森ぜんたいが淡い薄緑色。山桜の薄桃色があちこちに混じって明るさを増す。
こんな景色、あったんだなあと見渡しながら歩く。
忙しく通りすぎて季節の大きな節目しか感じなくなっていて、細かな変化に気づかない。

見落としていることはたくさんあって、知らないことが知らないままに
そっと過ぎていくので気づかないのであった。
1メートルほどに育った苗木に、あんた誰? と聞いてみたりして
鳥が食べて落ちた種が根付いて育っているのにも、人の手など借りたりしていない。
みんな気づかれないまま、そっとそれぞれを生きている。
知らなかったのはわたしのほうである。
森にいると小さくなれて、気持ちがいい。
こんな景色、あったんだなあと見渡しながら歩く。
忙しく通りすぎて季節の大きな節目しか感じなくなっていて、細かな変化に気づかない。

見落としていることはたくさんあって、知らないことが知らないままに
そっと過ぎていくので気づかないのであった。
1メートルほどに育った苗木に、あんた誰? と聞いてみたりして
鳥が食べて落ちた種が根付いて育っているのにも、人の手など借りたりしていない。
みんな気づかれないまま、そっとそれぞれを生きている。
知らなかったのはわたしのほうである。
森にいると小さくなれて、気持ちがいい。