Reiko's Travel 記事と現在の英国事情

在英51年、2020年7月未亡人になって以来、現在英国事情と過去の旅行の思い出を記載。

スペインの旅 (21)キャリオン・デ・ロス・コンデス(Carrion de los Condes)

2010-09-29 17:24:09 | キャンパーヨーロッパ 2010年



サンタンデルから英国へ向かうフェリーを予約する際、帰国前にビルバオへ行くつもりで計画を立てたが、途中で変更したため出港までにまだ3泊も過ごさねばならぬ。ゆっくり北へ向かうのに冬でも開いているキャンプサイトを探し、コミスタ(Comista)から高速道路を降りて田舎道をキャリオン・デ・ロス・コンデスへ向かった。
高速道路の両側はピンクのアーモンドの花が満開であたり一面が白っぽく見える。この風景は1月末から2月にかけ、スペイン、ポルトガル南部でよく見たものだ。一月遅れの春がスペイン北部へやってきた。



コミスタから西へまっすぐ伸びている道路わきには、舗装されていない土の道が平行に伸び、通り過ぎる村々には大きな教会や修道院が見える。そしてこの土の歩道にリュックを担いだ人たちが一人だったり、グループだったりが歩いている。この日は小雨が降っていて、ほとんどがビニールのカバーをかけたリュックを背負って同じ方向へ歩いてゆく。





キャンプサイトへついた午後、町の探索へ出かけた。この町にはサンタマリア教会ほか7-8軒の教会が散らばり、立派なホステルが立っていた。ちょうどインターナショナル・ホステリングのマークのある立派な建物の前に来たとき、この疲れきった男性がホステルへ入っていった。







彼らはフランスのSt-Jean_De-Port からピレネー山脈を越え、スペインの西サンティアゴ・デ・コンポシテーラ(Santiago de Compostela)までの800Kmを歩く巡礼なのだ。この町はカミーノ(Camino)と呼ばれる巡礼道の中間に当たりサンティアゴまであと400Kmのサインがあった。 







下のホステルは女性用のホステルで尼僧修道院が運営している。





私がロンドンの日系会社で働いていた頃、同僚の日本人女性と彼女の英国人夫は休暇の度にこの巡礼道を歩くのを計画していた。今回この町に興味を持ってインターネットで調べてみたら、ヨーロッパ全土から巡礼が訪れるという。それにブラジル人作家パウロ・コエロ(Paulo Coelho)の巡礼(Pilgrimage)が有名になりブラジル人に巡礼者が多数見られるとのことだ。完歩するのに30日はかかるというからせっかち日本人にはとっても無理。



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スペインの旅 (20) サラマンカ その2 (Salamanca)

2010-09-29 15:28:30 | キャンパーヨーロッパ 2010年


サラマンカの3日目、雨の日曜日朝10時のバスで町の見物に行くことに決めた。バス停で急に思い出したのはスペインはポルトガルと一時間差が在るということ。丸2日間テレビはNHKばかり見て、誰とも話していないから今だにポルトガルの時間だった。バスは2時間に一本しか来ないから後一時間待たねばならぬ。
12時のバスで町のメインバス停についた。ストリートは長い石廊になっていて雨が激しい今日はとってもありがたい。



石廊の途切れたところで前方に巨大な教会が見えた。ここはサン・エステバン(女子)修道院でちょうどお祈りの時間だった。教会で祈ったことの無い私だが、この日は日本の為に心から祈った。









この旧市街には教会や大聖堂、修道院がひしめき合っている。それぞれ12世紀から18世紀までの歴史的建造物で、雨の中でも観光客と教会で祈って出てきたスペイン人で賑わっていた。



旧市街の車禁止の道路わきには、お土産屋さんとレストランそれにこの巨大なハムを売る店が軒を並べている。






マヨール広場は四方がアーケードになっているスペイン一美しい広場といわれる。ここは18世紀の建物で、北側は市役所になっている。この日雨のためもあってアーケードが込み合いアーケード内のレストランもひどい込みようだった。







二匹の犬を連れた婦人はかわいい犬たちがぬれてはかわいそうだと思うのか小さな帽子に傘までかぶせて、道行く人がみんな立ち止まってみていた。こんな人は死んでも愛犬に遺産を全部残すのだろうなー。







カテドラルは新旧隣り合っていて古いほうは12世紀建立、新しいのは16世紀に図案作成から18世紀に完成したというから気の長い話だ。正面ドアの彫刻は当時では超モダンな図案といわれたそうだ。残念ながらどちらも閉まっていて内装が見られなかった。






この大聖堂の近くスペイン一古い大学が在るというが、雨と2時間に一本のバスでは帰りが心配で、あせって4時のバスで帰ってきてしまった。又いつかここの近くへきたときはゆっくり周ってみたいものだ。






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