プロ野球 OB投手資料ブログ

昔の投手の情報を書きたいと思ってます

鳥谷元

2023-10-20 22:15:51 | 日記
1967年
順調に仕上がっている中日投手陣のなかで、いまいちばん調子がいいのが二年生の鳥谷だ。特設ブルペンで毎日目を光らせている西沢監督も、そのスピードとコントロールのよさに驚きの表情。近藤ピッチング・コーチは「現段階では小川とともに抜群。この調子で伸びてくれれば、紅白戦、オープン戦でどんどんテストする」と期待している。鳥谷は昨年、福岡県立築上中部高から中日入り。九州では本格派の剛球投手として知られ、中日吉江代表も村山ばりの力投にほれ込んだが、松山キャンプではパッとせず、ついに公式戦のマウンドを踏む機会を一度も得られなかった。そんな鳥谷がやっと頭角を現してきたのは昨年、中日球場で行われた秋季練習のとき、球質が重く、えげつないシュートがよく決まって若手打者を大いに悩ませたものだ。秋季練習で自信をつけた鳥谷は、一月十日から十九日までの十日間、大分県中津市で門岡、豊永、秋元らの九州組と合同トレーニングし、からだづくりに専念。そしてキャンプインと同時にビュンビュンとばした。好調の原因は、こんなところにあるようだ。昨年に比べてよくなった点は、ストレートのコントロールがよくなったことだと、鳥谷は言う。確かに内外角低めにタマがよく決まっている。あとは、このキャンプで決めダマシュートのコントロールをよくすることだろう。「まだシュートが思い切って投げられない。打者のアゴにぶつけるような気がしてこわいんです。でもぼくが一軍ベンチにはいるには、やはりシュートのマスターが先決だと思う。キャンプの課題にします。若いんだから、これからもビュンビュンとばしますよ。ベテランに追いつかれないだけの自信はあります」と、一軍入りのチャンスにヒトミを輝かせる。「球質が重いだけでなく、切れもいい。シュートを武器にする投手はウチにも少ないだけに、鳥谷が出てきてくれたら大助かりだ」と、西沢監督が鳥谷の成長にひそかな望みをかけるのも無理はない。はたして昨年の北角のように思わぬ戦力になりうるかどうか。ことしの鳥谷は楽しみな存在だといえる。

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田中辰次

2023-10-20 17:01:53 | 日記
1967年
田中辰は下半身が安定してきた。バッティングも腕だけでチョコンチョコンと当てていた昨年までに比べると思いきって振りきるように変わってきた。田中辰の打撃をみた中西監督は「ようやく一軍のバッティングになってきたな」と満足そうだった。田中辰の特徴はタマに食いついていく根性だ。「ズルイ野球をやるよ。ひとの練習をじっと見ていてなにか盗んでやろうとしている」と仰木コーチは苦笑いする。河野コーチも「カンはいいし、大胆な野球をやるところがいい。思いきったことをやるねえ」と野性味を高く買っている。守備ではいまのところ二塁、三塁、遊撃とどこでもこなすように訓練されているが「ニガ手だといっていた二塁も、ちょっとコツを教えるともうのみ込んでいる」(仰木コーチ)器用さも持ち合わせている。現在の田中辰は「オープン戦につれていってもらえるだけでうれしいのに、中日戦ではスタメンから出ろといわれてびっくりしました。出たからにはしっかりやらないとねえ」根性男はますますファイトをかきたてている。

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坂野日出一

2023-10-20 15:39:47 | 日記
1961年
シーズン終了後のトレーニングに参加し、テストを受けたノンプロ播磨造船の坂野日出一遊撃手が入団した。1㍍73、63㌔、ノンプロ二年間の通算打率三割六分、とりわけ百㍍11秒6、ベース一周14秒6の俊足が見ものだ。テストした西村コーチは「守備だけなら、いますぐでも第一線で通用するが、問題はバッティング」とのこと。坂野自身も「守備と足には自信があるが、打撃はノンプロ時代のようにいかないと思う」と語っている。

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村田清美

2023-10-20 15:21:57 | 日記
1967年
寒さには弱いほうだが、練習で頭がいっぱい。前日につづいての冷え込みも気にならなかった。卒業試験でキャンプ参加が遅れ、まだ三日目だ。みんなに早く追いつきたいと思うが「あわてずに、じっくりいけ」というコーチの注意をしっかり守っていかねばならない。だから調子のいい悪いはまだわからない。きょうは重松コーチに二塁けん制をみっちり鍛えられたが、基本の一つ一つをがっちり身につけていこう。プロ野球のキャンプは高校の合宿練習に比べるとはるかにすばらしい。選手たちは親切に教えてくれるし、西鉄に入団できてほんとうによかったと思う。稲尾さんを目標にがんばる。

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三浦方義

2023-10-20 15:06:40 | 日記
1957年
連続七の三振は金田、大友、小山、河村の四投手が記録しているが、三浦はこれの五人目になりかねない出来栄えだった。二回中田から四回の増田まで打者六人に二十六球投げて六の三振、左打者の岡本に1-2後のカーブを一、二塁間に初安打されてタイ記録を逸した。その投球は球に勢いがあり、しかもシュート、カーブはよく効いていた。とくに外角低目へギリギリに入るのと、はずれるカーブを使い分けて阪急をシャット・アウトした。

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浜口春好

2023-10-20 14:59:56 | 日記
1965年
電電近畿の四番打者でことしの社会人大会優勝に貢献した浜口選手は「野球をやる以上、プロでやってみたいと思っていました。東映に決まったそうですが別に特定の希望球団はありませんでした。いろんな人と相談してみます」とプロ入りの希望をほのめかしていた。

