ブラスカル

元マラソンランナーですが、今や加齢と故障でお散歩専門、ブラタモリっぽく街歩きをしています。

震災ボランティア3日目

2011-09-01 21:07:58 | 震災・ボランティア
3日目は再び石巻市で民家の泥出し。
この辺りは住宅街、でも残っているのは3,4軒に1件くらいってとこでしょうか。


今日の作業場はこちらのお宅、建坪50坪くらいの、なかなか立派なお家です。


2階はほぼ無傷、でも1階部分は全滅、内装も、床も、もうすべて剥がしてあります。
床には泥がびっしり、30cmくらい堆積しているでしょうか、床に下りると長靴が足首くらいまで沈みます。


早速泥出しです。
スコップで泥を土嚢に詰める係りと土嚢を縛って外に放り投げる係りの2人一組で作業開始。
これで畳一畳分くらい。どんだけ積もってんだって感じです。
かなりの重労働で、5分もやっていると汗びっしょり。


私は親子ほど年の差のある新入社員とペア。
でも、なかなか息があって、作業がはかどります。
不思議なもので、一人でやるよりも、2人一組の方が、作業が何倍も捗る。
午後からは、土嚢セット1人、スコップ3人の4人組にしてみましたが、これが更に捗る。


今日のメンバーは我々の会社からの10人、他のボランティア団体から5人、これくらい1日で出来ちゃうんじゃないのって思ったんですが、NPOの人から「これは2日がかりの仕事なので、全部やらなくてもいい。」との指示。
まあ、我々は肉体労働は素人なわけで、無理して身体を痛めても仕方がない、ここは愚直に専門家の指示に従うのが正解。
結局6割くらいでしょうか、後は火曜日に現地入りする仲間に任せます。

家を取り壊したり、道路の泥の除去は重機で出来ます。
でもこの作業は人手でしかできません。
そして重労働です。泥は重い、そして汚い、ガラス屋金属片などの瓦礫も混じってます。子どもやお年寄りには出来ません。
肉体労働において、数は力だと言うことも実感しました。
これくらいの家だとやはり10人以上で分業してやらなければ作業は捗りません。
装備も道具も必要です。スコップや猫車の類から、運び出した土嚢を捨てに行く軽トラックなど、要は家族や身内だけでは出来ない作業です。

人手が圧倒的に不足しています。
都会では原発の話ばかり、津波の記憶は風化していきます。
でも、街の復興は必ず長期戦になります。
私のように現地の事情を知ってしまった人がリピーターになる、友達を誘う、ウルトラマラソンを走るつもりで、気張らず、飛ばさず、結果をあせらず、とにかくゆっくりでもゴールを目指して進むことが必要なのだと思いました。

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