想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

ギリギリ

2010-12-22 14:02:38 | 
庭石のうえに白く凍りついたままの雪が証拠みたく残っていて
降りましたぜって聞こえる。
ときどき雪が舞っているがまだ本格的ではない。



ipod touch はまるで小さなmac、スマートフォンのような機能が
満載だが、この森にいるとただのipodとほぼ変わらない使い方になる。
Wi-Fiのエリアは遥かに遠し。屋内ネットもISDN回線のまんまだし。

どんだけ田舎なのって、田舎じゃなくて山ん中であることを
持ち込んだエッジなモノが無能化するのをまのあたりにして
実感したしだい。そんなことしなくてもわかっているはずなのだが、
頭の中が都会の便利さにすでに汚染されているせいと、渋谷の
apple storeで遊びすぎ洗脳され、その足で高速に乗ったせいか、
時間差で納得のまぬけさである。



ビミョーに脱力する。

散歩しながら音楽は、いらないのである、この場所では。
逆に邪魔。ipodをポケットに、は街中でなら似合うだろうし、室内
ではもちろん便利だ。
でも森では風の歌や小鳥のさえずりのほうがよほど落ち着く。
人の作ったものでないほうが、ひらめきにいい。

このところ、だんだんとなんもいらんぜ、という心境になって
いくのを自覚する。
草衣の心を求めてという初心は忘れないので当然のなりゆきで
あるはずだが、心外なかたちで変わっていくのである。
それをもう一人のわたしがみつめていて、バカだなー、だけど
そんなもんだなあーそうだよなーと笑っている。笑うしかない。

厳しくひたむきに、とかじゃなくてゆるくて、ガクッガクッと
ドジな感じでさとること多し。
ま、詳細は省くとして(言えないねえ、いや書けないねえ)
ここんとこ、いろいろと思うことあり。
年寄りを尊敬します!
 
そういえば読んではいないが、「老いの才覚」という新書を新聞広告でみた。
売れているそうな…、ほんとに? 才覚だと。
赤瀬川原平センセイの「老人力」のほうが断然ためになると思うのは
うさこだけでしょうか。
才覚とか○○の品格とかいうのがまだ流行ってるのか? とほほである。
なめてますねえ、上から目線‥。庶民の野路のパワーを知らん人が書いた
ものはつまらん、そう思って近寄らないことにしている。

渡辺京二氏の第三十七回大佛次郎賞はほんにうれしい、すばらしきかな
人生というニュースであった。
受賞作品名は「黒船前夜ーロシア・アイヌ・日本の三国志」(洋泉社刊)

悪口は書かんようにと自分の掟であるが、本日ギリギリのここちなり。
すんません。




コメント (1)
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