バッタモンのポタリング日乗

松本在住の自転車散歩・鉄道・旅など雑多な日記
  

九州紀行その6:南阿蘇鉄道に乗る

2025-02-16 15:23:56 | 

 九州の夜明けは遅く、もうすぐ7時だというのにまだ暗い、松本より30分以上は遅いだろう。鹿児島中央駅6時42分発の新幹線各駅停車「つばめ」自由席に乗り込む。つばめは座席背面や内装に木を多く使った水戸岡鋭治氏デザインの車両で何となく落ち着く。新幹線通学する制服を着た高校生が途中で乗り降りするのを見て、そういえば今日は平日だったんだ。新八代を過ぎて熊本平野に入るとトンネルも無くなり明るくなった八代海の彼方に雲仙岳が見える。約1時間で熊本駅、今日は南阿蘇鉄道に乗る予定だ。

 熊本駅の吉野家で朝牛定食を食べて肥後大津へ行く列車の時間を再確認「8時48分」。この数字が後でチョンボを招くことをこの時点では知る由もなかった。待合室で時間調整してから乗車ホームへ行くと電光掲示板に8時48分という文字が見えたので入ってきた電車に乗り込んだ。シートに座り車内アナウンスを気にすることもなくスマホでヤフーニュースを見始め電車はほどなく発車。しばらくして、ん??八代行き?何と豊肥本線に乗るつもりが鹿児島本線に乗ってしまったのだ。両方とも発車時刻が8時48分でホームも同じ面だったので時間表示だけチラ見して乗ってしまった。どっちみち立野から予定していた時刻の南阿蘇鉄道に乗れなかった場合は2時間後になってしまう、ここで焦って降りても仕方ないのでしばらくこの先まで乗ってみることにした。以前旅先で知り合ったJRの株主さんから、使いきれない株主優待券の一日フリー切符を送って頂いていたので金銭的ロスはない。宇土で下車して熊本に引き返す。そんなトラブルもあり立野から南阿蘇鉄道に乗ったのは12時8分で2時間以上のロスだった。

 立野で南阿蘇鉄道に乗り換えた乗客は思いのほか少なく10人もいなかったのは平日だからだろうか。出発してほどなく第一白川橋梁だ。高さが60メートルありこの路線の見どころのひとつでもある。運転手が徐行運転しながら前回と同じくらいの地震が来ても大丈夫だという説明をしてくれたが、橋は大丈夫でも車両は落ちるだろう。早く渡ってくれ! 橋梁からすぐに外輪山を貫くトンネルに入り、出れば阿蘇カルデラの雄大な風景が広がり、左に阿蘇山、右に外輪山を見ながら一両のディーゼル車がのんびり走る。途中、レトロ駅舎の長陽駅、日本一名前の長い駅「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」、上白石萌歌さんのキリン「午後の紅茶」のCMロケ地となった見晴台駅なども見どころだ。約40分で終点高森駅に到着。  続く

                                                           

見晴台駅

高森駅

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