
アイドルの北原里英が書いた初小説らしい。北原里英がどんな人なのかは知らない。今写真を見たが、さすがアイドル、かわいい。まぁそんなことはこの作品とはなんの関係もないけど。
20代後半の4人の女性たちがルームシェアした2年間の日々を描く。家が取り壊しになるから,後少しでここから出ていかないとならない。それまでの時間。お話は4話構成。もちろん順番に4人のエピソードが綴られる。それぞれ悩みを抱えている。この先どう生きるのか、と。
短編連作スタイルの長編。立ち退きが決まってからの1年。春から冬までの時間が4人のドラマに乗せて語られる。まるでタイプの違う4人がなかよく支え合いながら暮らしていく。たまたま出会った4人なのに、お互いが必要で、彼女たちがいたからいろんなことを乗り越えられる。まぁ、甘い小説だけど、悪くはないし気持ちよく読める。これはアイドルが片手間で書いた初小説ではなく、作家である彼女の姿勢がしっかり伝わる作品。