缶詰だけど、それが何か?

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DoaU262日目_Part2_泥棒は泥棒に捕まえさせろ!

2009-11-17 23:32:56 | 食べ物
Let a thief catch a thief.

泥棒の手口をよく知っているのは泥棒である。
だから、泥棒を捕まえたければ、泥棒にやらせろという諺である。
日本語だと、蛇の道は蛇、もしくは毒をもって毒を制す、となる。

確かにハブに咬まれた場合、用いられるのはハブの毒から作った血清。
弱毒化した毒を馬に注射して抗体を作らせ、
その抗体を含んだ血清なので、正確には毒ではないけれど。

吉華からの帰り、キミサワに寄る。
手羽元やらタマネギやらを買って帰る。
あまりにも寒かったので、晩ごはんはシチューだ、そう決めていた。

しかし、シチューとスープの違いってなんだろね?
スープはメニュー名。
シチュー(stew)は煮込むの意味。
煮込めばスープだって、なんだってシチューなんじゃね?

珍しくルウを使う。
けっこう前に買ってきたから、そろそろ使わないと。



S&B牧場しぼりシチュー なめらかチーズである。
裏を見ると気絶したくなるぐらいの添加物だけれど、
オレが子供の頃は、添加物が大手をふって歩いていた、
そんな時代だ、気にするな。

鍋に水600ccを入れて、櫛切りに下タマネギ1個、ニンジン1本を。
沸騰したらローリエとローズマリーを加えて、中火で煮込む。



フライパンにオリーブオイル、スライスしたニンニクを入れて弱火に。
帰ってきてから塩・白コショウ・ナツメグを揉み混んでいた手羽元。
それを入れたら強火に。



焼き目をつける程度でOK。
鍋に放り込んで、中火にして煮込む。



手羽元が隠れるぐらいまで水を継ぎ足す。

ジャガイモ2個の皮を剥き、水に晒しておく。
手羽元を入れて沸騰して30分以上煮込んだ鍋にジャガイモを。



またもジャガイモが隠れるぐらいまで水を足す。

えらい量になってしまった。

作りはじめは、ルウを半量使おうと思っていた。
しかし、確実に1,000cc以上の水分量になっている。
手羽元の骨が悪いんだけれど、しょうがない、ルウ全量にしよう。

火を止めてルウを入れる。
くせえ!
かなりインチキなチーズ臭。
臭いを飛ばしたいから、蓋をせずにしばらく煮込む。
鍋の中から飛び出した臭気がリビングまで漂う。くせえな、家中。

牛乳200ccを加えて、とろ火にして20分程度で完成。



タマネギはほぼ原型をとどめていない。
ジャガイモの完全崩壊の一歩手前。
ニンジンはほくほくといい感じ。
しかし、手羽元はもう少し煮込みたい。
けれど、ジャガイモのが原型をとどめないのもねえ。

くっさ!
そう叫んで嫁さんが席を立つ。
パルメザンをもってきて、ふりかけはじめる。
濃すぎない?そう聞く。
ウソっぽいチーズ臭は我慢できん!
毒をもって毒を制す、その現場を今晩見ました。

DoaU262日目_Part1_吉華(中華料理/自由が丘)

2009-11-17 17:23:26 | 食べ歩き
11/17(火)

日本にはなかったけれど、海外にはあった食べ物は少なくない。
今では日本にもあるけれど、カリフォルニアロール。
アメリカの寿司屋で初めて見たときは喰えるのか?と思ったけれど、
それが逆輸入され、日本でも当たり前のように食べられている。
日本人が海外によく行くからこんな現象が起きる。

しかし、中国ではそうもいかない。
何しろ日本に個人旅行で来られる中国人はホントに一握り。
だから、中国にはない中華料理が日本にあっても、
逆輸入されることはない。

食べたいとは思わないけれど担々麺だってそうだ。
中国に行って担々麺を頼めば、日本で言う汁なし担々麺が出てくる。
回鍋肉を頼めば、キャベツじゃなくてニンニクの芽になる。
エビチリだって、ケチャップ味じゃなくて、豆板醤味となる。

日本人が食べやすい、作りやすいように変えられたもので、
この改変を行ったのが陳建民である。
彼の息子・陳建一があまりにも有名になりすぎたけれど、
日本に四川料理を広めたのは、息子ではなく父である。

陳建民の愛弟子が上野毛にいる。
多摩美のすぐ南にある吉華がその店で、自由が丘の吉華はその支店。
先週はチャーハン脳だったからパスしたけれど、
今日は久しぶり、もう9年ぶりぐらいに行ってみる。

13時過ぎだったからお客さんはほぼいない店内。
座席数が増えたような。そして椅子とテーブルが変わっていた。

麻婆豆腐にするかと思ったけれど、寒かったので搾菜肉絲湯麺(1,000円)
それに、ここに来たからには、と小麻婆豆腐(300円)を追加。

5分ぐらいで搾菜肉絲湯麺が登場。



澄んだスープがいい感じである。
搾菜とタケノコ、ピーマン、豚肉の細切り炒めは歯ごたえも味付けも素敵だ。
麺はストレートな細麺。こしなんてないし、でもコレが中華麺。
よろしいかと。

1/3ほど食べ進んだころに小麻婆豆腐が登場。



当たり前のように辛い、そして痺れる。
豆豉がかなり効いているので、好きなんだけれど、汗が止まらない。
コレには麺じゃなくて、やっぱり米だよな、そう再認識する、汗をふきながら。

食後に杏仁豆腐を食べながら、これは中国ではどう食べるんだろ?
そう思う。