125本見た。外国映画が多い。そんな中、3位、8位の2本は日本映画だ。10本とも単館公開の映画ばかりだ。それと未公開作品。(2本だけ大阪ステーションシティシネマにかかった作品もあるけど。あれも単館公開と変わらない扱いだ。)劇場で見た映画ベストテンより、レベルは高い。
1位 ハッピーエンド
2位 ライフ・ゴーズ・オン 彼女たちの選択
3位 だれかの木琴
4位 婚約者の友人
5位 ノクターナ . . . 本文を読む
今年は117本しか見ていない。これは圧倒的に少ない。あまり「見にきて、」と言われなくなったこともあるけど、それにしてもなぁ、という本数だ。最近芝居は、例年見ている劇団ばかりで、新規が少ない。レギュラーだけで、十分だ、と思っているわけではないけど、冒険はしないし、無理しない。なんか、なぁ、である。そんな中、初めて見る劇団が凄いものを提示してくれた瞬間は「芝居っておもしろいよ!」と改めて感じさせられる . . . 本文を読む
劇場で見た映画の本数は117本。異常に少ないのは、仕事と介護のせいだろう。でも、気力もなくなった。無理して映画館に行かなくなった。それくらい魅力的な映画もない、ということか。劇場でやっている映画よりも、DVDでレンタルされている映画のほうがレベル高いって何なんだ。しかも、劇場で見逃しても半年以内でレンタルされる。今、見なくてはならないという危機感もなくなってきた。
でも、わかっている。映画はTV . . . 本文を読む
今年は例年以上にたくさん本を読んだような気がする。170冊。その中からのベストテンだ。女性作家の小説が圧倒的におもしろい。そんな中で小嶋陽太郎は別格のおもしろさ。白岩玄『たてがみを捨てたライオンたち』も(たまたま)このベストテン圏外にしたけど、実によかった。繊細な感情の綾を丁寧に掬い取る作品がいい。何もない話をどこまでドキドキさせて描けるか。奇抜なお話はいらない。ただそこで生きていること、それだけ . . . 本文を読む
これが今年最後の1本になった。別の映画を見に行くつもりだったのだけど、時間が合わなくて見合わせた。いくらなんでも最後なのに、しかも、3週間ぶりの映画なのに、「これでいいのか?」とも思うけど、仕方がない。映画はとても力のこもった作品で悪くはなかった。
ここまで単純でいいのか、と思うけど、これがいいのだ、と思わせてくれるところが素敵だ。悟空はいつも同じ。強い奴と戦いたい。ただ、それだけ。武道家として . . . 本文を読む
『フラワーショー』という映画が面白い。アイルランドの圧倒的な風景に魅了される。これは花とコンクールを描くかわいい映画ではなく、自然と人間との関係を描いた作品なのだ。たまたま手に取っただけで、特に見たいと思ったわけではないけど、まぁ、いいか、と思い借りてきたら、とても素敵な映画で得した気分。
それにしても、膨大な映画の中から何本かを選ぶのはたいへん。TSUTAYAに行くと、楽しいというより、途方に . . . 本文を読む
映画も芝居も見れないから、最後の砦は小説とDVDだ。通勤と夜の時間なんとか、やりくりして結構たくさんの本と映画を見た。簡単におさらいしよう。
代表して3本の映画と1冊の小説について先に書いたけど、小説に関してはほかにも面白いものをたくさん読んでいる。実をいうと『未来』よりも凄い作品がたくさんあるのだ。
舞城 王太郎『私はあなたの瞳の林檎』は3つの短編連作。三角関係が描かれる。恋愛の定番だ。さら . . . 本文を読む
12月の小説には強烈な作品が多かった。(まぁ、たまたま自分が手に取ったのがそんな本ばかりだっただけだろうけど)特にこの辞書みたいにごつい(ハードカバーで500ページ近くに及ぶ)長編の怒濤の不幸つるべ打ちには閉口した。(ほんとうは450ページだけど)
