今週の『古楽の楽しみ』は、ベンダ特集。
嬉しいねえ。
今日は音楽一家の中でもとりわけ名の知れた、フランツ・ベンダのヴァイオリンとトラヴェルソの
ソナタを取り上げてくれた。
絶対にもっと演奏されてもイイ名曲揃い。
18世紀初頭の生まれなのに、フリードリッヒ大王に長く仕えたせいか、エマヌエル・バッハみたいに
超進歩的な作風ではないけど、大変優雅で、あまりこういう言葉は使いたくないけど、緩徐楽章は天国的に
美しい。
クヴァンツと一緒に働いていたので、横笛の曲は彼にお任せだったのか、トラベルソの曲を少ししか書いて
いないのが惜しい。
当時有名だった『音楽旅行記』を書いたイギリスのチャールズ・バーニーは「真に偉大な天才が備えているべき
謙虚さの全てを持っている」と大絶賛しているので、大変イイ人でもあったらしい。
あぁ、謙虚さ。私にはカケラもないのが悲しい。