想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

飛びます飛びます

2008-07-31 03:02:35 | Weblog
   注)タイトルと写真と本文に関連性を見出そうとするのは、自由だー。
     ギターを弾きながら歌おう、はい、フリーダム!

 人生50年夢幻のごとく、なんちゃって。
 犬のばあいは、その半分もなく、瞬く間のことだ。
 普通で10年余、20年弱だと長生きと言われる。
 人が生まれ成人するまでの短い時間を生ききる。
  
 だからってああしたい、こうしたい、こうなったらいいなー、の夢は
 持っていない。思ったこともない。
 ただ思うようになることを待つ。

 眠っていると、今日の1日、たのしかったことがよみがえる。
 からだは寝ているが、走ったりもするし
 起きているときは吠えない声を思い切り出してみる。
 うー、気持ちいい。

 おっかあに、そっと息をふきかけられて「夢みてるよん」
 と起こされたりして、寝ていたことがわかる。
 ちょっと照れて、また眠る。

 ぼくの場合は、おきていても寝ていても同じ。
 夢のなかにいるときも、同じ。

 夢は持たない。
 生きたいように、生きているからだ。
 今、今、今、あのお菓子のかけらが、
 おっかあの手にあるかけらが、ぼくのところへ
 放られるのを、信じて待っている、疑わない、その感じ。
 今、今、今、の集中力だ。

 実際、ぼくの眼力はけっこうすごい。
 じっとみつめていれば、おっかあは決してぼくを無視しない。
 いつも真剣勝負だ。
 おっかあの大事な薄皮饅頭の端っこは、ぼくのものである。

 薄皮だから、まあ薄い。舌先でとろける。
 ぼくとおっかあ、今、同じものを一緒に食べている。
 信じて、報われた瞬間。

 ぼくはつまり「報われる感じ」を毎日食べている。
 すぐに消えてなくなる薄さでも、おなかいっぱいになるのだ。

 薄皮の中のあんこが、ぼくの望みではない。
 待つ、来る、待つ、来る、待つ、
 必ず来る。
 思うままに、信じて生きる。
 舌先に乗った薄皮に、あんこがくっついているのは
 望外のこと。奇跡である。
 夢は持たない。
 瞬間から瞬間へ、飛んでいる。

   ※うさこは郡山名物、柏屋薄皮饅頭をほぼ年中常備。
    回転の早い売場で買うのがコツで、微妙に味が違うと思う。
    気のせいかもしれんが。
    できるだけ手みやげにもらうようにこころがけ、自分ではめったに買わないくせに
    売場を熟知している。ちなにみまだ通販で買ったことはない。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする