今日の午後のニュースによると、水道水の水源に基準を超えるホルムアルデヒドが含まれていた事件で、その原因物質であるヘキサメチレンテトラミンを排出した業者が特定できたとのことだ。
ヘキサメチレンテトラミンを廃棄物として出していた会社は、埼玉本庄市の金属加工会社「DOWAハイテック」というところだが、その会社が廃液処理を委託していたのは、群馬県高崎市の中間処理業者であり、その業者が、きちんと処理をしないまま、利根川水系の烏川に廃液を放流してしまっていたとみられる。業者は、「ヘキサメチレンテトラミン」が含まれていたことは知らなかったと言っており、それを処理する設備などはなかったそうだ。
となると、今後は、委託した「DOWAハイテック」と請け負った中間処理業者(名称不明)の責任問題となるのだろう。
さて、そこで「DOWAハイテック」とはどういう会社か検索してみたところ、ホームページを開くと皮肉にもまず「環境にやさしい技術で社会貢献する」という文字が現れ「DOWAハイテックのものづくりは、地球環境や社会地域との調和の中で」と記載されているのだった。当社のサイトによると、環境への取りくみ、特に川の流域における環境の整備に力を注いでいることがピーアールされており、
「2006年に設置された排水サイクル推進室を中心に、工場排水基準にとどまらず環境基準を念頭に置き、総排水量の低減、排水リサイクルの推進の取り組みを3か年計画で開始しました。」
「排水浄化設備(名称「ピオパレット」(登録商標))を導入し、工場排水の浄化に一層努めています。」などと記載されている。
このような記載を見ると、この会社が独自に廃液処理を完璧にしているように思いこんでしまうが、実際には、中間処理業者に委託している部分もあるということで、会社案内サイトを見たからといって、その会社の全てが分かるわけではないものだと思った。
さて、この会社の技術・製品はどういうところに使われているのであろうか。
・テレビ プラズマテレビの銀ペースト
・携帯 電気を通す部分のめっき加工
・自動車 〃
・腕時計 ボタン電池の酸化銀
・パソコン 液晶画面のITO薄膜
このような製品は、現代人のほぼ全ての人々が使っているものであり、生活に必要不可欠とも言えるものである。
しかし、こういう製品を作るためには、環境に悪影響を与える化学物質が必ず出てきてしまう。
化学物質は、益にもなり、毒にもなるものであり、その管理や処理はきちんとしなくてはいけないということを改めて考えさせられた。
ヘキサメチレンテトラミンは、それ自体は有害なものではないため、規制の対象になっていないそうだ。また、処理を委託した会社では、処理業者が勝手に成分を把握して処理するものと思い込み、記載もしていなかったというし、委託されたほうも、成分については調べることもなく廃棄しているという。すべてが、他者かませの精神であり、問題だと思う。
ヘキサメチレンテトラミンを廃棄物として出していた会社は、埼玉本庄市の金属加工会社「DOWAハイテック」というところだが、その会社が廃液処理を委託していたのは、群馬県高崎市の中間処理業者であり、その業者が、きちんと処理をしないまま、利根川水系の烏川に廃液を放流してしまっていたとみられる。業者は、「ヘキサメチレンテトラミン」が含まれていたことは知らなかったと言っており、それを処理する設備などはなかったそうだ。
となると、今後は、委託した「DOWAハイテック」と請け負った中間処理業者(名称不明)の責任問題となるのだろう。
さて、そこで「DOWAハイテック」とはどういう会社か検索してみたところ、ホームページを開くと皮肉にもまず「環境にやさしい技術で社会貢献する」という文字が現れ「DOWAハイテックのものづくりは、地球環境や社会地域との調和の中で」と記載されているのだった。当社のサイトによると、環境への取りくみ、特に川の流域における環境の整備に力を注いでいることがピーアールされており、
「2006年に設置された排水サイクル推進室を中心に、工場排水基準にとどまらず環境基準を念頭に置き、総排水量の低減、排水リサイクルの推進の取り組みを3か年計画で開始しました。」
「排水浄化設備(名称「ピオパレット」(登録商標))を導入し、工場排水の浄化に一層努めています。」などと記載されている。
このような記載を見ると、この会社が独自に廃液処理を完璧にしているように思いこんでしまうが、実際には、中間処理業者に委託している部分もあるということで、会社案内サイトを見たからといって、その会社の全てが分かるわけではないものだと思った。
さて、この会社の技術・製品はどういうところに使われているのであろうか。
・テレビ プラズマテレビの銀ペースト
・携帯 電気を通す部分のめっき加工
・自動車 〃
・腕時計 ボタン電池の酸化銀
・パソコン 液晶画面のITO薄膜
このような製品は、現代人のほぼ全ての人々が使っているものであり、生活に必要不可欠とも言えるものである。
しかし、こういう製品を作るためには、環境に悪影響を与える化学物質が必ず出てきてしまう。
化学物質は、益にもなり、毒にもなるものであり、その管理や処理はきちんとしなくてはいけないということを改めて考えさせられた。
ヘキサメチレンテトラミンは、それ自体は有害なものではないため、規制の対象になっていないそうだ。また、処理を委託した会社では、処理業者が勝手に成分を把握して処理するものと思い込み、記載もしていなかったというし、委託されたほうも、成分については調べることもなく廃棄しているという。すべてが、他者かませの精神であり、問題だと思う。