缶詰だけど、それが何か?

缶詰、レシピ、散歩、食べ歩き、いろんなものがあります

DoaU246日目_Part4_更生之素

2009-11-01 23:30:14 | 缶詰
1)立ち直ること。好ましくない精神状態や生活態度から、かつてのよい状態に戻ること。
「―して社会復帰する」
2)生きかえること。よみがえること。蘇生(そせい)。
3)役に立たなくなった物を再び役立つようにすること

「更生」という単語の意味を調べると、こう出てくる。

すっかり疲れてしまった、ズーラシアを歩き回ったからで、
自業自得なのだけれど、もう晩ごはんを作る気にならない。
しかし、疲れた状態から、3)の意味で更生しなければならない。

6/25にプレッセで買ってきたアレを使って更生しよう、
そう、鹿児島の伊佐農林高校産「更生之素」である。



1932年から作られているこの缶詰、不良生徒の更生のため、
言ってみれば刑務作業として作っている訳ではない。



農村の更生のために夏休み返上で作った缶詰で、
鹿児島県外で入手することはほとんど不可能に近い。

品名はみそ加工品(豚みそ)



原材料名は、麦味噌と豚肉、三温糖、ショウガ、アミノ酸。
ほかには何も入っていない。
すげえなあ、無添加の缶詰なんて、そうあるもんじゃない。

プルトップではないので、缶切りでごりごり開ける。



豚の脂が凝固しているけれど、全く問題はない。
麦味噌の麦がきっちり見えている。

まずは一口。
すげえ麦、そしてショウガの香り、豚肉はほろほろとした食感。

ごはんにそのままでもいいれけど、錦糸卵は作ろう。
沖縄で食べる油味噌おにぎりのパクリだけれど。



ごはんの供に最高である。
ごはんの熱で脂が溶け出すし、ショウガの香りがいっそう引き立つ。
いつもは2人で1合でも余るのに、ぺろりと食べちまった。
まあ、ほかにおかずを作らなかったからかもしれないけれど、
明日もごはんを炊いておにぎりだ、そう思えるぐらいうまい。
またプレッセで売らないかなあ、あと1缶あるけれど、
売っていれば絶対に買う、そう思える缶詰。

DoaU246日目_Part3_キノボリカンガルー

2009-11-01 22:33:13 | ドライブ
ヤマアラシに挨拶してから、
来るときは通らなかった日本の山里を抜け、
再びオセアニアの草原へ。
隣ではアカカンガルーがものすごい勢いで飛び回っている。
けれど、こちらは・・・。

14時50分。
先ほどとまったく変わらない姿でボヘっとしている。
やる気ねえなあ、まだちょっと早かったかも、そう思っていたら、
おお!



動き始めた。しかも、前から下りはじめている。
できるヤツだとは思っていたけれど、
やればできるじゃん!本気でそう思う。



そして前の枝に飛び移る。
かっこいいなあ、成長したんじゃね?
そう思ったのも束の間、



やはり後ろ向きにずり落ちるような姿勢。
見直したオレがアホだった。
しかし、この姿こそキノボリカンガルーくんの素敵なところ。



そしてまたここでフリーズする・・・
と思ったら、糞です。
ぽとりぽとりと、まあ、けっこうします。
そろそろ朝食(?)に備えて、なのかな?

15分ぐらいとどまっている。
これでもう動かないか?そう思ってたら、またぴょん!



一段上に、どてっと言う無様な音とともに上った。
そして、また脱糞。
落ちるんじゃないか?そうハラハラしていたけれど、



一番上まで上がって行く。
45分かけて、総移動距離は10m弱。
でも、今までで一番長く、そして高低差も大きかった。
いいもん見たねえ、そう言い合いながら出口へ。

出口すぐのハーゲンダッツへ寄る。



嫁さんがモンブランサンデー(580円)。
シングルのハズなのに、あれ?ダブル?
オススメはオリュフショコラだけれど、家にあるし、
で、ミニカップでは売っていないバニラキャラメルブラウニーに。
キャラメルだねえ、栗のモンブランクリームを感じさせないほど。

店内でだらっとしている間に乱層雲が空を覆ってくる。
雨が降りださないうちに帰りましょ。

DoaU246日目_Part2_オージヒル グリルレストラン

2009-11-01 22:10:19 | ドライブ
小学校5年生の時に、塾に行かされた。
京浜急行に揺られて日ノ出町駅を下りると、すぐのところにあった。
夕方から夜までなので、塾の中に食堂があった。
そしてショーウィンドウに謎の文字。

サンマメン

秋刀魚がのっているのか?
当時は今ほど冷凍技術が高くなかったから、
秋刀魚を食べるのは秋であって、春でも食べられる秋刀魚?

