山本太郎「天皇直訴」手紙の中身と福島の反応と題するネット記事を読んだ。正しく、在東京独大使の分析が其の儘証明されていた。被災者にとっては共同体と天皇しか頼るものは無かったのである。その他の政府や政治家などは皆信じるに足らないものであると直ぐに気が付いていたという事実である。その気配は、明仁による世界中に流された緊急スピーチによってうすうすは感じられていたが、まさかオリムピック誘致での皇族の発言への強い不信感にまで結びつく命綱であるとまでは思いもよらなかった。同じような大災害のあった阪神の大地震のときにはそれほどまでの危機には至っていなかったのは、如何に原発事故が異質であるかをフクシマの被災者は身を以て体験したからであろうと考える。
今回のことで更に明らかになったのは、天皇は日本の為政者にとって田中正造や山本太郎よりも遥かに厄介な存在であるということである。それは、国粋主義者にとっても共産主義者にとっても同じように厄介な存在であって、如何に天皇を二人羽織のように自由自在に操ることが出来るかで権力の掌握が出来るかということでもあろう。こうした事情は、その存在が元首であろうが象徴であろうが同じくしていて、その存在自体が問題なのは山本太郎と同じなのである。これが否定しようもない事実であり、日本の実体そのものなのである。それを好悪ではなく、事実として認知することそこからしか日本人にとっては科学的な思考もあらゆる学問も始まらない ― まるで三島由紀夫の言い分のようになってしまった。
雨の合間にパンを取りに行って、17分、2974歩、沢沿いの往路をゆっくりとジョギングして8分であった。こうしてゆっくりと足を進めると、散歩していたときのように様々なことを考えながら走ることが出来る。それでも復路で頑張ったので脈は十分に上がっていた。復路では犬を連れた比較的高齢な大柄なご婦人二人が走ってくるのと入れ違った。初めて見かける顔なので普段は違い場所か時間を今日は合間を抜いてやってきていたのだろう。
途上話題のニュースの続報がラディオで流れていた。ミュンヘンの普通の近代的なアパートメントから1500点以上の名画が亡くなった老人コルネリウス・グルリットの遺品として表れたと雑誌フォーカスで紹介された話である。ピカソやらマティス、シャガール、フランツ・マルク、エミール・ノルデ、マックス・ベックマン、マックス・リーバーマンなどで全て合わせると一千億円以上の価値があるという。恐らくナチの徴収ものとされるが、既に母親の死亡時に本拠地ザルツブルクで財務捜査が入っていた。
グルリット氏の同名の祖父コルネリウスは、有名な美術史家で、風景画家の子息であり、作曲家のグスタフ・コルネウス・グルリットの甥と名門出である。日本で有名なユダヤ系でありながらナチ党員であったグルリットさんと従兄にあたる父親ヒルデブラントはヒットラーの画商であった。その独自の政治的な位置がこうした隠されたヒットラーの選んだ残り物の戦利徴収品の発覚となったようである。
田中正造に関しては、最近はフクシマ禍との関連で語られることが多い。実際、その名を耳にしたのは小出助教の話と地元のsaarweineさんの口からで、足尾銅山との関連で地元では決して忘れてはいけない人物のようであった。さて前述の行為は政治社会的にはどのような意味合いを持つのかはわからないが、少なくとも在京大使が言うフクシマの被災者の気持ちと天皇を繋げるという極インティームで素朴な感情を満足させるという本来の「メディア」の働きを果たしたことだけは間違いない。
参照:
Seriöser Herr von nebenan, Jörg Häntzschel, Cathrin Kahlweit und Antonie Rietzschel, SüDZ vom 4,11,13
ミュンヘン美術品発見事件とグルリット『ヴォツェック』 (緑の錨)
独駐日大使からの福島報告 2011-06-29 | 雑感
天皇陛下!万歳!万万歳! 2011-04-06 | 雑感
秘密保護法の馬鹿さ加減 2013-10-28 | マスメディア批評
今回のことで更に明らかになったのは、天皇は日本の為政者にとって田中正造や山本太郎よりも遥かに厄介な存在であるということである。それは、国粋主義者にとっても共産主義者にとっても同じように厄介な存在であって、如何に天皇を二人羽織のように自由自在に操ることが出来るかで権力の掌握が出来るかということでもあろう。こうした事情は、その存在が元首であろうが象徴であろうが同じくしていて、その存在自体が問題なのは山本太郎と同じなのである。これが否定しようもない事実であり、日本の実体そのものなのである。それを好悪ではなく、事実として認知することそこからしか日本人にとっては科学的な思考もあらゆる学問も始まらない ― まるで三島由紀夫の言い分のようになってしまった。
雨の合間にパンを取りに行って、17分、2974歩、沢沿いの往路をゆっくりとジョギングして8分であった。こうしてゆっくりと足を進めると、散歩していたときのように様々なことを考えながら走ることが出来る。それでも復路で頑張ったので脈は十分に上がっていた。復路では犬を連れた比較的高齢な大柄なご婦人二人が走ってくるのと入れ違った。初めて見かける顔なので普段は違い場所か時間を今日は合間を抜いてやってきていたのだろう。
途上話題のニュースの続報がラディオで流れていた。ミュンヘンの普通の近代的なアパートメントから1500点以上の名画が亡くなった老人コルネリウス・グルリットの遺品として表れたと雑誌フォーカスで紹介された話である。ピカソやらマティス、シャガール、フランツ・マルク、エミール・ノルデ、マックス・ベックマン、マックス・リーバーマンなどで全て合わせると一千億円以上の価値があるという。恐らくナチの徴収ものとされるが、既に母親の死亡時に本拠地ザルツブルクで財務捜査が入っていた。
グルリット氏の同名の祖父コルネリウスは、有名な美術史家で、風景画家の子息であり、作曲家のグスタフ・コルネウス・グルリットの甥と名門出である。日本で有名なユダヤ系でありながらナチ党員であったグルリットさんと従兄にあたる父親ヒルデブラントはヒットラーの画商であった。その独自の政治的な位置がこうした隠されたヒットラーの選んだ残り物の戦利徴収品の発覚となったようである。
田中正造に関しては、最近はフクシマ禍との関連で語られることが多い。実際、その名を耳にしたのは小出助教の話と地元のsaarweineさんの口からで、足尾銅山との関連で地元では決して忘れてはいけない人物のようであった。さて前述の行為は政治社会的にはどのような意味合いを持つのかはわからないが、少なくとも在京大使が言うフクシマの被災者の気持ちと天皇を繋げるという極インティームで素朴な感情を満足させるという本来の「メディア」の働きを果たしたことだけは間違いない。
参照:
Seriöser Herr von nebenan, Jörg Häntzschel, Cathrin Kahlweit und Antonie Rietzschel, SüDZ vom 4,11,13
ミュンヘン美術品発見事件とグルリット『ヴォツェック』 (緑の錨)
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