昨日送られてきた雑誌に載っていた面白い記事。
ブリュッヘンの遺品楽器に最低音が『Cis(通常なら半音下のC)』のテナーが
あったそうで、ケース・ブッケが「これはおかしい、長い足部管を作ってくれ」
と斉藤文誉さんに頼んできたそうだ。
私も同じことを言いそうだけど、さすが斉藤さんは超一流のフエつくりだけあって
考えることが違う。
当時、フランスではトラヴェルソの曲をリコーダーで吹くのが流行っていたそうで
それならば最低音はDまでで良い。
これだけ長い楽器になると、足部管が短い方が高音がぶら下がらないそうで、D管の
ヴォイスフルートではなく、1音低いテナーではなおさらその必要があったと思う。
結局、ケースのために長い足部管を作ったそうだが、ちょっと演奏しただけで、ケースも
斉藤さんの考えが正しかったと納得したそうだ。
ウ~ン、面白いねえ。
勉強することはまだ山積みだ。