このあいだ、ある人の家に行ったら、リビングルームに「ものすごい大きな薄型テレビ」が置いてあった。さらにそのそばには、全く同じような「物凄い大きな薄型テレビ」が置いてあり、それは壊れているのだそうだ。つまり、その家では2台目の「物凄い大きな薄型テレビ」を見ているわけだ。シャープのアクオス65V型あたりかな?
その人が今度私の家に遊びに来るなどと言っていた。
その話を先日長女と我が家でしていたところ、我が家ではリビングがなく、人を入れられるのはダイニングキッチンしかないのだが、そこに置いてあるテレビは、幅よりも奥行きの長い旧式の14型で、あまりにもお粗末だった。
これでは、恥ずかしくて呼べないね、という話になったわけだが、
長女が言うには、
「こんなドラムカンのテレビじゃねえ」
??? ドラム缶?
長女はどうも天然ボケの部類である。
私、「ドラムカンじゃないでしょ。シンクウカンでしょ。」
あれ?古いテレビといえば、真空管だけど、いくらなんでも真空管のテレビなんかない。
「ああ、ブラウン管だ」と言い直す。
全く、親子そろってこの調子。
ところで、この娘、本当に「ブラウン管」のことを「ドラムカン」だと思ってるんじゃなかろうか?という疑問がわいてきた。
たしかに、いまどきの子ども(うちの子はもう大人だが)は実物のドラム缶なんか見たことがないのかもしれない。
「ドラム缶のような人」などと、胴体が太くてずんどうのおばさんを喩えたりするものの、本当にわかっているのだろうか?
「ドラム缶ってどんなものか知ってるの?」と聞くと、「知ってるよ」とのこと。
テレビでドラム缶のお風呂なんかが出てくるから、見たことはあるのだろう。
じゃあ、本来の用途を知っているのだろうか?
「ドラム缶って何が入っているの?」と聞いてみる、
娘はちょっと考えて、「石油とかあ・・・」と答えた。
私も同時に考えていた、やっぱり石油?ガソリン?
でも現役で使われているドラム缶というものは、私も実際に見たことはあまりないように思った。
そして、後で調べてみようと思ってそのまま忘れていた。
今日、なぜか思い出したのは仕事中だ。
いきなり、重機とコールタールのある故郷の情景が目に浮かんだ。
あそこは、タールのにおいが臭かったな。
黒い煙が出たり、べとべとした真っ黒いタールが地面にこぼれたりしていた。
それは道路の途中が広がったような土地にあって、あの重機はブルドーザーだったかロードローラーだったか、それとも別のものだったか。
その場所を通るのはいつも怖かったのだ。
そうそう、あそこには、コールタールで何か作業をしていて、いくつものドラム缶があったんだ・・・。
今思えば、あれは、その場所自体が工事現場というのではなく、道路の舗装などをするための原料補充の中継地点だったのかもしれない。
私が本来の使用目的で使われている実物のドラム缶を見たのは、そこぐらいかもしれない。
なぜ、急に仕事中にそんなことを思い出したのかというと、
今日は、何やら会社の天井の空調から変なにおいがしていた。
それが、あのコールタールの場所の臭いに似ていたのだ。
なんで、空調からそんな臭いがしてくるのかわからないのだが、たまに変なにおいがしてくる。
石油ストーブが不完全燃焼しているような、あるいは排気ガスのようなにおい。
ビルが古いからなのか・・・。
そんなときは、全員ガス中毒で倒れちゃったらどうしようか、と思ったりするが、いつも何事もなく終わるのだった。
今日もちょっと気になったが、そのうちにおさまった。
自宅に帰ってきてから「ドラム缶」を調べてみた。
ドラム缶は、200L以上の大型の金属性の缶であり、ガソリン・灯油のような燃料油や、塗料・溶剤・化学薬品・医薬原料などの工業材料とその製品である液体を入れて、運搬・貯蔵に使われる。
形が円筒形なのは、転がして動かすという機能も発揮できる。とのことだ。
そうか、やはり私が子どもの頃目にしたのは、コールタールに使われていたんだろう。
そして、石油が入っていると思った娘も私もだいたいは正解だったようだ。
しかし、知っているようで実は漠然としか知らないことって結構ありそうです。
ドラム缶の事故のニュース(昨年秋)がありました。
ここでは、製薬会社で廃液に使用していたんですね。
その人が今度私の家に遊びに来るなどと言っていた。
その話を先日長女と我が家でしていたところ、我が家ではリビングがなく、人を入れられるのはダイニングキッチンしかないのだが、そこに置いてあるテレビは、幅よりも奥行きの長い旧式の14型で、あまりにもお粗末だった。
これでは、恥ずかしくて呼べないね、という話になったわけだが、
長女が言うには、
「こんなドラムカンのテレビじゃねえ」
??? ドラム缶?
