想風亭日記new

森暮らし25年、木々の精霊と野鳥の声に命をつないでもらう日々。黒ラブは永遠のわがアイドル。

以前の記事はこちらで

2008-07-15 02:38:40 | 想風亭日記、始めの頃

   森の景色は刻々と移り変わるし、ベイビーもだんだんと歳をとり
   常ならむ事ごとを眺めていたある日。
   森の中でふとブログでもやってみっかと思い立ちました。そんなわけで
   想風亭日記が始まりました
   森の景色がいつでも見れるようになったし、素敵なブロガーにも知り合った。
   予想外な展開に気をよくしたか、飽き性なうさこにも続いています。

   
   
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トラとウマ

2008-07-14 11:52:25 | Weblog
   トラウマの話をよく聞きます。

   わりにあるようです。
   でもわたくしのところには、ないと思っていました。
   長いこと。

   いました。
   トラ、ウマ一頭ずつくらい‥

   なので、どこから来たのか尋ねることにして
   まあお茶くらい出すのが、おもてなしかなって。

   けっこう好みにこだわりがありそうなトラにアールグレイを。
   無口でやせっぽちのウマには紅茶に虎屋の羊羹を添えました。

   おいしかったんだろうと思います。
   どこから来たの? って聞かなくても
   ぺらぺらとおしゃべりなのでした。

   あんこ菓子をもっとくれという顔をしているので
   トラとウマなのにとも思いましたが、
   冷蔵庫の中にあった仙太郎の丹波みくまり水羊羹を
   すすめてみました。
   とっておきの二缶だったのだけれど‥

   トラとウマは餡子はもうないと知ったのか
   食べ終わると表口からたたたっと出ていきました。



   またなあ、とも言わずに去りましたけど、
   またの機会はあるのでしょうか?   

   今夏、母さんへのお中元は仙太郎の水羊羹を送りました。
   わたくしがまだ子どもだった頃、小豆を煮てとせがんで、
   忙しくて疲れていた母さんをさらに忙しくさせていました。
   母さんはそんなことはちっとも覚えていないと思います。


   追記です。
   若葉の森を守る運動をされているむらき三太ちゃんのママからメッセージ届きました。

   「若葉の森」に道路計画!?」

   2008.7.14(月)午後5時台に日本テレビで放映!
   日本テレビ「ニュース リアルタイム」
   http://www.ntv.co.jp/real/top.html
   2008年7月14日(月)午後5時からの番組です。
     5時20分から、あるいは5時35分からの枠が予定されているそうです。

   http://pzd.atso-net.jp/road_issues/ FAX 03-3305-8891
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バカは風邪ひかない

2008-07-11 05:18:16 | Weblog
            (↑ 天然ものだわ)


    風邪をひいてもおバカは気づかないって意味だったんですね。
    そうです、数日間、気づかないまま胸元の開いた服を着て、
    なんかスースーするなあ、湿気多いのに冷えるなあ、と思っていました。
    先週末からずっと忙しかったのであまり細かいことを気にしては
    いられなかったし、でも自覚が足りんのですわ。

    くしゃみが止まらない。
    くしゃみを連続でするときはたまにあるので、気にしなかった。
    それにしても最初のくしゃみが終わってないのに、次のくしゃみが
    待てなくてヒクヒクなるのは、さすがに変だと思った。
    額に汗、熱いなあ今日は‥じゃなくて発熱なのさ。
    もともと低体温なので微熱でもかなり熱く感じます。
    喉が腫れあがって扁桃炎、首が冷えるとダメですね、わたくしは。

    ということで昨日は一日、仕事を休み。今年初めてです。
    休むの、慣れないからなんか寝るに寝れない。
    と思ってたけど、いつのまにかよく眠ってたみたいです。

    冷えピタ、けっこう役立ちます。冷蔵庫に長いこと入ってて
    なんでこれがあるんだろう?と思ってたんですが、
    きっと過去に自分で入れたんでしょうね、こういう時のために。

    でも夕方起きて、ベイビーの散歩に行きました。
    犬と暮らして心配なのは、自分が病気になったらこの子はどうする?
    ってことです。具合が悪くても気力は保てるのは、そのおかげ。
    一度だけ腰痛で動けなくて、散歩をバイト君にお願いしたことがあり、
    すると、戻ってくるまでが心配で気疲れしてしました。
    大丈夫ですよ、と言われても気になるものです。



