Wein, Weib und Gesang

ワイン、女 そして歌、此れを愛しまない輩は、一生涯馬鹿者であり続ける。マルティン・ルター(1483-1546)

ミラノ2016年初日シリーズ

2024-09-20 | 文化一般
土曜日に試飲会がある。往復220kmぐらいなので25リットル入れておけば足りる。然し週始めにヘイデルベルクにも出かけるために、安ければ30リットル入れておいてもよい。復路は現金を準備しておいて渡しに乗って帰ってくるのもいいだろう。但し今回は早めに出かけて早めに帰宅したい。アルコールの問題もあるが、なによりも車輛の問題があるからだ。出来る限り面倒なことなしに往復したい。その後のハイデルベルク、フランクフルト、クロンベルクとミラノ行の前には面倒なことは極力避けたい。

さて指揮者ペトレンコは、ルガーノ湖畔に居を構え月曜日にミラノから呟いている歌手のグロイスベックの挙動から、恐らくそこに入ったのだろう。オックス男爵役のバスバリトンはそこでミラノの2016年の初日シリーズのポスターを見せてくれている。メータ指揮で主要歌手は重なっている。そこで今回の方が脇迄可也よい豪華キャストである。同時に舞台稽古等は可也早く進むので、四週間足らずで仕上げてしまうのだろう。それでも再演としては十分に工程表を組んでいるようで、劇場デビューするペトレンコの意思が通っている様だ。

グロイスベックの正確な在所は知らないが、映像の背景などからすれば私が押さえている宿の国境近くとは異なって可也北の方の湖畔なので、劇場までは二時間以上はかかるだろう。ペトレンコのイタリアでの居住地も知らないが、色々な話から総合するとそれ程離れた街ではない。

共同制作のザルツブルクでは2014年にメスト指揮でほぼ同じキャスティングで公演されている。ヴィデオを観ると最後の景に記憶がある。当時TV中継されていたものをネットで観たのだと思う。もしかしたらどこかに残っているかもしれない。知りたいのはマルシャリンを歌うストヤノーヴァの腕だけだ。今回の配役からそれ以外は殆ど心配は要らない。
Strauss - Der Rosenkavalier, Franz Welser-Möst and the Vienna Philharmonic


本年3月にスイス国境の街レーラッハに出かけた折に世界初演に居合わせた映画音楽「ブラックメイル」の完成版がTV局のサイトに上がっていた。8月16日となっているが忙しくて気が付かなかった。10月末迄公開される様なのでダウンロードしておいた。あまり興味がなかったのはその音楽が冴えなかったのに尽きるのだが、反対にこの制作の為の録音セッションは困難を極めたことは伺えた。それなのにTV局のサイトには表には指揮者の名前が書かれていない。楽団が礼を舞台で語っていたことや初演前のエンゲルと作曲家の対談での話しぶりで何を考えているかもよく分かった。

そのような事情もあり、楽しみに観るという代物ではないのだが、映画自体は決して悪いものではないヒッチコック作品である。全然容易ではなさそうな楽譜を音にして更に映像に厳格に合わせていくとなるとお荷物でしかない。楽団の実力も指揮者の能力も分かるというものだが、大きな成果が生じないとすれば徒労でしかない。結構大きな経済的な価値はあったのだろうが、音楽的にということである。抑々この作曲家はお金を集めてくることがとても上手そうなのでドイツの会長職も任命されているのだろうと思う。

それでもそういう作曲家のエゴに付き合うのは、雇い主の無理難題に付き合うよりも大変である。リヒャルトシュトラウスの「ナクソス島のアリアドネ」のプロローグを思い浮かべる。
Moritz Eggert ‘#METOO, HITCHCOCK’, mit der Basel Sinfonietta und Titus Engel




参照:
今秋のミラノ旅行準備 2024-06-06 | 雑感
スポーティな仕事とは 2024-03-05 | 音

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