地球の歩き方北欧版に、リエクサから10Km程行ったパーテリはフィンランドを代表する女流彫刻家 エウ”ァ・リューナネン(Eva Ryynanen)のアトリエがあるというのでヨエンスー(Joensuu)へ行く途中だから立ち寄りましょうと、キャンプサイトを出発しました。
10Km行っても案内さえも見当たらず、途中から枝分かれした道路をあちこち走り回り、どうしても見つからず諦めてヨエンスー(Joensuu)へ行くことにしました。すると20Km以上走ったところで道路わきに案内があり、たどり着いたところがこのカフェのある駐車場です。
リエクサから28Kmの地点でした。
このカフェは2001年に86歳で他界されたエウ”ァ・リューナネンの最後の作品で、彼女の設計により建てられドアや内装・家具などすべて彼女の作品です。カフェで入場料を払って松林の坂道を登ると、彼女のアトリエや、作業場、住居、そしてユニークな教会が現れました。
上の木彫りの作品はフィンランドのアレクシス・キーウ”ィの小説"悪魔の岩で叫ぶ7人の兄弟"(直訳)から作られたもので、彼女の出世作品です。1944年に農家の奥さんになりそれ以来、家業の合間に500にのぼる作品を世に出し、1998年にはプロフェッサーに冠せられました。
上の写真は彼女の設計による小さな教会で、カレリア地方の建築様式を受け継いだ丸太をそのまま使っています。
丸太と丸太の間にはウール(だと思います)をはさんで隙間風を防いだ大変シンプルな壁や、丸太を削っただけのベンチ、木の年輪を利用した床タイルなど素晴らしい芸術に触れてとっても感激しました。
教会を見て帰りかけに若い女性が変った楽器を持って入り口に現れました。12時からこの伝統楽器カンテレの演奏をするとのことで、キャンパーに戻りお茶を飲んでゆっくりし、12時の演奏会に参加しました。
楽器はハープや琴のようでコントロールするキーが多く、見ていてなんと難しそうだと思いましたが、子守唄などやさしい音色でした。
次の多くの写真は彼女の作業場やアトリエに展示されていたもので、ぜひご覧いただきたいと思います。