芭蕉一行は、千住を出発して3日目に、室の八島明神に参拝している。
栃木県栃木市になる大神(おおみわ)神社のことのようだ。
電車を乗り継ぎ東武線の野州大塚という駅で降りた。2時間以上かかった。改めて芭蕉たち昔の人の健脚に驚かされる。
大神神社のご祭神は倭大物主命、曾良が言うところの木花咲耶姫命は、境内にある室の八島に祭られている八柱の神様の中の一柱、昔と今では神社の趣も少し違っているのかもしれない。 . . . 本文を読む
さて、千住を出発した芭蕉と曾良が最初に訪れたのが草加宿である。「おくのほそ道」には荷物が重くて相当に難儀したようなことが書かれている。
以前、千住からここまで走ってみたことがある。荒川を渡ったところで芭蕉が歩いた旧街道と思しき道は途切れ、何の面白みもない現在の日光街道(国道4号線)を走ったのだが、距離にして10㎞とちょっと、荷物が軽いとそれほど困難な距離でもない。
今回は電車を使用した。北千住から . . . 本文を読む
5年くらい前に、「おくのほそ道」で芭蕉が辿った道を歩いて(走って)みようと思い立ち、草加の少し先であっという間に挫折したことがある。
よく考えれば到底無理なことは分かりそうなものなのに、、
honto(電子書籍サービス)で角川文庫の「おくのほそ道」が半額になっていたので衝動買い、読んでいるうちに再挑戦してみたくなった。もちろん今回は電車等公共交通機関を使って、である。
とりあえず、旅立ちの地、 . . . 本文を読む
新入社員時代、22歳から28歳までの6年間、大阪勤務だった。
その当時、喫茶店等でコーヒーに次いで良く飲んだ、ポピュラーな飲み物がミックスジュースだった。
大阪の夏は暑い。外回りで汗まみれになった時に立ち寄った喫茶店でよくこれを注文した。
作り方は、私の記憶では、みかんと黄桃(缶詰であることが多かった)とバナナを牛乳と砂糖と氷と共にミキサーにかけていたと思う。
バナナの繊維質が舌に残る、濃厚な味だ . . . 本文を読む
4月は、16作品17冊、読みました。
まずは、第166回芥川賞、直木賞受賞作と候補作、本屋大賞ノミネート作等、単行本の小説を6作品。
◆ブラックボックス(砂川文次)
コロナ禍の社会における非正規労働者の悲哀みたいな書評もあったが、私には、行き当たりばったりに生きている切れやすい若者の自業自得のお話のように読めてしまった。今に限らず、こういう人はいつの時代でも生きにくいはず、サクマくん、衝動的に暴 . . . 本文を読む