ブラニー城から帰路に向かったが、フェリーの帰国日まで3泊も在った。ゆっくりWaterfordの南のキャンプサイト・トレモアー(Tramore)へ向かった。
海岸線に沿った田舎道を走っていたら、こきれいな村の名前がアニーズ・タウン(Annestown)という。アイリシュの金のフルート奏者で知られたジェームス・ゴルウエーの演奏の中ににアニーズ・ソングと言う名曲がある。この村の名前を見たら、いっぺんであの曲が頭に浮かんだ。
この村はずれの海岸にLimekiln(石灰焼き場)の廃墟があった。説明書によれば、この土地には石灰がなく西のDungarvanから船で石灰石を運んでここで焼いたものだという。焼き石灰は日本でも昔は肥料に使われたが、ここでも19世紀に科学肥料に取って代わられるまで、使われていた。
キャンプサイトから歩いて20分も行くと岩場の海岸に着いた。風が強く、魚の釣り場を捜し求めていたのだが寒くて長くは居れなかった。勇気のあるおじさん3人が荒波の中で泳いでいたが、見ているだけで体が震えてきそうだった。この日から天気は崩れて、翌日ロスレアー(Rosslare)へのフェリーポートへ行くまでは雨が降る冬空だった。
アイルランドに着いた夜停まったセント・マーガレット(St.Margaret’s)のキャンプサイトは、帰りにゆっくり見て回るつもりだったが、あまりの天気の悪さにたまりかね、フェリーポートへ行って帰国を早め翌朝のフェリーで帰ってきた。
キャンプサイトへ向かう穴ぼこの田舎道は、穴だけが埋められて、パッチワークの田舎の細道になっていた。この日でちょうど4週間経っていた。
ウエールズで一泊し翌日高速道路を4時間走って無事帰宅した。
今年は夏らしい夏がなかったので、11月上旬から、来年2月末までスペイン、ポルトガルで越冬の計画を立て、今日はイギリスの南の港ポーツマスからスペインのサンタンデアーまでのフェリーを予約した。
また時間のあるときに、そしてスペインでフリーのインターネットがあれば、今年7月に回った英国南部の旅行記を記してみたい。
それでは皆さんよいお年を!!!!