    今日はいつもより短い散歩でしたが、ベイビーはよく心得ていて
    くれてさっさと用を済ませて帰ってきました。
    なんだか、こっちが保護されている気分。
    帰ったらまたドサッとベッドに入り、その脇でベイビーも
    ドカッと寝て高いびきです。
    寝てはいるけど、いつもよりそばを離れないんだわ。
    
    今日は森の空気をいっぱい吸って、たぶん元気になれる!
    いろいろやらなきゃならんこと、寝ているあいだに
    ひらめいてきました。

    
    

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黄昏れのふたり

2008-07-10 11:10:41 | Weblog
     
      いい感じで夕涼みしているふたり、ねずみ師とくんくん親分。
      犬の年齢は人の7倍なので、そうしますと↑のおふたかたを合わせると
      百歳越え楽勝です。
      若い頃から黄昏れてたから、黄昏れ上手です。
       この際の黄昏れるって何だ?とお思いの方は映画めがねを観ましょう。

      アルファーの親分を追い抜いてくんくん親分は昨年9歳で、
      人でいうなら63歳、今年は70歳、最年長になりました。


           (蚊がいっぱいなので、キンチョールを手にくつろぐのだ)

      アルファ親分ねずみ師とくんくん親分は似ています。
      いっしょにすな、とねずみ師に怒られますが、似ていると
      うさこは常日頃思うのです。
      ふたりとも直感型、理屈じゃないのよね~というタイプです。
      天然に明るい性質のようで、めったなことで怒らない。
      くんくん親分は吠えません。(ひとたび吠えると猛獣の雄叫び)
      おまけに愛想がよくて社交的、やさしいのです。
      もひとつおまけに、とてもシャイですから。

      ネクラなうさこはこのふたり、いや一人と一頭に
      どんなに助けられていることか。

      明るいことはいいことだ!
      やさしさが染って、自然と笑顔になってしまいます。
      
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むじゃき顔

2008-07-09 09:08:37 | Weblog
     ベイビーがベイビーだったころ(‥推定2歳‥)
これは寝起き顔、片耳が折れ曲がったままなのが証拠です。

     ジャンケンポンとてのひらを広げて出すと
     グーのようなパーのような黒い手が 上にのっかる。
     なんかいやってもチョキはなし。
     
     うちではお手はしないで、ジャンケンです。
     こちらがあちらに手を出すと、
     黒い大きな持ち重りのする手をのっけてきます。
     あまり重いので、お手してくれなくていいです。

     ジャンケンと言えば、名刺ジャンケンする人はけっこう多いな。
     肩書きでいばりっこしてるジャンケンのことです。
     ジョークではなく、マジで。
     ほとんど田舎もの、東京にいても大阪にいても名古屋にいても
     NYにいてもロンドンにいてもロスにいても田舎ものであるね。
     まあ大都会はいずれも田舎から出世しようぜってのが大挙して
     やってくるから、その比率もおのずと多くなるわけだし。

     東京は六本木、溜池、乃木坂あたり、特に田舎もので溢れてます。
     名刺入れをパンパンにして、ちょっとあご上がってます。
     ボクシングのあごがあがる、ってあれではなく、きばりすぎて
     イバリー癖であがってるんでしょうね。

     レストランでけっこう声がでかいです。
     細身のスーツ、ちょっと似合ってないんだけど、それ流行スか?
     流行に乗るのはちょっと野暮だわ。

     名刺いらない人にならなきゃ、出世したとは言えないんですけど‥
     おい、その若いの、それしまいなさいよと言いたくても言えないし。
     まあ誰もが通る道かもしれん‥
       と、おばさんはストローずずずっと音たてて、眺めて時間待ち。

     むじゃきに好きでやっている人ほど成功します。
     成功がなにかといえば、お金持ちであったりしますが、
     月収4万円でも4百万円でも、仕事を好きでやってるという一点で
     同じだし、収入だけ納得するのではないことも共通します。

     何をやるか、それをみつけることが一番難しい。
     みつけようとするひとはみつからない、そう思います。
     みつけたつもりでも、意外になりゆきでそこに立っていた
     からってことだったりしますから。

     流れに乗る、これが一番大事、そして難しいですね。
     旧事では、「理に沿う」とも言います。

     理は縁で始まり、定で締めます。
     縁って、見えないから始まったことがわからない、
     すると乗りそこねる。
      (まあ見える見えないって目で見るもんでもないけど)
     理を読み解くのは難しけど、ツボはあります。
     一期一会、これ基本かも、です。

