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映画・演劇のレビュー

『シティハンター』

2024-04-29 10:08:32 | 映画
佐藤祐市監督作品である。彼はそつなくさまざまな映画を作る職人監督だから、少し期待して見たのだが。Netflixで配信公開作品で、日本では今人気No.1。(Netflixのヒットランニングですが)主人公の冴羽リョウを鈴木亮平が演じる。これは言わずと知れた80年代に大ヒットした漫画で、これまでも何度もアニメ化されてきたし、アニメ映画にもなり、イタリア映画にもなったけど、日本では今回が初の実写映画化であ . . . 本文を読む
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あうん堂『あやなき うつつに』(集いのとき編)

2024-04-29 06:40:00 | 演劇
「集いのとき」編は人々が集う公園(あうんの森公園)が舞台になり、観客席を巻き込んだイベント仕様。開演前から始まる。15分前に舞台監督の谷本誠が出てきて、駄菓子を配る。前説を始める。まだ、観客は揃ってはいないけど、彼は舞台上に置かれた楽器を手にして演奏して解説を始めた。彼は今回は舞台監督である前にキャストであり、さまざまな民族楽器研究サークル「ふえぶ」主宰である。開演5分前まで彼のオンステージ。 . . . 本文を読む
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『執炎』

2024-04-28 14:56:00 | 映画
1964年の日活映画。浅丘ルリ子の100本記念作品だということ、らしい。地味な内容だけど、かなりの力を入れた大作仕様の文芸大作映画になっている。モノクロの荒々しい映像は素晴らしい。だけど、なんだか話に乗れない。 お話はただ、表面的なものにしかならない。浅丘ルリ子がとても美しいからそれだけでもいいけど、その熱演は残念ながら空まわりしている。相手役がなんと伊丹十三(まだ一三名義で)である。地味。でも . . . 本文を読む
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あうん堂『あやなき うつつに ソレデモ、タネヲマク』

2024-04-28 13:45:00 | 演劇
久々のあうん堂は『語りのとき』編と『集いのとき』編の2本立て。まず『語りのとき』から見る。なんとこれは26年前のあうん堂旗揚げ公演『あやなきまにまに』の続編だった。あの時夜の産婦人科待合室で出会ったふたりが24年後の今日、偶然再会する。記憶障害を抱えて生きる山村(杉山寿弥)と、原田(杉原淳平)。まさかの再会。あの頃の話、今の彼らの生活。昼間の公園のベンチで語り合う時間。それぞれの現状が語られるので . . . 本文を読む
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『REBEL MOON パート2  傷跡を刻む者』

2024-04-28 06:38:00 | 映画
ザック・スナイダーがNetflixで挑む2部作の完結編。配信公開だがかなりの大作映画。宇宙を舞台にした『七人の侍』である。ストーリーの骨子は黒澤映画からいただき、『スターウォーズ』や『砂の惑星』の現代版に挑む。 ただ、僕は先日見たドゥニ・ヴィルヌーブの『砂の惑星』シリーズ同様、まるでお話に乗れなかった。(ただ、あの映画のビジュアルは素晴らしい)この手のファンタジー映画の惑星間の争い事に興味ないか . . . 本文を読む
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『ゴジラ×コング 新たなる帝国』

2024-04-26 17:29:00 | 映画
東宝チャンピオン祭りを思い出す怪獣プロレス映画。だからこれはスクリーンの映像に集中するために、日本語吹替版で見ることにした。前作を見た時、字幕で見る必要はないな、と思ったからでもある。正解だった。だいたい字幕はいらない。バトルシーンの連続でセリフはないし。それに主人公のコングもゴジラもしゃべらない。   後半は猿同士のアイコンタクトでの会話がほとんどだから、字幕はない。話が『猿の惑星 . . . 本文を読む
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『異人たち』

2024-04-26 07:36:00 | 映画
山田太一の『異人たちとの夏』の2度目の映画化。大林宣彦のあの傑作映画に挑むのは『荒野にて』『さざなみ』のアンドリュー・ヘイ。果たして先日亡くなっている山田太一はこの映画を見たのだろうか。きっと見ていない。もちろん大林宣彦監督はこの映画を見ることは出来ない。日本情緒漂う作品がイギリス映画として蘇る。主人公の孤独が突き詰められて描かれる。なんと登場人物は、ほぼ4人だけ。しかも主人公以外はみんな死んでい . . . 本文を読む
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『パストライブス 再会』

