初めて本格的に霜が降りた。山は雪のようだ。それでも陽が射すようになったので気持ち良い。再度、ボウルダ―を訪ねてみて、この寒さでも登れるのかどうか審査しよう。明け方トイレからベットに戻ると左足の脹脛がつった。久方ぶりである。だからいつもの沢をゆっくりと歩いた。理由は分からないが、日曜日の疲れと、町を歩いた疲れかもしれない。気温もあるのかもしれないが、鉄分が不足しているのかもしれない。暖かいレヴァー団子を買った。
漸く室内でのクライミングを始めた。このところの湿った天気には室内練習が良いのだが、同時にバイオウェザーが良く無くて、週末になってなんとか始めた。九回登って、七回降りた。合計して16ピッチ分であるが、短いので略8ピッチ分を二時間少々で登り終えた。トップロープのスタンダードものだったので、それほど練習になる動作は無かったが、一カ所だけはオーヴァーハング越えが上に手が届かなかった。乗り移る工夫が必要だ。相棒のを観ているとそこにすぐに手が届いていた。もう一つは矢張り長い感覚を足を腰の高さまでに上げて突破して、オヴァーハングでも左右に振って行かないと上の手掛かりに手が届かなかった。これも相棒は普通に手が届いていた。要するに双方の二か所で彼は折角の技術的な課題を練習できていなかった。それを不利とはまだ思っていないようだ。明らかにこの二か所はそうした配慮がされた手掛かり作りがされているのである。
個人的には、技術的に左右の足への荷重の取り方と言うか太腿内側で挟みこむような感覚の荷重があったのが面白かった。恐らく、体幹の使い方だ上手になって、左右への荷重の配分が出来るようになったからだろう。要するに5.10クラスの不可欠な技術に違いない。
昨年の記録を見ると十月末に始めているようで今シーズンは一週間遅れている。券の料金は同じで、30回を超えると本が取れる。来年は四月二十日が復活祭となるので、四月になって夏時間になってからも使用の可能性もなくはない。反面この冬は室外での活動も多くなるので、終日に詰めて三回ほど通うこともありそうだ。要するに日数は増える傾向にある。その基礎にはこうして書いていてもあれほど登り詰めたに拘わらず疲れが少ないのである。習慣とは恐ろしいものだ。
昨年の始まりの記録を読んで、進歩していることは変わりなく、昨年はオープンとクローズでの所謂捩じりの技術習得に終始したが、今年はそれは身に付いているので、それを基本とした上下左右への足の荷重の可変性を追求したい。車のESPスタビライザーのようなもので、四輪駆動を目指すという形になりそうだ。これとボルダーでの特訓を積むことで5.11への道を拓くと考える。昨冬シーズンの終わりの程度よりも技術的にも進歩している印象を確認できたので、ここ二週間ほどで一回り登ったところで具体的な工程表が出来るだろう。
最後の仕上げに登った五級上の垂壁ルートを、手掛かりとても小さくてもレッドポイント通過出来たのはとても良い兆候である。如何に登れるようになったかと言う証明で、まさに大岩壁向きの実力がついてきている。相棒の様子を見ると、目標が定まらないのか、完全に最初から「室内壁の世界」に巻き込まれてしまっていて、ここで幾ら5.10を登れても南プファルツの奇岩地帯では5.7どころか5.6が危ういことがどうも理解できていないようだ。
今年からドイツアルパイン協会の教育課題「室外は違う」に世界のトップクライマーでスペイン在住のクリス・シャルマが協力する。具体的な計画は分からないが、その差異の示唆だけでなく、我々の室内壁のようなドイツ養成施設をツアーで回ってくるかもしれない。そのレヴェルの達人が室内外での技術の相違や洗練・選択などを示さなければいけない難しい課題だというのが分かる。私自身、少なくとも5.10までのその差異は十二分に埋められた個人的な体験を更に推し進めて行くことになる。
参照:
宗教改革の日に始める 2012-11-02 | 暦
皆病気がちのバイオウェザー 2012-11-06 | 生活
漸く室内でのクライミングを始めた。このところの湿った天気には室内練習が良いのだが、同時にバイオウェザーが良く無くて、週末になってなんとか始めた。九回登って、七回降りた。合計して16ピッチ分であるが、短いので略8ピッチ分を二時間少々で登り終えた。トップロープのスタンダードものだったので、それほど練習になる動作は無かったが、一カ所だけはオーヴァーハング越えが上に手が届かなかった。乗り移る工夫が必要だ。相棒のを観ているとそこにすぐに手が届いていた。もう一つは矢張り長い感覚を足を腰の高さまでに上げて突破して、オヴァーハングでも左右に振って行かないと上の手掛かりに手が届かなかった。これも相棒は普通に手が届いていた。要するに双方の二か所で彼は折角の技術的な課題を練習できていなかった。それを不利とはまだ思っていないようだ。明らかにこの二か所はそうした配慮がされた手掛かり作りがされているのである。
個人的には、技術的に左右の足への荷重の取り方と言うか太腿内側で挟みこむような感覚の荷重があったのが面白かった。恐らく、体幹の使い方だ上手になって、左右への荷重の配分が出来るようになったからだろう。要するに5.10クラスの不可欠な技術に違いない。
昨年の記録を見ると十月末に始めているようで今シーズンは一週間遅れている。券の料金は同じで、30回を超えると本が取れる。来年は四月二十日が復活祭となるので、四月になって夏時間になってからも使用の可能性もなくはない。反面この冬は室外での活動も多くなるので、終日に詰めて三回ほど通うこともありそうだ。要するに日数は増える傾向にある。その基礎にはこうして書いていてもあれほど登り詰めたに拘わらず疲れが少ないのである。習慣とは恐ろしいものだ。
昨年の始まりの記録を読んで、進歩していることは変わりなく、昨年はオープンとクローズでの所謂捩じりの技術習得に終始したが、今年はそれは身に付いているので、それを基本とした上下左右への足の荷重の可変性を追求したい。車のESPスタビライザーのようなもので、四輪駆動を目指すという形になりそうだ。これとボルダーでの特訓を積むことで5.11への道を拓くと考える。昨冬シーズンの終わりの程度よりも技術的にも進歩している印象を確認できたので、ここ二週間ほどで一回り登ったところで具体的な工程表が出来るだろう。
最後の仕上げに登った五級上の垂壁ルートを、手掛かりとても小さくてもレッドポイント通過出来たのはとても良い兆候である。如何に登れるようになったかと言う証明で、まさに大岩壁向きの実力がついてきている。相棒の様子を見ると、目標が定まらないのか、完全に最初から「室内壁の世界」に巻き込まれてしまっていて、ここで幾ら5.10を登れても南プファルツの奇岩地帯では5.7どころか5.6が危ういことがどうも理解できていないようだ。
今年からドイツアルパイン協会の教育課題「室外は違う」に世界のトップクライマーでスペイン在住のクリス・シャルマが協力する。具体的な計画は分からないが、その差異の示唆だけでなく、我々の室内壁のようなドイツ養成施設をツアーで回ってくるかもしれない。そのレヴェルの達人が室内外での技術の相違や洗練・選択などを示さなければいけない難しい課題だというのが分かる。私自身、少なくとも5.10までのその差異は十二分に埋められた個人的な体験を更に推し進めて行くことになる。
参照:
宗教改革の日に始める 2012-11-02 | 暦
皆病気がちのバイオウェザー 2012-11-06 | 生活