★2011年11月20日の記事ですが,自分の原点なので再掲します。
久々に釣りキチ三平語録。
これは魚紳さんが「三日月湖の野鯉」の際,三平君に語った言葉である。
「俺は釣り場やしかけを秘密にするやつが大嫌いでね」
子供の頃はあまり深い意味を考えず,いい釣りをしたときは学校で自慢した。するとどうだろう,翌週には自慢した相手がポイントに先に行っているじゃないか 当時は幼かったので「出しぬかれた」と思っていた。なにより悔しく「さっさと帰れよ」なんてことを言った記憶がある。とくにオズマはエサ釣りだったのでポイントは絶対的だった。1日がそれで変わってしまうものだった。
しかし,ある程度の年齢になると,いい釣りをしたらそこに友人を積極的に一緒に連れていった。俺の話題はガセネタじゃないだろう・本当だろう,なにより「釣りって楽しいだろう」と思ってもらうために。バス釣りでは,ネット上での公開は自粛している(現地の方に迷惑がかかることがある)が,現場で会えば全員お友達である。いまでも現場でならいくらでも公開するし,必要とあれば連れても行く。
たぶん,矢口高雄さんも同じ考えに至ったのだろう。だから作中ではしばしばポイント争いの不毛さについて,一平じいちゃん・魚紳さんなどに語ってもらっている。もうそういう争いはやめよう,という意味を込めて。
とくにバス釣りに限って言えば,「そのポイントに先に入る」のも実力のうちの一つだろう。一箇所で粘って食わせる釣りもあるし,歩きまわって釣る釣りもある。「先行者が居て打てなかった...」ことを悔やむより,「先行者に一声かけて情報を聞いてしまう・友達になって一緒に釣りをしてしまう」ことができない”不器用さ”を反省した方がずっと釣果はあがるのではないだろうか。
実際,今年の夏のガイドではそれを改めて思い知った。「ポイント」には次々人が入ってくる。しかしながら,腕に差がある以上結果はイコールじゃない。
ボートだと近づくのは危険だが,オカッパリなら「釣れてますか」の一言で済む話ではないだろうか。
実際,オズマも冬にはヘラ釣りの人々と同じような場所を釣ることも多いので,まずは挨拶してみて状況を聞いてみている。少なくともそれで嫌な思いはしたことがなく,むしろ楽しい結果の方が多い。
さて,11/26はさっそくこの声かけ作戦で行こう。もっとも現場に行けて初めての話ですがね...。