%======忍野村のHPよりそのまま引用します。
1981年,アメリカ合衆国第39代大統領のジミー・カーター氏が来日。講演やテレビ出演が立て込む多忙なスケジュールをやりくりし,氏が楽しみにしていたのは,忍野村でのフライフィッシングでした。
カーター氏は大のフライフィッシング愛好家。家族とともに釣り仲間の友人もともなって来日。カーター氏の荷物には,アメリカから持参した自分のタックルも含まれていました。
前日の宿泊地である箱根へ向かう途中,わざわざ忍野村に立ち寄り川を下見する念の入れよう。そして翌日,桂川で存分に釣りを楽しんだのです。47センチメートルの巨大なブラウントラウトを釣り上げたときには,見学に来ていた村民から歓声があがったといいます。カーター氏はこんな言葉を残しています。
「魚たちまで私を熱烈に歓迎してくれ、本当にうれしい。ここは故郷のジョージア州でいつも釣りをするスプルース・クリークによく似ている。すばらしい川だ」
夕方の飛行機で帰国予定だったため,カーター氏はきっと後ろ髪ひかれる想いで忍野村をあとにしたことでしょう。
%======引用終わり
このことは自分もよく覚えている。
ルアー・フライを混ぜて「スポーツフィッシング」と言われ始めた時代。フライフィッシングの存在は『釣りキチ三平』で知っていたが,小中学生のマネできる遊びではなかった。
この当時,たしか『フィッシング』『つり人』の他にもう一紙月間で発行されている釣り雑誌があり,とても小遣いで買えはしなかったが立ち読みもできた。
このおかげで「カーター,いい人じゃん」と思い込んだのは僕だけでなく,多くの釣り人が感じたことだろう。
この来日から実に43年以上が経過したが,来日ないし渡米で「釣り」をする大統領ないし首相はいないだろう。
もっとも,アメリカ大統領は歴代バスフィッシングを振興と信仰のために利用もしていたが,素直に釣り好きだった人も多いと思う。
カーター元大統領逝去の報に,ふと思い出した史実である。