毎年楽しみにしている『武満徹作曲賞』。
今回は1位と3位の曲を放送。
私は3位のヤコブ・グルッフマン作曲の『TEHOM』に強く惹かれた。
TEHOMというのは根源的なカオスのことらしくて、そう言われて聴けば完全に納得。
もの凄く聴き易くて、全く退屈しない。
これ、生で聴いたら痺れると思う。
昔のヴァレーズみたいな、音の洪水的な箇所でも完全に抑制が効いていて決して破綻しない。
お顔を拝すると、完全にイってしまっているヴァレーズとは違って、穏やかで理知的な方。
こういう曲が聴けるから、現代音楽はやめられない。
大ファンになってしまった。
東京フィルって、こんなに上手かったのね。