市内で開催されているルーヴル美術館展に行った。かなりの名画が来ていたと思う。個人的に気に入ったのはポール・ドラロッシュの『若き殉教の娘』(1855)という作品だった。悲しいけれど、とても美しい作品だった。
展示ではフランスが東方趣味を抱きはじめたころの絵が多かった。つまり新古典主義やロマン主義の作品だ。現代では飛行機に10時間も乗っていれば、すぐに行けちゃうような国がカンバスに描かれている。
当時はようやく交通の便が発達してきて、東方に興味を持ち始めたころ。東方に実際に出かけ、そしてその驚きを懸命に記録することが世の中の関心をかった時代なのだ。
作品からはフランス人が持っていた東方への憧れや熱情が、ほどばしるように伝わってきていたと思う。
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