想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

やさしい手

2010-12-09 10:47:30 | Weblog
ロックンロールが一晩中流れていた昨夜。
ジョン・レノンの命日、30年という歳月に色褪せない。

どうしてなんだろう、若い頃よりも、いまのほうが胸に
沁みてくる歌声。歌詞の意味の前に、声が響いてくる。



わかっている人のこころは、泣いている。
わかっているから、悲しいわけじゃないのに、泣いている。
求めて群れた人は欲しがり、わかりたがる
けれども、彼らのこころが泣いていることを知らない。
彼らの幸福の分け前にあずかろうと群れているだけで。

わかりすぎると、泣けてくる。
こころが疲れ、からだが疲れ、泣けてくる。
そんなとき、彼らは日向のほうへそっと身を寄せる。
彼らの身体のぶんだけ、そこだけ、ほっかりとあたたかい。
泣いていたこころをゆるめてくれる。
他の誰も割り込めやしない、わかっている人の避難所。

泣いている人の手はやさしい。
そして、熱い‥‥カメの手も。



コメント
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