     いちごいちえ、これも難しいじゃーん、って言うなア。
     難しくはない、じゃんけんしなきゃだいじょうぶ。
     ベイビーの顔なんか思い出すとコチコチにならず
     柔らかい気持ちでいいです、頭デッカチだと何も見えないから。
     
     
 



     

     
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ラブソング、君へ

2008-07-08 07:50:54 | Weblog

      『誇り高く生きよう』
        (by忌野清志郎 アルバム夢助

      この歌を聴くと、冷えて沈んでいた気持ちに
      少しずつ温もりが戻ってくるのです。

      昨日、カナシかった君。
      涙はもう乾いただろうか。できれば音を届けたいけど
      遠いから歌詞を書くね。

     『 わけもなく涙ぐむのは、君のことを思ってるから。
      悲しい涙じゃない、あったかい気持ち。

      この胸に溢れるのは、君に寄せる熱い思い。
      どんなに暗い夜も 乗り越えていける。
      口癖のようなありふれたラブソング。
      今夜も君に歌うよ。
      ほんとのきもちだから。
      風に消されそうなちっぽけなラブソング。

      君が受け止めてくれる。
      強く抱きしめておくれ。
      勇気がほら湧いてくるよ、朽ち果てそうだった心に。
      誇り高く生きよう。
      喜びに溢れ。

      誇り高く生きよう、君のために』
         
      **********************

      若いとき、特に女の人はよく泣く。
      男もたまに泣く人がいる。
      感情が高まり、ある緊張に達すると自動的に涙。

      ほおを伝わる涙の温度をまだよく知らない。
      胸のなかにぎゅうぎゅうになった思いでいっぱいだから。

      人が涙の意味をほんとうに知るころ、
      涙の泉は乾き、涙腺はすでにつまりかけ、
      泣くかわりに、言葉を探すだろう。
      
      ただ、はらはらと涙を流す。
      それはそんなに美しいことではないのだと
      過ぎてから、遠い昔となってから知ったことなのです。

      **********************

      清志郎を大好きな中年男女、
      何が大事って、そりゃ愛が一番さって思うからだろうなあ。
      それをずっと歌い続けてくれるから。

      KINGに収録の「雑踏」も好きな曲。
      一緒に歌いながら高速道路を飛ばしていると
      しこりのような憂さは晴れて、残るのは素直な気持ちです。
      だって歌ってる声が、素直なんだもの。

      
      立見オンリー夏フェスの時刻(とき)
      宵闇でバラードを聴く
      縁側の席
              今年も行けないなあ。 


       
      
        
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白黒、はっきりつけてます

2008-07-07 10:58:14 | Weblog
    夜、フラッシュたいたらこんなありさま。
    なんかシュールでいい感じじゃない?
    (ベイビーの目がかわいいし←親ばか、身内贔屓)
    使いたいばかりにこんなタイトルをこじつけているのですな。

    親分の黒、はっきりしてます。
    彼は黒い、たしかにそうだ。

    うしろに控える子分のパンダ君、白黒どっちつかずですが
    世の中こんなもんでしょ、ってか。
    1億円だったっけ? パンダペアのレンタル値段。いや謝礼か。
    安いもんだと言った福田さん、それなら
    夕張とか、栗駒とかにもそのお金、至急送ってくれよ~
    紙袋に入った機密費あるでしょうが。
    ぽーんとかっこよく安いもんさ、とか言って。
    そしたら伝説になるよ、白黒つける男の伝説‥
    もちろん栗駒にはさらに色つけてね。

    

    白黒つながりで、書の展覧会をお知らせします。
    書家、石田象童展。
    7月7日から13日(日)まで横浜のリーブギャラリー(045-253-7805)にて。

    石田象童先生は制作活動の傍ら、福祉関連施設のリハビリの助けとして
    書を指導されてきました。
    今回は受講されている皆さんの作品が併催で披露されているそうです。
    近くの人は是非、お立寄ください。
    遠方の方も、よかったらお運びください。

    白黒はっきりつけたりつけなかったりのうさこ、ちょっと疲れた夜なので
    この辺で。またあした~。

 本日明けて、朝一から電話が鳴りっぱなしなので加筆しようと思ってたけど
    今日はとりあえず白黒つけずに?このままでごめんなさい。
    鍵コメさん、近頃ベイビーネタが足りないとのご注文、ベイビーはほぼ
    ゴロゴロですごしてます、上の写真みたいに。天気がよくなったら森の
    散歩また紹介します。

   
    


