村内に足を踏み入れると人の気配をあまり感じない静けさに
廃村テーマパークに迷い込んだような不思議な感覚だ
道路沿いの駐車スペースに止められたわずかな車が辛うじて人の存在を教えてくれる
村内をうろついているとちょうど年配の女性が家から出てきた
「ここは今何件くらい住んでいるんですか?」
「戸数は70件近くあるけれど住んでるのは15件で限界集落だよ」
「あちこちに離れてるから回覧板も大変だよ、何処からいらした?」
「松本からです」
「それはご苦労さん」
もっといろいろ聞きたかったけれど寒風の中での立ち話はこれ以上は無理だった
女性は背中を丸め小走りに隣家に回覧板を届けに向かった

廃村テーマパークに迷い込んだような不思議な感覚だ
道路沿いの駐車スペースに止められたわずかな車が辛うじて人の存在を教えてくれる
村内をうろついているとちょうど年配の女性が家から出てきた
「ここは今何件くらい住んでいるんですか?」
「戸数は70件近くあるけれど住んでるのは15件で限界集落だよ」
「あちこちに離れてるから回覧板も大変だよ、何処からいらした?」
「松本からです」
「それはご苦労さん」
もっといろいろ聞きたかったけれど寒風の中での立ち話はこれ以上は無理だった
女性は背中を丸め小走りに隣家に回覧板を届けに向かった