20年後の未来から届いた手紙に返事を書くことで、今の過酷な状況を乗り越えていこうとする10歳の少女の地獄めぐりが描かれる前半も強烈だが、後半、主人公 . . . 本文を読む
今年最後の芝居がウイングフィールドでよかった。しかも、またここでとんでもない芝居と出会えたし。年の瀬も押し迫った29、30日に名古屋からやってきた劇団が初の大阪公演をする。
しかも、このタイトル、この劇団名。期待しないわけにはいかない。受付の5階で、芝居が上演される。狭い空間にTVと、お茶の間が設置されている。開演前、そこでCMが流れている。繰り返し、ラモスのJリーグ・カレーやらローカルなコマー . . . 本文を読む
このなんとも不可思議なタイトル通りの映画で、映画は予想もしない世界へと観客である僕たちを連れていく。ノーベル文学賞を受賞した国民的作家が40年ぶりで故郷の町に還る5日間が描かれる。ただ、事情は複雑で、彼が捨てたはずの町に戻るのは、凱旋ではない。両親を亡くした時ですら戻らなかった。
彼にとってアルゼンチンの田舎町サラスの風景は懐かしいものではない。どんな想いを抱いてここを出たのかは多くは語られない . . . 本文を読む
アレハンドロ・ホドロフスキー監督の新作。前作『リアリティのダンス』の続編。自伝的なドラマというより、もう自伝そのもの。本人も出てきて、当時の自分と対峙する。
青年期に達したアレハンドロが描かれる。シュールな描き方で、作品世界に引き込む。だけど、それがどんな意図からの描写なのかはよくわからない。自由奔放で、好き放題しているだけに見える。でも、そうすることで、自分の中では何らかの意図があるのだろう。 . . . 本文を読む
これはとてもシンプルな映画だ。キルギスの小さな村で起きたできごと。淡々と描かれる神話的な物語から目が離せない。そして圧倒的な風景が素晴らしい。そこで営まれる人々の暮らしのスケッチ。そんなものを背景にして、タイトル通り、「馬を放つ」事件が描かれる。競争馬を厩舎から連れ出す。だが、盗難ではない。馬は後日保護される。誰が何のためそんなことをしたのか。
映画は、その事件を起こした犯人の男の生活が静かに描 . . . 本文を読む
先週唯一見た芝居だ。時間もなくて書いてなかった。酷い風邪をひいて2週間映画も芝居も見ていない。仕事と母親の介護だけは休めないからしたけど、それ以外は何もしていない。(嘘、通勤の往復の電車では読書をしている)そんなこんなで、ずっとパソコンも触ってなかった。少しこの芝居のことも書く。
これは渾身の力作である。公演最終日は超満員で立ち見すら困難なくらいに観客が押し寄せた。開演15分前に . . . 本文を読む
今年一番の芝居と、年の瀬も押し詰まった今日、出逢えてよかった。雨の中、まだ体調も優れない中、少し無理してでも、行ってよかった。
横山さんが自ら演出も手掛けた。ホールに入ると巨大な舞台美術に驚かされる。Iakuの芝居には似合わない装置だ。階段状の空間はそれなりに広い八尾プリズム小ホールの天井にまで続く。スタジアムの客席であり、ジャングルジムのようにも見えるその空間で . . . 本文を読む
このポスターに騙された。本国のオリジナルポスターは全くこれとは違う。ちゃんとSFタッチの仕様になっている。でも、日本版は完全に『ポリス・ストーリー』仕様だ。 こんな映画だとは思いもしなかった。
ジャッキー・チェン最新作。「ポリス・ストーリー」の最新作と聞けば、見に行かないわけにはいかない。昨年の『カンフーヨガ』はさすがになんだかなぁ、と思ったが、本気の彼の心意気を伝えるこのシリーズだから、見る方 . . . 本文を読む