    
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水メジャーですよ

2008-07-06 12:07:36 | Weblog
    地球、ブループラネットは水の星。
    
    そして、この丸い球体の上にちょこんと小さく、
    瑞穂の国、日本という島が浮かんでいる。

    銀行のなまえなんぞにはふさわしくないのになあ。
    
    資本主義経済の名のもとに覆い隠されてきた
    石油メジャーの悪行犯罪を、学者もジャーナリストも
    懸命に暴こうとするが、その行く手は容易に阻まれて
    中東の油田はアメリカのものになった。

    沖縄がいまだに琉球の時代から住む人の手に戻らない
    のと同じ、イスラムの民も苦難の道が続く。

    石油の次は水だそうだ。
    昨秋、投資顧問コンサルタントの大ベテランの方が
    「だからね、次はね、水の商売なんだよ、君」とか
    言っておられたが、まだ一般になじみは薄い水メジャーだ。

    この国に生きている人々は、水に恵まれてきたばかりに
    水で商売するという発想より、水を制し水を分け合うことに
    力を注いできたのだから、商売に乗り遅れるのも仕方の
    ないことかもしれない。政府は無策、なんとか委員会なる
    ものをようやく立ち上げただけである。

    こののんびりと豊かな瑞穂の国の民。
    神話のような国である。

    狙われておりますよ、水メジャーの狼たちに。

    かといって、周囲の土地を買い占めてもムダである。
    水脈はつながっている。

    水メジャー、水を寡占しようとする巨大複合企業体も
    また石油とおなじように「持たざる人々」を貧困へ
    と追い込むかもしれない。

    民間企業が海外諸国の水設備の入札にやっきになって
    ビジネスチャンスを狙っていても、国内が手薄じゃ、
    やってきますよ狼は。
    グローバリゼーションは止まらない、今のところは。

    ブループラネットの青が、青でなくなるときまで
    生きているわけじゃあないし、という年寄りの暴挙を
    止めろ、若造ども! 
       って、この際どさくさにまぎれて、あたくしも
    若造に入らせていただきまーす。
   
       
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ぐるりのこと、愛妻バラ

2008-07-04 08:13:46 | Weblog
      橋口亮輔監督の新作、ぐるりのことを観た。
      予定してではなく用事が早く終わってしまった渋谷の雑踏、
      目の前にちょうどシネマライズがあって、おまけにちょうど
      予告編開始時間だった。
      吸い寄せられるようにチケットを買いました。
      釣りを受け取りながらまだ、「これを観るのか?おい、おまえ」と
      自問していた。夢遊病だよ、まるで。

      リリー・フランキーのシャボンだらけの白い背中とお尻が
      やけに脳裏に残ってしまった。なんということだ!
      同監督の前作『ハッシュ』と同じ。いい意味で同じ、よかったです。
      大きな声でよかったよ、よかったね、というのではなく、
      じわっとくる「良かった」の方です。
     だからじわじわっとまた世界中で観られること
      でしょうな、ハッシュと同じく。

      妻の方が鬱病になり、そこから快復していく過程が
     夫婦にしかないビミョウな感覚と距離間で、リアルに
      描かれています。
      そこらへんにいる今時の普通の夫婦っていうリアル。
      通りいっぺんの、狭い生活感のある室内に食卓、浴室、
      そして夜道をふたりで歩くとき。
      最終章でそれまでの苦しさが溶けて、美しい花に結晶する。
      そこへ辿りつくまでの途中は、ほんとに息苦しいったらないよ、
      茶番がないから。

      法廷画家のシーンは圧巻、この映画が絶賛されるとしたら、
      法廷シーンがよく知られていない法廷画家という職業の目を
      通して描かれているところだろう。
      これは参りましたって感じである。
      こればかりは観なければわからない。
      でも参りましたなんて言うのは本音じゃないなあ、力作、
      すごい集中力。
      この監督はたまたま映画を作っているけど、がんばって生きてる
      姿勢、必死さがいい。
      会ったことないけど、そう思わせてくれます。
      世の中にそういう人がいることがうれしいじゃないの!

