農業をテーマにして、過疎化が進み、老人だらけの場所となった僻地の村の復興をもくろむエンタメ小説。東京からほんのひと時、骨休みのつもりで、誰も住まなくなった田舎の家に帰ってきた男が、ここで自分たちの死とともに、終わりを迎えようとする村の再起を賭けて、老人たちと立ち上げるプロジェクトが描かれる。最初は、成り行きから、何となく始めてしまった限界集落の復活のための計画。だが、だんだん本気になっていく、というよくあるパターンのお話なのだが、読んでいるうちに、なんだかこちらまで乗せられて(まぁ、小説なのだから当然だが)彼らのその後が気になり、どんどん先を読み進めていくこととなる。
都会からやってきた農業とは無縁の男が、周囲に乗せられて、寂れゆく村の再開発に乗り出す。やる気のない若者たちや、村人たちが、少しずつ本気になっていく過程は定番だがおもしろい。それに、読んでいて元気にさせられる。
今まで知らなかった農業を巡るいろんなことにも興味を持ちながら、読み進めていけるのもいい。目の付けどころがおもしろいし、ストーリーに夢があるのもいい。この国で農業をすることの可能性って確かに難しいことかもしれないけど、それでも生き残る道はある。そこに活路を見出して、大変だけど、さまざまな手を使い、生き残るすべを見つける。
農業にかかわらず、僕たちがこれからの時代をどう生きるのか、そのヒントがここにはある。もちろん、そんな事とは関係なくまず、読み物としてこれはおもしろい。ラブストーリーも絡めた、ちゃんとしたエンタメになっているのがいい。それほどはすごくはないけど、400ページほどを一気に読ませる力はある。でも、ラストは、ちょっと急展開すぎるけど。
都会からやってきた農業とは無縁の男が、周囲に乗せられて、寂れゆく村の再開発に乗り出す。やる気のない若者たちや、村人たちが、少しずつ本気になっていく過程は定番だがおもしろい。それに、読んでいて元気にさせられる。
今まで知らなかった農業を巡るいろんなことにも興味を持ちながら、読み進めていけるのもいい。目の付けどころがおもしろいし、ストーリーに夢があるのもいい。この国で農業をすることの可能性って確かに難しいことかもしれないけど、それでも生き残る道はある。そこに活路を見出して、大変だけど、さまざまな手を使い、生き残るすべを見つける。
農業にかかわらず、僕たちがこれからの時代をどう生きるのか、そのヒントがここにはある。もちろん、そんな事とは関係なくまず、読み物としてこれはおもしろい。ラブストーリーも絡めた、ちゃんとしたエンタメになっているのがいい。それほどはすごくはないけど、400ページほどを一気に読ませる力はある。でも、ラストは、ちょっと急展開すぎるけど。