2024-04-26 06:20:00 | 映画
幼なじみとの24年に及ぶ恋愛。彼女はソウルからカナダに移住。別々の場所で大人になり、ネットでの再会。そしてニューヨークでの実際の再会までが描かれる。このドラマチックな話をドキュメンタリーのように描いていく。12歳の別れ。24歳の偶然の再会はリアルではなくパソコン通信での会話に止まり、別れてしまう。さらに12年が経ち、彼はニューヨークまで会いにいく。ソウルから13時間。飛行機に乗ればアメリカには誰で . . . 本文を読む
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上田岳弘『K +ICO』

2024-04-26 05:33:00 | その他
ふたりの男女の物語。Kはウーバーイーツの配達員。カフカの『城』を繰り返し聞いている。ICOはTikToker。都会の迷路を迷走するふたり。   お話は4話からなる。1話はKの話。2話はICOの話。3話は再びKだが、もうひとり、彼が関わりを持つkが登場してKとkの話に。迷子になっている少年kを自宅まで送り届ける旅は、Kを東京から連れ出す。いや、アメリカから帰って来た後、kと出会うのだっ . . . 本文を読む
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第45回 大阪春の演劇まつり プレビュー

2024-04-25 05:39:00 | 演劇
今年も春演が開催される。先日前夜祭が行われた。この数年はコロナ禍から本格開催は見送らせてきたが、ようやく今年は前夜祭からスタートする、という従来のスタイルでの開催となる。参加劇団は8団体。いくつかのレギュラー劇団が見送られる中、新しい劇団の参加もあるから、参加団体の数はコロナ前の数年とあまり変化はない。参加団体が協力して運営に当たる。本当なら大阪府から援助があってもいいと思うけど、ない。万博で忙し . . . 本文を読む
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額賀澪『鳥人王』

2024-04-25 05:24:00 | その他
今回額賀澪はなんと棒高跳びに挑戦する。しかも芸人を主人公にして、である。ハードルは高い。オリンピックを目指す大学生アスリートと一緒に、素人の彼は1年間棒高跳びに挑戦してマスターズで優勝を目指すことになる。売れない漫才師。30歳になり泣かず飛ばすの日々。相方は居酒屋チェーン店で働いている。彼は店長のオファーを受けコンビ解散することに。主人公はアスリート芸人として漫才とは関係ない仕事でそれなりに知名度 . . . 本文を読む
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泉ゆたか『ユーカラおとめ』

2024-04-24 21:30:00 | その他
『アイヌ神謡集』を作り上げた知里幸恵を描く評伝。北海道から金田一京助に誘われて単身、東京に出てきた19歳の少女の死までの短い日々を描く。大正12年。差別と同情。理解あるフリ。彼女はアイヌで女性。  一気に読ませる。だいたい描かれる時間も短い。たった19年の人生。その最後の1年にも満たない時間。だけど、彼女はたったひとりで東京までやって来た。知らない場所でたまたま出会った国語学者に誘われ . . . 本文を読む
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『マンティコア 怪物』

2024-04-24 18:09:00 | 映画
『マジカル・ガール』で第62回サン・セバスチャン国際映画祭グランプリ&監督賞を受賞した(という)スペインの鬼才カルロス・ベルムト監督最新作。相変わらず日本をリスペクトしてくれる。我がごとではないのに、なんだか気恥ずかしい。主人公はゲームデザイナーのフリアン。隣人の少年を火事から救う。お話はそこから始まる。だが、何を描こうとしているのか、なかなか明確にならない。もちろん少年への愛(ロリコン)を包み隠 . . . 本文を読む
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『名探偵コナン 黒鉄の魚影(サブマリン)』

2024-04-22 18:28:58 | 映画
「名探偵コナン」の劇場版シリーズ26作目。昨年公開の作品だ。130億越えの大ヒットとなった作品である。監督は『名探偵コナン ゼロの執行人』を手がけた立川譲、というよりも昨年公開の傑作ジャズ映画『BLUE GIANT』の監督だ。あの映画同様これもとてもスリリングで面白いし、感動的な映画になっている。もちろんお話にはツッコミどころは満載だが、そこはお約束。今回、灰原の秘密や謎の黒組織がお話の前面に出て . . . 本文を読む
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『恋のツアーガイド』

2024-04-22 01:06:00 | 映画
三原光尋監督の『恋するベトナム』は素敵なドラマだった。西田尚美演じる女性がベトナムを旅する話で、サイゴンからハノイまで,さまざまなところを旅していろんな出会いをする。旅のドラマだけど、ただの観光映画ではない。  今回この映画を見て、久しぶりにベトナムに行こうと思った。そんな気分にさせられる映画。これは一応お気軽な観光映画のパッケージングをしているし、安直なラブストーリーの意匠を(衣装? . . . 本文を読む
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