バッタモンのポタリング日乗

松本在住の自転車散歩・鉄道・旅など雑多な日記
  

九州紀行その7:高森町で昼食を

2025-02-17 08:41:11 | 

 高森駅に近づくと列車は大きく左にカーブして阿蘇五岳を正面に見るようにホームに入っていく。右に見える噴火で頂上が吹っ飛ばされてギザギザした山は根子岳で高森町のシンボルだそうだ。ちなみに根子岳、高森町は信州にもあり名前に親近感を覚える。ホームには数人の観光客が入線シーンを撮ろうとスマホや一眼レフを構えている。駅舎は2023年に建て直されたということでデザインもすっきりしていて綺麗だ。一角には100人を超える日本を代表する漫画家たちの応援メッセージの色紙が展示されているが、じっくり見るのは後にして先ずは昼飯食べるところを探す。

 ネットに頼って食堂を探すと良さそうな所があった。小さな町では駅を少し離れると歩いている人をほとんど見かけなくなるがここも同じだ。駅から6,7分歩いて店の前に来ると暖簾が出ていないのでやっていないかと思ったが、電気がついているので戸を少し開けるとテレビを見ていた初老のご夫婦が「いらっしゃい」。おお、やってるじゃん。ビールとモツ煮定食を頼み昭和の雰囲気満載の店内を見渡す。味は普通でもこの雰囲気が良い調味料だ。

 昼飯後、目的のひとつであった未成線の「高森湧水トンネル公園」へ行く。今は廃線となってしまった宮崎県側の高千穂線に繋げる計画で、トンネルを掘っているときに毎分36トンの大量出水に見舞われ、工事を断念してその跡を公園にしたものだ。それが昭和50年ということで、国鉄が大赤字に陥っていた時にも将来的に廃線となるような所に大金を使っていたんだとあきれてしまう。入場料は300円。とうとうと流れる用水の両側に一方通行の幅1.5メートルくらいの歩道があって550メートル部分まで行くことができる。突き当りの封鎖された壁からは滝のように水が流れ出ている。中はイルミネーションも施されキラキラしていて明るさは心配ないが、昼にビールを飲んだので足元がふらつかないように気を遣う。帰り際受付の人に聞いたところ、年に1,2人くらいは用水に落ちる人がいるそうだが冬には落ちたくないものだ。とりあえず無事に出ることができてほっと一息。

 駅に戻って上りの列車待ちの間、漫画家の色紙を見たり隣接の交流施設でコーヒーを飲んだりして時間を潰す。発車待ちをしている16時38分の上り列車に早めに乗っていると、そのうち高校生がぞろぞろと乗ってきた。夕方でも1時間に1本しかない列車で通学するのは大変だろうが、列車が動き出すとそんなことは関係ないようにあちこちから楽しそうな話声が聞こえてきた。 続く                                                                                                                                                                                                           

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 九州紀行その6:南阿蘇鉄道... | トップ | 九州紀行その8:三角線に乗る »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

」カテゴリの最新記事