1982年
鳴門商の山中賢次投手(17)が阪急に6位指名された。知らせを受けたのは午後四時前。山中は佐藤部長、浦田監督とともに校長室で「指名されたことはうれしいけど、プロ入りする気はなかったので…」ととまどった表情。夏の徳島大会後、阪急を含む8球団から氏名のあいさつがあったが、その後「まだまだプロでやっていく自信がない」と社会人入りを希望。すでに電電四国(松山市)入社が内定しており「これから部長、家族らと相談して決める」と慎重な構え。佐藤部長は「本人の意思に任せます」と話していた。山中投手は上分中時代はソフトボールの投手、鳴門商に入ってから野球をはじめ、183㌢、75㌔の恵まれた体格、強じんな足腰のバネで早くから期待されていた。二年の県秋季大会決勝で池田を2-0、四国大会でも帝京第五(愛媛)に完封勝ちし、選抜大会出場の原動力となった。下手投げ特有の浮き上がる球と切れのよいカーブ、落ちるシュートが武器。また四番打者としてパンチ力は十分で、打撃面でも素晴らしいものを持っている。浦田監督は「体力的にもバランスがとれ、将来が楽しみな好素材。努力次第でまだまだ伸びる」という。
鳴門商の山中賢次投手(17)が阪急に6位指名された。知らせを受けたのは午後四時前。山中は佐藤部長、浦田監督とともに校長室で「指名されたことはうれしいけど、プロ入りする気はなかったので…」ととまどった表情。夏の徳島大会後、阪急を含む8球団から氏名のあいさつがあったが、その後「まだまだプロでやっていく自信がない」と社会人入りを希望。すでに電電四国(松山市)入社が内定しており「これから部長、家族らと相談して決める」と慎重な構え。佐藤部長は「本人の意思に任せます」と話していた。山中投手は上分中時代はソフトボールの投手、鳴門商に入ってから野球をはじめ、183㌢、75㌔の恵まれた体格、強じんな足腰のバネで早くから期待されていた。二年の県秋季大会決勝で池田を2-0、四国大会でも帝京第五(愛媛)に完封勝ちし、選抜大会出場の原動力となった。下手投げ特有の浮き上がる球と切れのよいカーブ、落ちるシュートが武器。また四番打者としてパンチ力は十分で、打撃面でも素晴らしいものを持っている。浦田監督は「体力的にもバランスがとれ、将来が楽しみな好素材。努力次第でまだまだ伸びる」という。