熱海で、坂道を下っていたトラックのブレーキが効かなくなり、複数の車と衝突し、建物に突っ込んでようやく止まるという事故があった。この事故で、10人もの人がけがをし、ぶつかった軽自動車に乗っていた人と赤ちゃんは重傷を負ってしまったようだが、死者が出なかったということは、せめてもの救いだった。
最近は、多くの死者を出すような悲惨な交通事故があまりにも多すぎるからである。その中には、非常識なドライバーによるものも多い。
ところで、このドライバーは、スピード違反をしていたわけでも、居眠りをしていたわけでも、脇見をしていたわけでもなかった。ブレーキが急に効かなくなってしまったというのだ。今時、ブレーキが故障するようなおんぼろ車があるのだろうか、と思ったら、そうではなく、起きるべくして起きた現象だったという。
この道路は、熱海市を走る熱函道路というものだそうだが、長い下り坂が続く。そして、そこには「エンジンブレーキをかけて走るように」という標識が立っているそうである。テレビのニュースで見たら、標識に加えて道路面にも「エンジンブレーキ」と書かれている映像が映し出された。
そういえば、長い下り坂を走る時にはエンジンブレーキをかけるようにと運転免許を取る時に自動車学校の学科で教えられた。繰り返しフットブレーキを使っていると、ブレーキ液の一部が気体に変化してしまい、ブレーキが効かなくなるのだそうだ。これをベーパーロック現象というらしい。一方、ブレーキパッドが過熱してブレ―キが効かなくなるのをフェード現象というそうで、今回のものがどちらなのかはわからない。車が突っ込んだクリーニング屋さんのおじさんは、ブレーキの焦げた匂いがしていたと言っている。
エンジンブレーキのことは、免許取得時に習ったものの、東京の私が住んでいる地域では、ほとんど坂はなく、自動車学校で実際にエンジンブレーキを使うことはなかった。それで、おそらくは日光のいろは坂などを下るときに使うべきものであろうと思っていた。
以前から運転免許を持っている姉等に聞いても、エンジンブレーキなんか使わないとのことだった。
ただし、ペーパードライバー教習を受けたときに、新小金井街道の貫井トンネルを下るときに唯一、エンジンブレーキの使い方を教えてもらったことがある。ここは、特に長い坂道ではないので、エンジンブレーキが必要なわけではないが、練習するとすれば、ここくらいが坂道だということだ。
その後、私がエンジンブレーキを使ったのは、立体駐車場の屋上から地上に下るときくらいだ。
今度の熱海の事故で、本当にフットブレーキが効かなくなるんだと思って驚いてしまった。走っていて、現地の標識や道路に書いてあるんだったら、たぶんそれに従うのではないかと思うけど、トラックのドライバーはエンジンブレーキを全然使ってしなかったのだろうか?荷台には重機を積んでいたというので、余計に加速度がかかり、ブレーキに負担がかかったのかもしれない。
私も、今後は、長い下りの坂道ではエンジンブレーキを使うことを忘れないようにしよう。
自動車学校に通っていたときの教科書を取りだしてみた。
【坂道の走り方】
下り坂では、低速のギアを用い(オートマチック車ではエンジンレバーを2かL(又は1)に入れ)、エンジンブレーキを活用しましょう。長い下り坂で、フットブレーキをひんぱんに使いすぎると、急にブレーキが効かなくなることがあり危険です。
【下り坂でブレーキが効かなくなったとき】
1 すばやくギアチェンジ(シフトダウン)をし、エンジンブレーキをきかせ、さらにハンドブレーキをひく。
2 それでも減速しないときには、山側に車体の側面を接触させるか、道路わきの土砂などに突っ込んで止める。
と書いてあった。
いろいろ忘れていることも多いので、教科書は読み直したほうがよさそうだ。
自分がちゃんと走っていても、今回のように、ブレーキが効かなくなった車が、突っ込んでくることもあり、教科書で正面衝突を回避する方法などを見ても、運転は怖いなあとつくづく思う。
熱海は、坂道とカーブの多いところである。地元では、エンジンブレーキは常識だそうだ。
熱海にも自動車学校がある。それは高台にあって、路上教習はいきなり坂道を下っていくようだ。そんな道を、生徒は初めての運転で走らされるんだから驚く。
坂道ばかりだから、自転車はほとんどいなくて、巻き込み確認などは都会のように神経を使わないのだけれど、伊豆の道路は都会の道路と違った意味で、運転テクニックが必要だ。
エンジンブレーキの使い方もしっかり教わるのだろう。
(写真は、以前、熱海に行ったときに撮ったものです。)