      DVDでいいわ、くらいの「そのうち観たい度」だったのに、
      ふらりとロードショーでみちゃって、
      おまけに夫婦愛なんだもの(家族愛ともいえる)。
      しょうがないなあ‥おまえとまた自問していたら、
      この写真を思いだしました。    



      隠れ愛妻家です、この人。たびたび登場のN君は、
      単身赴任時代を経て、やっと家族と合流して一年半くらい。
      このバラを奥さんに持ってかえりたいんやけど~とか大阪弁で
      ごまかして言うので、自分で伐りなさいよ、フンと鼻で笑った
      のは昨年のこと。
      今年も狙っているようで、じっと蕾をチェックしていたな。
      うさこが知らないとでも思ってるのか?
      「うちのカミさんね、ミニバラ育ててるんですよー」って、
      なんだかなあ‥、ぐるりのこと、よく観てなよね、
      せっかく合流できたんだから。
      



      でも愛妻家にはあげませーん。
      この種ってたしか、ドンファンじゃなかったかなあ‥
     

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コツコツ熱中時代

2008-07-03 08:50:22 | Weblog
      
      なにごともコツコツで、出来上がりますの証拠写真。

      これは5年前、2号棟の内部工事をしている最中のねずみ師。
      あまり写真が残っていないので貴重な一枚。

      ここに先日初めて泊まったお方、いかがでしょう?
      決して大工さんではありませんし、閑人でもないけど‥
      旧事に通じるこの方は、結局なんでもやってしまいます。
      でも本来は書斎型、教え導くのが本業です。
      ストレス発散にいいかも、っていうより、やるといったらやるって
      感じで熱中時代でした。

      お金もらえるわけでもないけど‥、こうやって出来上がりましたよ。
      完成した証拠に、現在、課税されているから。

      その他、ただで泊まったことのあるひと~、ちょっとはありがたみが
      出てきたでしょうか(笑)
      出入り勝手のこの方は ↓ けっこうお手伝いしてくれましたから。
      担当はお笑い系。
      


                         ※ふるごと更新したよ。
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無能者の純潔

2008-07-02 13:02:24 | 
 
    無能者と書いてならずものと読む。
    夏目漱石の発案した当て字である。

    三年前、文芸誌上で私小説作家廃業宣言なるを発表した
    車谷長吉は、これを用いて先に自らを無能者と卑下してみせる。
    文士、無能者の車谷氏は人の胸中の奥深い闇に潜む業を暴いてきた。
    描かれた無能者は、むしろ地位も能もある人よりも
    清々しい。
    直木賞受賞作「赤目四十八瀧心中未遂」を映画で観た人は
    わかりやすいし、原作を読めばさらに具合が悪くなるほど解って
    しまうのではないだろうか。
    
    さらさらと読み流すことはできない無能者の純潔がそこにある。
     
    さてと、無能者でない紳士淑女の御方々は、ご承知おきのことですが

    礼節、社会生活において最も必要で欠くべからざる事、
    かつこれまた難しいことはない。
    マナーとは違うからね。
    なんとかの品格とかいうのを読んで
    にわかに感化されても、それもまた違うだろうに。
    
    無礼とそしられないように、
    失礼しますと前置きをして、礼を欠く。
    失礼しました、と言いながら頭を垂れる、何が礼かはさておいて。

    そして感謝、人が生きるにおいて、これほど見えにくく
    わかりにくいことはない。

    ありがとうございます、と店員みたいに口癖になっている。
    ありがたいのがナンなのか、いまさら考えなくなったのだろう。
    とにかく言っておく、でなきゃ借りが借りのままになるらしい。    

    恩義を返したいというのならまだしも、
    貸しならいいけど借りはいや。
    ありがとうございます、は絶対的チャラの呪文のよう。
    いっそ、ナンマイダナンマイダと言うほうがいいか。

    口に出さなくとも思ってますからと言い、
    感謝は物や言葉じゃないんだとシラを切りつづけて幾星霜。
    それにしても会いづらいのは何とかしたい。
    そういう葛藤は、感謝とどう関係あるのか思いも寄らない本末転倒。

    礼と恩は果たして一つか?

    受けた恩、それには礼で報いねばと、恩返しか。
    恩義はないが、感謝するのが礼だと思っての礼節か。

    カンタンにあまりにカンタンに
    ありがたすぎる言葉の数々を、覚えなきゃよかったのである。
    知らなければ使わないし、言葉はなくともこころは動く。
    心は、はたらく。
    心がはたらくから、人はあるいは言葉を探しもするのだ。
    そうであれば言葉だけが先走り、言葉だけでスマしてしまうことも
    なかっただろう。

    いっそ忘れてしまいたい。
    借りたことも受けた恩も。
    なにもかも捨ててしまえば、悩まなくてもいい。
    人の目が気になることもあるまいに。

    無能者が独りそっと出直しを図ろうとしたからといって、
    誰にも気づかれやしない。

    空駆ける斑駒だけが観ている。
    俗世の決めごとなど届かぬ、遥か遠いところから。    
    
    