サンマーメンと書いてあっても、
いわゆるモヤシそばのモヤシを片栗粉でまとめたモノとは、
当時のオレにはわからなかったと思う。

ズーラシアのレストラン、オージーヒルにはこのサンマーメンがある。
初めて行った時に食べたし、その後も何回か食べている。

エサ!エサ!!とぶつぶつ呟き弱っている嫁さんを連れ、
今日もサンマーメン(800円)を頼んだ。



あれ?と思う。
麺なんて見えません、というぐらいに覆っていた
モヤシやニンジン、タケノコといった具が相当少なくなっている。
丼も変わったように思う。

味はまあこんなもんだ。
麺もうまいわけではない、スープもうまい訳ではない。
しかし、それでも頼んでしまう、ソウルフード?

嫁さんにとってのソウルフードはもちろん海老フライである。
海老かつ重(900円)でメニュー化されているものを嫁さんが頼む。



海老はぶりぷりでうまい。
しかし、かなり塩気が強い。味噌汁もかなり濃い。
まあ、今日はかなり日差しも強かったし、よしとしよう。

エサを与えると、とたんに元気になるのだ、嫁さんは。

レストランを出て、すぐに挨拶に向かう、キノボリカンガルーくんに。



しかし、彼はぼよーんとしている。
当たり前だ、夜行性の彼らにとっては今は夜みたいなもんだ。
20分ぐらい?ぼーっと見ているけれど、挨拶ができる状態ではない。

そのままとことこ歩く。
わくわく広場でようやく喫煙所。
家を出てから3時間半、ようやく一服。
ズーラシアも喫煙所が減っている。園内ではもうココだけ。
なんだかねえ、ホントに。

わくわく広場を出れば、すぐにヤマアラシ。
今日もシャカシャカ動き回っているか?



・・・昼寝。
10分ぐらい見るけれど、ぴくっとたまに動くだけ。

オカピは我が家のアイドルではないので、するっと通り過ぎ、
春にオープンしたチンパンジーの森へ。
今日は風が強いので屋内展示。



ちょうど飼育員のおねーさんが解説中。
ボス格はケンジくん。
カズヤくんは年上だけれど、出世欲がまったくないらしい。

知らなかったけれど、メスは発情すると尻が大きくなる。
今日はタマエちゃんが発情中。
ケンジくんがタマエちゃんにちょっかいを出そうとする。
けれど、おねーさんはしれっと言う。
ケンジくんは若いのでやり方がわかりません

すごい表現である。
そして、タマエちゃんの尻もすごいけれど、
ケンジくんのモノは激しく屹立。
白くて細長いつららのようなモノ。
それを自分の口で・・・スゴいな、こいつ。

カズヤくんはタマエちゃんにはまったく興味を示さない。
ただカズヤくんも男の子、欲情はする。
しかし、カズヤくんのことを好きなメスがいて、
ほかのメスに行こうとすると妨害するらしい。

人間社会と同じだ、見ていてまったく飽きがこない。

ただ嫁さんがあきれ果てているので、戻ることにする。
今度はヤマアラシもシャカシャカ動き回っている。



そして、何に驚いたのか、針を直立させる。
おもしろいなあ、こいつ。

そして、アホ夫婦はまたオセアニアの草原に向かう。
もちろん挨拶するためだ。

DoaU246日目_Part1_横浜動物園ズーラシア

2009-11-01 19:15:26 | ドライブ
11/1(日)

キノボリカンガルーに挨拶に行こう!

シンケンジャーが終わり、そして突然、駅伝スタートという事態に、
むかつく8時過ぎ、起きたばかりの嫁さんがそう叫んだ。
寒くなったら動物園に行けなくなる、だから今年最後のご挨拶、
ということらしい。そして続ける。
キノボリカンガルー、好きでしょ?
確かに好きな生き物である。ヒルマは比較の対象にもならん。
そそくさと支度をしたつもりだったけれど、
黄色いマーチが走り出したのは10時半。
環八も第三京浜も空いてるし、港北ICからも道はがらがら。
ズーラシアの手前のローソンでお茶を買い、そしてロッピーいぢる。
ズーラシアのチケット20%OFFを発見し、それもお買い上げ。

