渡具知泊グスクは通常、同一名の泊グスクと呼称され、
泊は宮城島にもあるが、こちらのグスクも宮城島の泊同様に、
別名を「トマイグスク」あるいは「カクレグスク」ともいわれている。
このグスクは、英祖王のひ孫と伝えられる三代目今帰仁グスク城主が、
家臣・本部大主の謀反に遭って滅ぼされたときに、
潮平大主に導かれて千代松(丘春)が家臣とともに落ち延びたのが、
この地だといわれている。
渡具知泊グスクは、海岸に面した独立した石灰岩上に築かれたグスクであり、
岩山の下部にトンネルのように刳り貫かれた岩穴があるが、
その他には石垣などの遺構は残されていない。
現在、渡具知泊グスクは、 「 泊城公園 」 という名で観光地として有名であり、
風光明媚な場所である。
また、この場所は第二次世界大戦のとき、アメリカ軍が最初に沖縄へ上陸した場所でもある。
泊グスクへのアクセス
泊グスクへは、国道58号線を嘉手納ロータリーから読谷方面に進み、
比謝橋を渡って大湾の信号機から左折する。
そのまま「木炭そば・清流舎」の前を過ぎて海に向って進み、
「渡具知ビーチ」の方へ曲がれば泊城公園に到着する。
駐車は、公園内の駐車場に駐車でき、トイレもある。