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クロネコヤマトが「こねこ便」を始めている。まずは都内限定販売だということらしい。
対抗相手は日本郵政の「レターパック」だろう。ブルーのレタパは430円だ。
日頃,宅配の猛烈な単価引き上げにより,会社でもレタパはかなり使っている。なにしろ「準速達」扱いということで,実際に都内から関西に翌日配達されているし,ポスト投函がなによりも助かる。
DX化なんてものは末端企業に関係なく,日々大量の書類を送る必要があるのだ。なにしろ,相手が「PDFじゃムリ」という場合が多いのである。
そこに対抗馬として現れた「こねこ便」。
流通関連の深刻な人手不足がなければ手放しに喜んだろうが,もはや現実を体感している以上,複雑な思いがある。
ヤマト運輸は,そもそもは「引っ越しらくらくパック」(実際に頼んだら,家一軒分で30万円相当で非常に満足が行った)など,行き届いたサービスで業界TOPを突っ走ってきたはず。
佐川急便・西濃運輸等とかなり異なるのが「C to C」「B to C」に代表される,個人客とのつながりだろう。いや,全国のコンビニが事実上の代理店であり,着払いで戻してもらうものときなど,非常に役立っている。
そんな理由でヤマト運輸に対する信頼はあるのだが,今回の「こねこ便」は,またドライバー等への負担になるだけではなかろうか。
ちゃんと儲けが出るというならいいが,レタパ対抗で-10円にしたと見える価格設定に,正直不安も感じるのである。
信書が扱えないというが,事実上「簡単な案内状」はOKだから,一気にレタパ市場が変わるかもしれない。