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末森法典

2023-10-20 14:50:20 | 日記
1954年


三割八分六厘の末森は超高校級の強打者。


1955年
高校を出たばかりだが、五尺八寸、十九貫五百の体格は堂々たるもの、まだまだ大いに鍛えられなければならないが、大物打ちとして期待がかけられる。


1957年


ウエスタン・リーグの本塁打王末森法典外野手(山口高出身、三年生)など立派な実力を持っている。

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高野慎哉

2023-10-20 11:41:38 | 日記
1991年
日本ハムから8位指名された高野慎哉捕手(18)=浪江町幾世橋字・六反田32=は今春、原町高を卒業したばかり。小学三年から野球を始め、高二の夏まで捕手として活躍。その後、投手に転向して三年の夏には1試に登板、完封勝ちを収めた。昨年、セ球団からドラフト外で誘いを受けたが、六大学を夢みて野球浪人していた。知人の紹介で十月六日、日本ハムの一次テストに捕手として挑戦。今月四日から七日にかけては、千葉での秋季キャンプにも参加して高い評価を得ていた。「指名されてうれしい。一日も早くプロの体をつくりスピードに慣れて、一軍でプレーしたい」と闘志を見せる。この日は夕方五時に球団から電話連絡が入ったが「朝から気が気でなかった」と笑う。高野捕手は、四月から双葉高野球部員とともに練習に汗を流し、毎晩の素振りを日課にして体を鍛えている。母親のトシ子さんは「夢にみたプロになる以上、一生懸命頑張ってほしい」と、息子の門出に熱いエールを送っている。


日本ハムから八位で指名された高野慎哉捕手(18)=浪江町権現堂字六反田27-1は自宅で「プロ野球選手になることが子供のころからの夢でした。感激しています。田村選手(日本ハム)や村田選手(巨人)のように打撃もいい捕手になりたい」と喜びを語った。浪江小三年のときに双子の兄直哉さん(専門学校生)とともに少年野球を始めた。浪江中でも野球部で活躍し、原町高では二年まで捕手、三年の夏の大会は投手、中堅手で四番だったが、県大会は3回戦で敗退した。昨秋にはヤクルトからドラフト外で誘いがあったが、大学進学を希望していたため断った。今春、目標だった明治大の受験に失敗。それからは親せきの鉄工所でアルバイトをしながら、午後からは双葉高野球部に混じって練習する日々が続いていた。知人の紹介で十月に行われた日本ハムのプロテストに挑戦し、遠投でプロも驚く114㍍をマーク、約百人受けた中でただ一人合格。二次試験になる千葉県加茂川での秋季キャンプにも参加していた。母親の団体職員トシ子さん(46)と二人暮らしの自宅には祝福の電話が鳴りっ放し。高野捕手は「日本ハムに行きます。一軍に上がってバリバリ打ちたい」とニコニコ顔。トシ子さんは「ドラフトに指名されて本当にうれしい。息子は自分の夢がかなって良かったと思います」と話していた。184㌢、85㌔、右投げ右打ち。


1992年


去年10月、多摩川グラウンドで入団テストを受けた末、晴れて日本ハム入りを果たした8位指名の高野慎哉捕手。高野の売り物は、背筋力300㌔という強さを生かした肩。遠投は120㍍という鉄砲肩。高校(福島・原町高)時代は盗塁阻止率8割という実績を残しているだけに、「引退するまで、盗塁されない捕手になりたい」と強気。活躍が見ものである。

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岡本龍二

2023-10-20 11:07:33 | 日記
1989年
大洋球団は六日、ドラフト外で山北高・岡本竜二内野手(18)=184㌢、91㌔、右投げ右打ち=の入団を発表した。契約金二千五百万円、年棒三百六十万円。交渉は江尻スカウトと本人、池田公平・山北高野球部監督が立ち会った。池田監督は「本人の希望通りの進路でよかったと思っています。全体的に馬力のある選手で、三、四年後に出番をつかんでくれれば…」と語った。江尻スカウトも「強肩の大型内野手。少し太めだけど筋肉の量が多いのでパワー十分です」と太鼓判を押している。岡本は今夏の神奈川大会では山北高の四番、三塁手。同高のベスト4進出の原動力となった。6試合で25打数16安打7打点、打率6割4分でベスト8以上のチームの中では首位打者となっている。本塁打は公式戦で5本、練習試合を含めると25本。


岡本竜二内野手の話 横浜大洋は地元のチームですし、入団できてうれしい。セールスポイントは長打力です。小田原の先輩、田代さんのような大砲になることを目指します。

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金子貴博

2023-10-20 00:03:44 | 日記
1991年
11月27日、トップをきって入団が内定した7位指名の金子貴博投手(船橋法典高)。船橋法典高といえば、7年前、三沢編成部長が、ドラフト外で松浦を獲得した。4年後、松浦は最多勝利投手のタイトルを獲得。そんな実績のある船橋法典高から、入団する事になった。各チームから1位指名を受けた萩原(大阪桐蔭ー阪神)、石井一久(東京学館浦安ーヤクルト)、そして上田といった選手に、「他の人は関係ない」と、入団内定の際に金子は言っていたが、二度対戦して、二度とも逆転負けを喫した石井だけには特別の感情がある。期待していた、夏の甲子園予選で対戦の夢が叶わず、悔しさを抱えていた。三沢編成部長によれば「腕が巻きつくような投げ方は、台湾時代の郭泰源に似ている」と絶賛。「僕が石井に負けているとは思わない」と、石井に挑戦状を叩きつけて、プロの門をくぐる。

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