Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

北風が汗を拭う夏山の峠

2007-09-03 | アウトドーア・環境
二泊した山小屋から、一旦氷河へ降りて、向こう側の峠を越える。高度差700メートルぐらいの登りであるが、メンバーから二人は一旦谷を下って、ロープウェーで次ぎの宿泊地へと向かう事になった。

確かに荷物が重く厳しいので、一旦谷に下りるものは雪壁用の道具を下ろして登ってくる。さてその登りは、ガレていて大変悪かった。因みに登山用語であるガレは、ドイツ語のゲレルから来ているようだ。

途上、後発の男性がもんどり返って巨岩を転がっていたが、大した事には至らなかったようである。我々も重荷のために歩みは遅かったが、指の一つも失うことなくなんとか峠に辿り着いた。

本来ならばそこから、近くの頂上を極める予定であったがそのゲレンデの悪さから止めにした。花崗岩のガレはやはり足場が悪く危険である。

峠からは小屋へは下りなので、重荷とはいえ気も楽で、強風を気にしながら比較的良い道を下降する。途中の氷河湖で憩いながら岩峰などを見ていると、全く日本アルプスの様である。

規模は、幾分違うとは言いながら、北アルプスの剣岳周辺を髣髴させるのである。更に、その日の行程を見ると夏山合宿と言うような感じである。

新規購入のリュックザックと山靴が無ければかなり厳しかっただろうが、逆に普段の生活からして、あれだけ動けることが出来るならばと、体力的な自信に繋がったことも成果である。

小屋について間食後に寛いでいると、一度谷に下りていた面々が到着した。小屋の外は冷たい北風が吹き出して来た。

遅い昼食に摂ったレスティーに乗った目玉にオレガノが旨く効いていて、キッチンのレヴェルの高さを確信したのであった。

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