に期待したい。
日本鳥類目録改訂第7版には、2006年5月の島根県松江市でのキムネビタキが検討種として記載されている。
バーダー誌2014年11月号には 「石川県舳倉島で観察されたキムネビタキ」 とのニュースが掲載されている。
同じくバーダー誌2017年7月号にキビタキの亜種についてもふれられている。
この4型タイプの鳥は、最近各地での観察例が増えている。気になって仕方がない。(亜種の表記は複雑になるのであえて使っていない)