習慣HIROSE

映画・演劇のレビュー

底パイルロケット「家族の風景」

2006-08-31 21:42:19 | 演劇
 オノヒデミの新作を見てよかった。まずそこから始めよう。ウイングフィールののりうち祭参加作品「家族の風景」を見逃がした人は悔しがってください。  10数年振りに母が帰ってくる。さりげなく、突然に。僕は、腹立ちを隠せない。なぜ、今頃帰って来るのか。かなしかったこと。ひとりぼっち。弟の死。父の不在。すべては母の出奔から始まった。今更帰ってこられても、どうしようもない。  僕は同居人の男と二人で暮ら . . . 本文を読む
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『ラフ』はラフすぎる

2006-08-31 20:39:17 | 映画
 大谷健太郎はなぜこの映画を撮ることにしたのか。最後まで見ても僕には理解出来ない。淡々と描かれる3年間の日々。主人公の2人は、自分たちの想いを爆発させることなく時の流れに身を任せる。それだけである。  よくある高校生活は描かれない。教室、授業、放課後。そういうスナップはない。プールサイドと寮の描写に終始する。彼らの3年間はそこにしかない、ということなのか。マンガを原作にしているからか、リアルから . . . 本文を読む
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