gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/sankei/business/sankei-plt1911290071
中曽根といえば,僕の少年期にもっとも記憶に残った政治家の一人である。
「風見鶏」「不沈空母」「ロンヤス外交」「民営化」,とにかく話題と実績が多かった。
ただ,自分が迂闊であったと素直に反省すべき点は,彼が海軍主計出身であったことへの無知蒙昧さ。
そして,総理大臣になったとき加害責任を述べたことである。
この2つについては自分の未熟さゆえ,まったく知らずに来た。ここに,関係者各位に深くお詫びする。
海軍主計局で少佐までいったのであるから,数字に強いことは歴然としている。
そして,自ら軍人であったからこそ加害責任・戦争を止められなかった責任を感じていたのであろう。
これでは,まるで「アルキメデスの大戦」主人公・櫂直とかぶるではないか。
もしかしたら,三田紀房は中曽根をモデルに描いているのかもしれない。
それにしても,白寿の頃の滑舌のよさといったら見事のほかない。
僕も少年時代は中曽根を憎んでいたが,「偉大な政治家」だったことは素直に讃えたい。
少なくとも,中曽根を見習って不抜なる人生を送っていきたいものである。