フロロカーボンラインの値上げは凄まじいし,愛していたカモフラフロロGT-Rは廃盤である。
バルクラインとして買ってある,フロロマイスター,バスXもそんなにわるくないが,まずまず納得できるのはこのライン。
僕は,値上がるずっと前,つまりはウクライナ紛争以前に買いだめしていた。村田さんが「フロロはこの先,釣り糸ではなくなるかも」と言っていた頃だ。
もっとも,それ以前からメトロ釣友(というか声をかけてどんなラインを使っているか聞くことなど普通にある)の間では「フロロマイスターではちょっと不安なとき,こちらなら」という人がかなり居たのもあって購入していた。
いまの自分在庫は2個ある。
カモフラGT-Rが何より優れていたのは視認性と耐久性。スピニングもベイトも裏返して3回は使っていた。4回めになるとさすがにヤバクなったこともどこかに記録しているはず。
そこまでの耐久性は,実はシーガーの高級品に感じない。フロロカーボンの特性上,ナイロン(というかGTR)に擦れ強度で勝てない。これは間違いない事実だからである。
知っている人は知っているだろうが,安価なラインは「太さが均一ではない」という事実がある。安価なものでも安心して使えるのは「バスX」ぐらいだと感じている。
ただ,メトロリバーではベイトフィネスでもロングキャストで「石底の川でドリフト」させるから,ラインの消耗は激しい。PEに至っては岩だらけのメトロリバーでは恐怖でしかない,というのも実感である。
では,ナイロンならよいかというと,これはたしかにハードベイトならよい。しかし,ことワームメインの釣りになると操作性がわるい。感度ではなく「ラインの重さ」を活かしたドリフトなど難しい,ということだ。
フロロこそ一発で見抜けないが,ナイロンラインならほぼ一発で「この色とストレッチ性からして,これはこの商品ですよよね」なんて言い当てるほど,実はナイロンは相当に使ってきた。水郷時代のほとんどがナイロン,いや,GTRばっかりのようでいていろいろ浮気もしたからである。浜剛力とかマシンガンキャストとか使ったが,まあ,ナイロンもGTRの圧勝である。
それにしても,このラインも高くなったようである。オープン価格だけに価格差がかなりあるし。僕は実売で安価なお店を知っているが,平日に行くには体力がない。
フロロマイスターも残っているから,とにかく「使い切る」つもりでしばらくラインを買わないようにしよう。GTRウルトラなんて,下手すれば10年ぐらい前のものが残っているしね(しかも新品だったりする)。