ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

竹中平蔵

2007-09-28 00:31:24 | その他
昨日、仕事の関係で竹中平蔵さんの講演会を聞かせていただく機会があった。
竹中平蔵、小泉内閣で民間人として内閣府特命担当大臣(金融担当、経済財政政策担当)、郵政民営化担当大臣、総務大臣等を歴任。先の選挙で参議院議員となったが、小泉さんの退陣に伴い議員辞職、自民党も脱退、まさに小泉前総理だけのブレーンであった。
1時間足らずの講演であったが、その内容は単純明快、この人あっての小泉内閣だったんだなと改めて感じた。

曰く、現在の経済成長率2%を3%に上げれば、10年後には税収が16兆円増えるが、これは消費税の8%に相当する。
すなわち経済成長率を1%上げる政策が取れれば、まず消費税を上げる必要はないのだが、財務省はそれをしないで、財政再建といってすぐ税金を上げようとする。そういえば今度の伊吹幹事長は元財務官僚だな。

また曰く、旧国鉄は赤字を垂れ流し、毎年運賃を値上げしていたが、民営化したら、JRは何十年も運賃据え置きなのに黒字化している。
電電公社は、NTTになって、携帯電話の分野で画期的な技術を次々と開発した。
いよいよ郵政民営化だが、これで東京、大阪を始め大都市の駅前の一等地に必要もなく存在する郵便局の土地の再開発が可能になるし、国債を買う以外に活用されていなかった300兆円の郵貯の資金が市場に出回り、経済を活性化させる。

日本が先進国になれたの理由は「変革」の力。
生き残るのは環境の変化に対応できる種、決して強いから生き残るのではない。
終身雇用、年功序列は、戦後の日本がその置かれた特殊環境に適応した比較的新しい制度である。
今また環境が変わり、ほとんどの民間企業は、その人事制度を既に変化させている。
変われないのは、変わらなくとも税金で食える官僚ばかり?

でも、一番印象に残ったのは、「一市井の学者が、なぜ大臣就任を決心したのか。」という質問に対する彼の答えでした。
「小泉総理から、『ここは戦場になる。ここへ来て一緒に戦ってくれませんか。』と言われたから。」
その時、頭の中を「時が来れば、野を駈けても、行かなけりゃ行かなけりゃ、悔やむ気がする」、谷村新司の階(きざはし)が流れたそうです。 
日本の武士、欧州の騎士団、エリート、いざと言う時には自分の損得を考えず公のために命を賭ける、そういう人が社会を、国を支える。

そんな竹中さんに、小泉さんは、彼がどんなにマスコミに叩かれても、「信念を曲げてはいけません。あなたの思ったとおりにやってください。」と言い続けたそうです。
小泉さん、キャラ的には好き嫌いが分かれるところではありますが、ことリーダーシップと言うことに関しては、自分の理想です。
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3 コメント

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Unknown ( 「た」)
2007-09-29 09:26:34
時期日銀総裁はこの人しかいない★と思っていましたが、どうやら情勢的にムリみたいですね。
ただの学者にしておくにはもったいない気がしますね。
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学者 (RASCAL)
2007-09-29 19:45:12
「た」さん
ご本人は、学者であることが好きで、人材を養成、輩出した福沢諭吉を尊敬していると言っていました。
無理でしょうね。
返信する
ぶっかけるだけで… (ざーめん)
2007-10-21 21:18:15
ココぶっかけるだけで喜んでくれるって嬉しくね?wwしかも大量だったから今後も含めて5まんの上乗せwww

http://kyarib.net/pao/9L9Nx/
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