8月5日の朝日新聞大阪版の一面トップは「揺らぐ長寿大国」という見出しで、不明高齢者が各地で続々と判明していると伝えています。3日付の韓国夕刊紙、文化日報は、1面で「『日本=長寿国』は虚構?」との記事を掲載したそうですが、この朝日の記事はこの夕刊紙に同調する形となっています。もしかすると朝日はこの韓国の夕刊紙を尊敬しているのかもしれません。
本当に「長寿」が揺らぐほどの事件なのでしょうか。非常に大雑把ながら計算してみます。
100歳以上の人は約4万人とされているので大きい目にみてこの半分、2万人が既に亡くなっていると仮定します。身元不明死者の資料が1万7千人分あるそうですが、これがすべて不明高齢者としても2万人は十分大きい数値です。死体を隠したり、行方不明になってもらったりするのは簡単ではなく、実数はもっと少ないでしょう。
平均寿命は国民ひとり一人の寿命を総計した数値(約100億 年・人)を国民の数で割ったものです。上記の2万人が実際の寿命より10年長く算定されていたとすると、寿命を総計した数値を2万×10で20万(年・人)だけ減少させることになります。割合で言うと20万/100億、つまり0.002%です。平均寿命を83年とすると、その影響は0.0017年に過ぎません。前年に対する昨年の増加分0.3~0.39年に比べても無視できる数値です(たいへん大まかな計算です。誤りがあったらご指摘ねがいます)。
この程度のことを「揺らぐ長寿大国」と騒げば読者は誤解することになるでしょう。しかしより深刻な問題はこのような記事が一流紙といわれる新聞のトップを飾ることです。書いた人が中学生レベルの算数を理解できないためなのか、あるいは理解していながらセンセーショナルな報道を優先するという不誠実さのためなのか、わかりませんが、このような方々が強い影響力のあるメディアの中枢部におられることはちょっと気がかりです。
(実は100歳以上の高齢者のうち半分くらいはこの世にいないといううわさは以前からありました。また年金のために親の死を何年も隠してきたという事件も何度かありました。それが今回、東京都の最高齢者ということでほとんどのメディアに火がつきました。報道って、実に気まぐれですね)
本当に「長寿」が揺らぐほどの事件なのでしょうか。非常に大雑把ながら計算してみます。
100歳以上の人は約4万人とされているので大きい目にみてこの半分、2万人が既に亡くなっていると仮定します。身元不明死者の資料が1万7千人分あるそうですが、これがすべて不明高齢者としても2万人は十分大きい数値です。死体を隠したり、行方不明になってもらったりするのは簡単ではなく、実数はもっと少ないでしょう。
平均寿命は国民ひとり一人の寿命を総計した数値(約100億 年・人)を国民の数で割ったものです。上記の2万人が実際の寿命より10年長く算定されていたとすると、寿命を総計した数値を2万×10で20万(年・人)だけ減少させることになります。割合で言うと20万/100億、つまり0.002%です。平均寿命を83年とすると、その影響は0.0017年に過ぎません。前年に対する昨年の増加分0.3~0.39年に比べても無視できる数値です(たいへん大まかな計算です。誤りがあったらご指摘ねがいます)。
この程度のことを「揺らぐ長寿大国」と騒げば読者は誤解することになるでしょう。しかしより深刻な問題はこのような記事が一流紙といわれる新聞のトップを飾ることです。書いた人が中学生レベルの算数を理解できないためなのか、あるいは理解していながらセンセーショナルな報道を優先するという不誠実さのためなのか、わかりませんが、このような方々が強い影響力のあるメディアの中枢部におられることはちょっと気がかりです。
(実は100歳以上の高齢者のうち半分くらいはこの世にいないといううわさは以前からありました。また年金のために親の死を何年も隠してきたという事件も何度かありました。それが今回、東京都の最高齢者ということでほとんどのメディアに火がつきました。報道って、実に気まぐれですね)
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