  
 

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ふりかえれば

2008-07-02 00:22:39 | Weblog
             カピバラを腰当てにし、いいあんばいで横になる。


     深夜、静かな寝息‥、
     ではなく、大イビキ。

     いつまでやってんの、おっかあ。
     おいら、先に寝るぜ。

     って十時を過ぎるとさっさとお休みになるようになった
     このところの親分さん。

     またしばらくして、なんだか背中に熱い視線を感じて
     ふりかえれば、親分さん。
     起きてたのね。

     でもなんだか眠たい目してますよ。

     

     さっきまで書いていたこと、君に咎められている気がして
     読み直す。推敲、結局削除。
     せちがらいなあ、それにしても。
     
     もう寝ます。ありがとうベイビー。
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ブラボー登美彦氏!

2008-07-01 09:40:00 | 
           バラの葉の上、仕事中のハタラキバチか?


     難しい漢文に唸っているばかりではない。
     合い間には乱読です。

     ベストセラー本は遅れて読むか、ほぼ読まない
     (忘れられた頃に文庫になるなあ、それで読むこともある)。
     資料と称して無知を隠すための専門書と俄仕込み、一夜漬けで格闘する。
     読まねば書けない。(書かないと食えないともいえるし)
     まあ、乙女チック雑誌以外はほぼなんでも読む、活字中毒気味である。
     あたりまえといえば、あたりまえのことである。
     友人の画家は絵画鑑賞はしないが、描いていない時の読書量は多い。
     考えるためには、やはり読むことは必要である。

     定期購読で面白いのは彷書月刊、田村治芳編集長はすごくいい人、
     たぶん変人です。
     今月の特集は『釣法秘伝』。
     この本は知る人ぞ知るの類い。知ってる人もあまり他人に教えたがらないかも。
     七痴庵、ナナフシの散歩道が毎回楽しみなのだ。
     (えーっと、うさこも教えたくはないが、興味のある方はHPでご確認ください。)

     雨など降らなくとも年中毎日、本を読まない日はないという
     この十数年。頭の中に埋め込まれたであろう活字の数々は
     どのように収納されているのか。それを考えると、はてさて
     読んだのか? おまえさん。そう疑問がなくもない。
     わたくしなどおよびもつかない猛者が数多くいる古書狂いの世界。
     読書家はつまり人生の大半を本の中で生きている。
    
     ところで、森見登美彦が好きである。
     予備知識なしに手にとり、頁を繰るたび宝くじ1万円を当てた気分を
     味わわせてもらって、大もうけであった。(くじ運のないわたくしがである)
     文庫版分の投資、待ち合わせに読む本がなかったので
     駅前書店で購入した。

     椎名誠の味がする。
     それは登美彦氏に失礼かいや大先輩リスペクトっす、と返ってくるか
     そんなことはわからない。読者が勝手に思っていることに振り回されない
     それが作家であるから、こちらも気にしないであれこれ言えるのである。

     椎名誠より薄味であるが、登美彦氏は京都の人なのでトーゼンともいえる。
     シーナは東京生まれの千葉育ちの東京暮らし世界股旅人生の人だが
     味は東京がベーシックのスマートな人のようだ。けれども書くと濃い味。
     元祖昭和軽薄体のシーナは平成も二十年も経た今日、チベットのラッパ犬
     というとてつもない超メタリックな作品を展開して度肝を抜いて高笑いして
     またどっかへ股旅している。

     京都の登美彦氏は狸伝説など披露して、世の中をかく乱しつつ
     その実痩身美男子、芥川と太宰を足して十で割ったような天才の悲哀を
     秘めている。
     その悲哀感が下ネタと幼児にしか受けないお笑い芸人のテレビに疲れた人々を
     ほくそ笑ませ、静かに癒してくれるのである。

     はたしてこれで登美彦氏を読む気になれるかどうか、意図していないので
     責任はないと思う。

     雨でなくても本を読む。
     楽しみの少ない人生を、耐えるための秘策としておすすめである。
     耐えた暁のことは、それぞれ勝手に決めてほしい。
     気晴らし酒の量を減らしたい人にはもってこいである。
     
     ちょっと登美彦調を意識してみたが、
     あのような狂い方はやはり真似できるものではないと知る。
     真似できないのが天才の仕事である。
     凡人は葉っぱの上でじっと隠れたつもりの蜂の鼻を明かすくらいしか
     できない。
     パチリ。
 
コメント
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