最近は、多くの死者を出すような悲惨な交通事故があまりにも多すぎるからである。その中には、非常識なドライバーによるものも多い。
ところで、このドライバーは、スピード違反をしていたわけでも、居眠りをしていたわけでも、脇見をしていたわけでもなかった。ブレーキが急に効かなくなってしまったというのだ。今時、ブレーキが故障するようなおんぼろ車があるのだろうか、と思ったら、そうではなく、起きるべくして起きた現象だったという。
この道路は、熱海市を走る熱函道路というものだそうだが、長い下り坂が続く。そして、そこには「エンジンブレーキをかけて走るように」という標識が立っているそうである。テレビのニュースで見たら、標識に加えて道路面にも「エンジンブレーキ」と書かれている映像が映し出された。
そういえば、長い下り坂を走る時にはエンジンブレーキをかけるようにと運転免許を取る時に自動車学校の学科で教えられた。繰り返しフットブレーキを使っていると、ブレーキ液の一部が気体に変化してしまい、ブレーキが効かなくなるのだそうだ。これをベーパーロック現象というらしい。一方、ブレーキパッドが過熱してブレ―キが効かなくなるのをフェード現象というそうで、今回のものがどちらなのかはわからない。車が突っ込んだクリーニング屋さんのおじさんは、ブレーキの焦げた匂いがしていたと言っている。
エンジンブレーキのことは、免許取得時に習ったものの、東京の私が住んでいる地域では、ほとんど坂はなく、自動車学校で実際にエンジンブレーキを使うことはなかった。それで、おそらくは日光のいろは坂などを下るときに使うべきものであろうと思っていた。
以前から運転免許を持っている姉等に聞いても、エンジンブレーキなんか使わないとのことだった。
ただし、ペーパードライバー教習を受けたときに、新小金井街道の貫井トンネルを下るときに唯一、エンジンブレーキの使い方を教えてもらったことがある。ここは、特に長い坂道ではないので、エンジンブレーキが必要なわけではないが、練習するとすれば、ここくらいが坂道だということだ。
その後、私がエンジンブレーキを使ったのは、立体駐車場の屋上から地上に下るときくらいだ。
今度の熱海の事故で、本当にフットブレーキが効かなくなるんだと思って驚いてしまった。走っていて、現地の標識や道路に書いてあるんだったら、たぶんそれに従うのではないかと思うけど、トラックのドライバーはエンジンブレーキを全然使ってしなかったのだろうか?荷台には重機を積んでいたというので、余計に加速度がかかり、ブレーキに負担がかかったのかもしれない。
私も、今後は、長い下りの坂道ではエンジンブレーキを使うことを忘れないようにしよう。
自動車学校に通っていたときの教科書を取りだしてみた。
【坂道の走り方】
下り坂では、低速のギアを用い(オートマチック車ではエンジンレバーを2かL(又は1)に入れ)、エンジンブレーキを活用しましょう。長い下り坂で、フットブレーキをひんぱんに使いすぎると、急にブレーキが効かなくなることがあり危険です。
【下り坂でブレーキが効かなくなったとき】
1 すばやくギアチェンジ(シフトダウン)をし、エンジンブレーキをきかせ、さらにハンドブレーキをひく。
2 それでも減速しないときには、山側に車体の側面を接触させるか、道路わきの土砂などに突っ込んで止める。
と書いてあった。
いろいろ忘れていることも多いので、教科書は読み直したほうがよさそうだ。
自分がちゃんと走っていても、今回のように、ブレーキが効かなくなった車が、突っ込んでくることもあり、教科書で正面衝突を回避する方法などを見ても、運転は怖いなあとつくづく思う。
熱海は、坂道とカーブの多いところである。地元では、エンジンブレーキは常識だそうだ。
熱海にも自動車学校がある。それは高台にあって、路上教習はいきなり坂道を下っていくようだ。そんな道を、生徒は初めての運転で走らされるんだから驚く。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/38/52/648e1f3879461ec20946ca9a2bfdaa30.jpg)
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坂道ばかりだから、自転車はほとんどいなくて、巻き込み確認などは都会のように神経を使わないのだけれど、伊豆の道路は都会の道路と違った意味で、運転テクニックが必要だ。
エンジンブレーキの使い方もしっかり教わるのだろう。
(写真は、以前、熱海に行ったときに撮ったものです。)