何度となく乗っている中央東線だが富士山がクリアに見えることは少ない。小淵沢駅を出ると電車の真正面に富士山が見えることを初めて知ったのは先頭車両に乗ったからだった。
「へたな旅」という本に甲府の喜久乃湯という温泉銭湯のことが書いてあった。太宰治が甲府で過ごした新婚時代によく通ったということで、その頃の趣が残っているレトロな銭湯のようだ。早速ググってしまうのが良いのか悪いのか、昭和元年創業のその温泉銭湯にとにかく行ってみたい。と言う訳で高尾行き普通電車に乗り込んだ(運転士は女性だった)。
甲府の北口に出たのは何年ぶりだろうか?記憶にある風景から随分様変わりしている。空は青いが先週に引き続き寒波に見舞われているので空気は冷たい。目的地の大体の見当をつけて武田神社方向に歩き出す。最終的にはグーグルマップに頼って目的の「喜久乃湯温泉」に到着するが、ん⁇シャッターが・・・・水曜日が定休日だということはあらかじめ調べておいたが、どうも第三木曜日は連休にしているようでがっかり。仕方なく駅に戻って次の手を考える。ここもグーグルマップに頼って「甲府、温泉」を入力すると、おお!あるわあるわ。甲府盆地はあちこちに温泉が湧いてるみたいで源泉かけ流しのうたい文句もある。その中で駅からそう遠くない「草津温泉」をチョイス、名前からして期待が持てそうだ。遠くないとはいえ歩くにはちょっと距離がありそうなのでここは奮発してタクシー利用で1200円。
温泉といえども銭湯なので入浴料は430円と安い。昼飯時なので空いているだろうと思いきや結構おじいちゃんたちが入っている。しかし源泉かけ流しの適温湯船は大きいし洗い場も十分あるので余裕はある。ちょうど良い湯加減で温泉猿みたいにいつまでも浸かっていたい気分だ。湯船は他に小さい高温風呂と水風呂、そして露天風呂がある。露天風呂のキャパは6人くらいで、回りは囲ってあり空が見えるだけだ。
効能あらたかそうな温泉を十分堪能したので帰りはタクシー代節約のため歩くことに。体がポカポカして寒波も何のその、寒いのは防御の薄い頭だけ。しかし途中でちょうど駅行きのバスが来たので乗れたのはラッキー。駅に戻って近くの東京食堂でビール&生姜焼き定食。帰りの電車に乗って程なく気絶してしまった。
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