興福寺で荷主に抱えられた 「 媽祖さま 」
媽祖さまが安置された興福寺
長崎の冬を彩る風物詩・長崎ランタンフェスティバルは、
毎年、中国の旧正月(春節)から
元宵節(新年になって初めての満月の夜)までの2週間、華やかに開催される。
その代表的な行事のひとつとして行われるのが、
長崎ネットワーク市民の会が企画運営している 「 媽祖行列 」 である。
媽祖行列とは、江戸時代、長崎に貿易に訪れた唐人達が
航海安全の女神・媽祖(まそ)を、唐船入港中に市内の唐寺にお預けするため、
実際に行っていたものです。
行列の主宰者である荷主 ( にぬし ) とその夫人、
祭官である直庫 ( てっこ ) 、守護神の順風耳・千里眼をはじめ、
唐人船の船員などに扮した約百人が、中国の衣裳をまとい、
爆竹や銅鑼を鳴らしながら繁華街を練り歩き、この興福寺まで来て、
ここで媽祖さまを媽祖堂に安置するものである。