11時20分にはズーラシア着。
最初に迎えてくれるのはインド象。



いつの間にか芸を覚えてる。てか、時間なのかもしれないけれど。
左前足、右前足、そして右後ろ足の順で台に足をのせたり、
飼育員に帽子をかぶらせたり、けっこういろんなことをする。

インド象の前で立ち止まるってあんまりなかったけれど、
しばらくぼーっと。

カンムリシロムクはちょっと大きく、スマートになっていた。
しかし、巣箱から出たり入ったり・・・
そのまま進むと、スマトラトラ。相変わらず右往左往。
その隣が、いつも昼寝ばかりしているウンピョウ。



がばっと起き上がる、おおっ!すげえ、動く?
単なる寝返りのようなものだったらしく、また寝はじめる。
隣でスマトラトラががおがお吠えていようとおかまいなし。

レッサーパンダは今日は昼寝中。
いつもせわしないユーラシアカワウソもどこかにお出かけ中。

フンボルトペンギンは相変わらずにぎやかだ。



奥のヤツが飛び込むかと思ったら



手前のヤツがザブン!とペンギンジャンプ。
このおかしな鳥は、動くものが気になるようで、
ススキの影から離れられない。
飛びつこうとしたり、よじ上ろうとしたり、
端から見るとアホだけれど、それがこの鳥のいいところ。

ミナミアフリカオットセイは、
人目につかないところで、仰向けになって右前脚だけをあげている。
こっそりシンクロの練習中だよな、このおかしなカッコ。

時計は13時をとっくに回っている。
隣で嫁さんがほかの単語を忘れて、同じ言葉を繰り返す。
エサ!エサ!


DoaU245日目_Part3_陰謀

2009-11-01 00:52:10 | Weblog
オバマ大統領にストーカーされています

その昔、東映のヤクザ映画を見た男の客は、
皆、肩を怒らせて映画館を出て行ったらしい。
主人公にでもなったつもりなのだ。

しかし、すぐに自分は高倉健でも菅原文太でもない、
ただの一般市民だと気付くことに長い時間は要しない。
自分の弱さという現実と、映画という虚構の違いがわかっているからだ。

夕方、嫁さんを送り出したついでに、郵便箱をのぞく。
夕刊とともに大量のポスティング、そしてそのコピー用紙があった。
A4に出力した紙が2枚、ホッチキスでとめてある。



周囲の家にも配られたであろう、この2枚の紙、
たぶん気持ちが悪いと捨てちゃう人が多いだろう。
しかし、オレは好きなのだ、こういう人が。

曰く、アメリカの国家機密を握っています。
曰く、日本の国家機密を握っていて、自民党に狙われています。
曰く、小泉純一郎首相時代から7年間続いています。
曰く、1,000兆円が使われています。

年間142兆円、1日3,900億円が使われているらしい。
来年度の政府予算は90兆円程度、その1.5倍のお金が、
この人につぎ込まれているらしい、すごい人だ。

曰く、今年4月から6月までカナダとアメリカに住んだ。
曰く、監視カメラと盗聴器がしかけられた。
曰く、つきまとわれ、部屋の壁を叩かれ、街では突然、道路工事。
曰く、私の動きに合わせて威嚇、大きな音を立てられた。

典型的な統合失調症の症例である。
そもそも、不定愁訴から始まるこの病気。
誰かに見られている、つけられている、そういう不安が起きる。
そして、その妄想が次第に肉づけられていく。
この人の場合は小泉純一郎ら自民党総裁に監視されている、
そして、自民党からワイロがアメリカに渡りブッシュ元大統領、
大統領職を引き継いだオバマ大統領が私を狙っている、と。

かなり重症である。
つきまとわれている、そう言うが、確実に幻視。
大きな音などの記述は、もちろん幻聴である。

ここまではっきりと「私は統合失調症です」
そう告白する生の文章にお目にかかったことがない。

曰く、マスコミに告発したが権力で止められました。

しかし、この2枚の紙に、日本の国家機密、アメリカの国家機密、
その重要なことは書かれていない。
告発するなら、この2枚の紙しかないのに、だ。

もちろん国家機密なんて知らない、
そして、自分が統合失調症だともわかっていない。

こんな人が近所に住んでいると思うと不安だ、
それがたぶんポスティングされた人の多くの感想だろう。

しかし、統合失調症の人たちはオレたちになにも害は及ばさない。
国家機密以上に大事なことだと思うんだけれど、
精神的に病んでしまった人たちとの接し方を、人類はまだ発明できていない。