ゴールデンウィークに、静岡県の実家に帰って、近所のホームセンターに行きました。
建物の外には、鉢植えの花や苗などがたくさん売っていました。
ところが、見ると、枯れた品物がかなりあります。花の終わった後の茶色くなった花びらがついたままのものは、その部分を取ればまだ売り物になりそうですが、全体がしおれているような、どう見ても、もう売り物にはならない品物もたくさん混じっていました。多くのものが、水切れで、土がからからに乾いています。高価なバラのようなものも先端が茶色くなって瀕死の状態であり、ゴーヤやキュウリなどの小さな苗もしおれてしまっているものが多数ありました。
店員さんは何人もいて、暇そうにしているのに、水を補給するという意識はまるでないようでした。おそらく、パートタイマーかなんかで、時間内のきめられた仕事だけをやっているのでしょう。仕事内容の中に、水をやるという作業は組み込まれていないようです。
あまりに植物がかわいそうですし、このまま水をやらないで大量に死なせてしまっては、店としても大損失になるでしょうから、見るに見かねて、店員さんを呼んで「このままでは、全部枯れてしまいますよ」と言ってしまいました。そうしたら、やっと水を補給していたようでしたが、どこから水を持ってきて、どう補給するのかということも、雇われている人には決められていないようでした。
私が普段利用している東京の花屋さんや、ホームセンターでは、こんなことは全然ありません。枯れた草花が入ったままの鉢がそのまま売り場に置かれているなんて信じられない状況です。少しでも売れずに残ったものは、すぐに値下げされて、まとめて売ってしまうか、廃棄するものは、裏のほうの別の場所に移動されています。
完璧な形のものだけが、普通の売り場に陳列されています。
田舎のやり方は、客は売り場の中から枯れていないものを選んで買って行けばいいのだし、枯れたものがたとえ半数以上あったとしても大した損失ではなく、枯れ切って売り場に残ったものを、裏山にでもほうりなげておけばいいと思っているのでしょうか。
それにしても、それが植物を売る商売として、失格ではないのかなと疑問に思わずにはいられません。客はどうやったら買った植物を枯らさずに育てられるか、手入れ法などを花屋さんに聞き、花屋さんはその方法をアドバイスしたりするのが仕事です。その花屋がこれでいいんでしょうか?
なんだか、がっかりしてしまいました。静岡県の人はいいかげんで、ぼけっとしているところが往々にしてあり、イライラすることが多いです。こちらから考えて深刻なことだと思うことでも、何事もないように受け止める。楽天的というのか・・。
「水不足で、枯れちゃっただよ」で終わるのか。
まあ、近隣に競争相手の店がないからそうなるんでしょうね。
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ゴールデンウィークが終わって帰宅し、自宅のベランダを見てみました。
すると、なんとシクラメンがふにやふにゃ。プランターのビオラもぺったりとしおれてしまっていました。
田舎の店のことは言えません、自宅でもまた水をからしていたのです。実家には2泊してきたのですが、その間、夫がベランダの植物に水をやってはくれませんでした。それに急に暑くなったので、水分の蒸発が激しかったようです。あわてて水をやって、シクラメンはなんとか生き返りましたが、ビオラのほうはどうも思わしくなく、復活できないようです。もうビオラの季節はたしかに終わるころではありますが、帰省する前まではきれいな花をたくさん咲かせていたので、残念です。
水不足になったのは、出掛ける前に大雨が降っていたので、水を補充するという意識がかけていたこともあります。それで、夫に頼むのも忘れていました。
花屋さんも急に天気が夏のようになって、普段以上に水不足になっている状況に対応が遅れていたのかもしれません。(多くの品は、数日にわたって放置状態という感じもしましたが・・・。)
水をからしている花屋にあきれていた同じ時間に、我が家のベランダでも同じ事が起きていたのでした。
花にはほんとうにかわいそうなことをしてしまいました。