長女はどうも天然ボケの部類である。
私、「ドラムカンじゃないでしょ。シンクウカンでしょ。」
あれ?古いテレビといえば、真空管だけど、いくらなんでも真空管のテレビなんかない。
「ああ、ブラウン管だ」と言い直す。
全く、親子そろってこの調子。
ところで、この娘、本当に「ブラウン管」のことを「ドラムカン」だと思ってるんじゃなかろうか?という疑問がわいてきた。
たしかに、いまどきの子ども(うちの子はもう大人だが)は実物のドラム缶なんか見たことがないのかもしれない。
「ドラム缶のような人」などと、胴体が太くてずんどうのおばさんを喩えたりするものの、本当にわかっているのだろうか?
「ドラム缶ってどんなものか知ってるの?」と聞くと、「知ってるよ」とのこと。
テレビでドラム缶のお風呂なんかが出てくるから、見たことはあるのだろう。
じゃあ、本来の用途を知っているのだろうか?
「ドラム缶って何が入っているの?」と聞いてみる、
娘はちょっと考えて、「石油とかあ・・・」と答えた。
私も同時に考えていた、やっぱり石油?ガソリン?
でも現役で使われているドラム缶というものは、私も実際に見たことはあまりないように思った。
そして、後で調べてみようと思ってそのまま忘れていた。
今日、なぜか思い出したのは仕事中だ。
いきなり、重機とコールタールのある故郷の情景が目に浮かんだ。
あそこは、タールのにおいが臭かったな。
黒い煙が出たり、べとべとした真っ黒いタールが地面にこぼれたりしていた。
それは道路の途中が広がったような土地にあって、あの重機はブルドーザーだったかロードローラーだったか、それとも別のものだったか。
その場所を通るのはいつも怖かったのだ。
そうそう、あそこには、コールタールで何か作業をしていて、いくつものドラム缶があったんだ・・・。
今思えば、あれは、その場所自体が工事現場というのではなく、道路の舗装などをするための原料補充の中継地点だったのかもしれない。
私が本来の使用目的で使われている実物のドラム缶を見たのは、そこぐらいかもしれない。
なぜ、急に仕事中にそんなことを思い出したのかというと、
今日は、何やら会社の天井の空調から変なにおいがしていた。
それが、あのコールタールの場所の臭いに似ていたのだ。
なんで、空調からそんな臭いがしてくるのかわからないのだが、たまに変なにおいがしてくる。
石油ストーブが不完全燃焼しているような、あるいは排気ガスのようなにおい。
ビルが古いからなのか・・・。
そんなときは、全員ガス中毒で倒れちゃったらどうしようか、と思ったりするが、いつも何事もなく終わるのだった。
今日もちょっと気になったが、そのうちにおさまった。
自宅に帰ってきてから「ドラム缶」を調べてみた。
ドラム缶は、200L以上の大型の金属性の缶であり、ガソリン・灯油のような燃料油や、塗料・溶剤・化学薬品・医薬原料などの工業材料とその製品である液体を入れて、運搬・貯蔵に使われる。
形が円筒形なのは、転がして動かすという機能も発揮できる。とのことだ。
そうか、やはり私が子どもの頃目にしたのは、コールタールに使われていたんだろう。
そして、石油が入っていると思った娘も私もだいたいは正解だったようだ。
しかし、知っているようで実は漠然としか知らないことって結構ありそうです。
ドラム缶の事故のニュース(昨年秋)がありました。
ここでは、製薬会社で廃液に使用していたんですね。