「宇宙戦艦ヤマト」がHDリマスターされている。
その画像は,とても50年前のものとは思えないものであり,驚くに値する。
だが,何よりも驚くのは「デザインの先進性」と「どうやら科学っぽい裏付け」である。
いうまでもなく,僕は再放送で存在を知った方であり,映画化されたときは小学生なので当然見に行っていない。中学の友人で「ロードショーって,あの水曜とか金曜にやるやつだろ」とマジメに勘違いしているのもいたっけ。
それはともかく第一艦橋の内部デザインが,これでもかと22世紀のような未来感
特大スクリーンはいまでこそ液晶ないしLEDで可能だが,それを予測したかのような演出。
どれをとっても設定が古くなく「先を行っている」ので,なるほど50年前の作品が通じるわけである。
ところで富山敬の代表作にこのヤマト・古代進が有名だが,まったく同じ時代の番場蛮を観ているだけに「古代が蛮ちゃんに聞こえる」ようなセリフまわしというか,男っぽいところも盛り沢山である。
もう,嫌なほど観たと思っていたヤマトであるが,いま観るとまた違った感動がある。
ところで,TVアニメでリマスターしてほしいというか,作り直してほしいのは『釣りキチ三平』(赤目プロor矢口プロに協力依頼必須)である。
「釣りとは何か」のテーマが終始抜けていたことが至極残念だし,当時不可能だった魚や背景もいまの技術なら描き切ることができるのではないかと思うのだ。