想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

庭を除染、だがしかし‥‥

2012-05-01 11:30:49 | Weblog
ベイビーやニャンコやピョンやドンの身を放射能から守る
ために、カメが庭先の芝生を剥がし土を削ってくれた。
学ちゃんたちは周囲の砂利を剥がす作業を二日がかりでやり
まだ隣の道場周囲が取り残しがあるけれど大量の土を剥がした。
週末にまた土の入れ替え作業の続きをする。
すっきりしていい気持ちになるんだな、これが。



剥がした土は深さ1~2mの大穴を掘って埋め、掘り上げた山土で
被っていく。この作業は先月からカメが一人でやっていて
伐採しておいてあった丸太も土中へ埋めた。
線量は低いけれどゼロではない。



このあたりは風が吹くと0.1を行ったり来たり針が振れるくらいで
付近の集落の数値とはかなり違っている。風の流れかたのせいか。
幸いかなと思うけれど、今もまだ破壊された原発建物からは
毎時1億ベクレルの放射能が水蒸気とともに吹き出している。
それが風とともにどこかへ流れて行くのだから‥。
この地へ降りないと保証はないのだ。
この地へ降りずとも降りたところの不幸を思わずに済むことでもない。

心は重いままだけれど除染は人の気持ちを明るく軽くしてくれる。
それがほんとによくわかったことが、うれしかった。
何カ所か除染実験に協力いただいた家の方がとても喜ばれていたが、
その気持ちがこういうことなのね、とよくわかった次第。
取り除いてみて初めてわかる、放射能の重さ。

除染に力を注いだ半年間、実りがなかったけれど、やらなければ
ならないことなのだと実感することができたから。
挫折した仲間はもう一度やり直すことだろうし、妨害した人を
許すことはしない。人を許さないという気持ちよりもあっては
ならないことだから闘うという意味で。

ところで、剥がしたはいいが、汚染されていない砂利の調達に悩む。
芝種は京都の店で以前から仕入れていたのでまた頼むとして、
砂利は重いので遠方から買ってくるのは難しいんだなあ。

ここから一番近いホームセンターに芝も砂利も土も売っているけれど
その付近の放射線量は高い数値のままだ。戸外に積み上げられた
芝も石たちも汚染されていません、と店側の主張をうのみにするには
無理がある。カウンターを取り出して店員の前で測るより自分の推測
を優先して他で求めることにしたのであった。
それにしても、どこにあるのだろうか、「新鮮な砂利」。







コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする